鳥川小学校日誌

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3年生道徳 慎君文庫

 鳥川小学校では毎年11月、3年生を対象に「慎君文庫」を題材とした、道徳の授業を行っています。
 授業を担当するのはT先生。
 今年は、今日11月19日(火)の3校時におこなわれました。

 鳥川小学校の図書室にある「慎君文庫」が設置されたいきさつを知り、慎君のご家族の思いや願いを想像することを通して、かけがえのない命を大切にしようとする心情を養うことがねらいです。

 「慎君文庫」とは、鳥川小学校の図書室にある、児童書コーナーの名称です。
 今から37年前の11月17日、当時、鳥川小学校の3年生だった男の子(慎君)が、交通事故にあって亡くなってしまいました。
 その男の子のご両親が、鳥川小学校の子どもたちのために寄贈してくださった児童書をもとに、設置されたのが「慎君文庫」です。

 授業では、慎君のご両親が、児童書の寄贈に添えて、鳥川小の子どもたちに向けて書いたメッセージと慎君のお兄さんが書いた当時の作文をもとに、命の大切さについて考えました。

「命は、自分ひとりのものだけど、家族みんなのものだったんだ。」
「そう! 自分だけのものではない。とっても大切なものなんだよ。」

 授業者が読む、慎君のご両親からのメッセージにじっと耳を傾ける子どもたちの姿が印象的でした。
 また、慎君と授業者のT先生が、親戚関係(慎君のお父さんは、T先生のいとこ)てあることを知って、「えぇー!」と驚きの声をあげる子がたくさんいました。

「これからも、命を大切にしたい。」
「命は、自分だけのものじゃないことが分かった。」
「交通事故にあわないように気を付けたい。」
「家族を大切にしたい。」
「慎君文庫の本を大切にしたい。もっと読みたい。」

 これからもずっと、「慎君文庫」を目にするたびに、「命は大切であること」「自分も相手も、かけがえのない存在であること」「したいことができる幸せ」「自分は愛される存在であること」・・・・この時間に学んだこと、思い出してほしいです。