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センター事業等

初任者研修 市内研修 他校種参観研修 (福島市松川小学校 福島市野田小学校)

初任者研修 市内研修 他校種参観研修 (福島市松川小学校 福島市野田小学校)

 10月28日(金)に初任者研修 市内研修 他校種参観研修(中学校教諭)として、初任者(中学校教諭)6名が、福島市教育委員会研究委託校(福島市立松川小学校 福島市立野田小学校)の公開に参加しました。


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【 福島市立松川小学校 参加者】
〇ICTの活用については、葛藤など目に見えないものを可視化する手段として効果的である。しかしICTはすぐに表示できるが、すぐに消えてしまう。その面では構造的な板書をつくることは難しい。このようなデジタルとアナログのよさを理解することが大切だと学んだ。


〇ICTの活用は手段であって、目的になってはならない。授業のねらいを達成するために、ICTの活用が効果的かどうかは使って見ないと分からないので積極的に挑戦したい。また、効果的なICTの活用方法を探るために、教員同士の研修意識が重要である。


【 福島市立野田小学校 参加者】
〇現在、クラスの3分の1(もしくは半分)の小学生が教科書を読めていないまたは理解していないという話がとても衝撃的だった。教師がこの事実をしっかりと受け止め、誰一人取り残すことのない授業を考えていくことが大切だと思った。そのためには、RS(リーディングスキル)を意識した授業を日々行い、曖昧な言葉で表現するのではなく、子供に伝わる適切な言葉を精選して授業を進めていきたい。


〇 授業の中で取り組まれていた「聴写」について、「聴写」を行うと聴く態度の育成にもつながるということだった。私の授業では「聞く」が主となってしまっているように思う。子供たちが「聴く」態度を身に付けられるようにできることから取り組んでいきたい。意味調べについて、「生活経験がなく知らないものは理解できない。」というお話を聞き、まさにそのとおりだと思った。担当する英語の授業でも、生徒が意味を理解していない単語や表現の内容は理解が難しいように感じる。親密度の低い言葉や理解度の低い言葉について確認しながら授業を行っていく必要があると学んだ。

初任者研修 市内研修 小規模校研修

10月7日(金)に福島市立佐原小学校において、初任者研修 市内研修 小規模校研修が行われました。

          

       ***************** 研修者の感想***************


〇「授業を行う上での現状と課題」の演習では、自分のできていることと、今後の課題についてあげることができた。図式化 したことで、教材研究の大切さを改めて実感し、今後の教材研究をより徹底していきたいと思った。また、他の班のシートを見て、活動の明確化や興味関心をもたせるための工夫など参考になる意見を見つけることができた。


〇小規模校の特性を生かし、縦割り班や異学年での活動で交流を深めている。同一学級に2学年の児童がいるので、上の学年が下の学年の面倒を見たり、お手本になっていたりと自然と自分の役割が学校生活の中で身に付いていると感じた。学年別指導では、各学年の学習過程を「直接指導」「間接指導」を組み合わせ、ずらして学習を進めていくことを知った。「間接指導」における学習の進め方を充実させることが、主体的に学ぶことへもつながっていると感じた。


〇複式学級の授業を初めて参観させていただき、2つの学級の学習指導を同時に行うことの難しさを学ぶことができた。学習リーダーが教師の役割を代わりに行いながら、子供たちがめあてやまとめを自分たちで考え、学習を進めていた。主体的に学習に取り組む姿がとても立派であり、自分のクラスの子供たちにも自分で考える力を身に付けさせたいと思った。

 

 

研修主任研修会②

11月18日に第2回研修主任研修会を行いました。教育研修課が主催する調査研究事業「読解力の向上に関する調査研究」の協力員である先生方を中心に、「読解力を意識した授業改善」について模擬授業を交えながら紹介していただきました。オンラインによる開催でしたが、講師の問いかけについて考えたり答えたりしていただく場面もあり、参加者の先生方には子どもの立場で授業を体感していただくこともできました。

参加者の感想

◇国語科の要約の授業を通して、子どもが何をどうすればよいのかを理解するために、焦点化を図った発問をすることが大切であるということがわかりました。これまで「大切だと思うところに線を引きましょう。」という言葉を多用していたことを振り返り、子どもたちに対して不親切だったと反省しました。
◇文の構造を明らかにしていくことで、内容理解が深まったり、算数の立式にスムーズにつなげられたりすることは、子どもたちの「わかった」という学ぶ喜びにもつながると思いました。授業の中で、意識して子どもたちに問いかけていきたいと思います。
◇歴史の教科書の内容が思った以上に難解で驚きました。教師が内容をかみ砕いてわかりやすく教えるのではなく、場面によっては音読をさせ、内容を箇条書きさせるなどして、子ども自身に読み取らせるということを意識することが大切だと感じました。また、図や表、グラフ等と関連させることで、教科書の内容をより深く理解することができるということを体感することができました。
◇理科の説明の中にあった「直接体験+RSの視点で教科書を読む→科学的な概念」という部分に大変納得できました。子どもたちに、教科書を丁寧に読む時間をつくっていなかったことが、今の自分の授業に足りないものであるということを実感しました。

 

 

教育相談実践講座「学級の人間関係をつなぐ集団社会化療法」

 教育相談実践講座「学級の人間関係をつなぐ集団社会化療法」 中村恵子先生の講演会を行いました。

 10月19日(水)、こむこむ館わいわいホールにおいて、東北福祉大学准教授・中村恵子先生をお招きし、教育相談実践講座を実施しました。

  中村先生からは「学級の人間関係をつなぐ集団社会化療法」という演題で講演いただき、「集団社会化療法」について、「学齢期以降の適応課題の中核は学校適応である」こと、「帰属集団を好きになるほど、集団の魅力度が高く、同一化の動機が高まり集団適応が促進される」こと、また「意図的・構成的な仲間づくりの方法として『対人関係ゲームが有効』である」こと等を具体的な事例をもとにご紹介いただきました。 「SCでは1人を適応させるのに6ケ月、集団遊びではオセロゲームのように一気に不適応を適応に変えるマジックがある。」など中村先生のご講演は、多くの参加者にとって課題解決のヒントとなったようです。

 参加者からは、「学級を帰属集団として、多様な子供たちに対応しながら、いかに好きになれる集団にしていくかが大切だと分かった。」、「明日から自分の実践に生かしたい。」との感想が多く聞かれました。

 

 

 

 

「みんなができる算数科の授業づくり」算数科授業力向上講座

10月13日(木)国立教育政策研究所より 教育課程調査官 笠井健一 先生をお招きし、令和4年度算数科授業力向上講座を実施しました。

受講者からは、

○「特に『問い返し』の大切さを学ぶことができた。一部の児童の発表だけで終わるのではなく、『問い返し』により、全員が理解できる授業にしたい。」

○「自分の授業を振り返ると、いわゆるAクラスの児童中心に進めていた。しかし、今日教えていただいた具体的な方法によって、全員の子どもが考える授業をつくっていけると感じたので、明日から実践してみたい。」

○「ふりかえりの場面をどうするか迷っていたが、適用問題の活用が有効であることを聞き、気持ちが軽くなった。」

などの感想が聞かれました。笠井先生による、具体的な授業場面を想定してのお話は、大変わかりやすく、「なるほど、自分もできそう!」と感じるものばかりでした。明日からの授業に生かせるお話をいただけ、大変貴重な時間となりました。