鳥川小学校日誌

2023年9月の記事一覧

2年生国語科  うれしくなることばをあつめよう

 2年生の国語科では現在、「うれしくなることばをあつめよう」の学習をしています。
 相手がうれしくなる言葉を集めながら、話をつなぐために大切な受け止めや質問の仕方について考え、話を上手につなぐことを目指す授業です。

 今日9月29日(金)の2校時、2組の教室では、教科書の話例の中から、話がつながるような言葉を見つける学習に取り組みました。

 前の時間までに集めた、友だちと会話している時に「言われてうれしくなる言葉」や「態度・しぐさ」をもとに、近くのお友だちとグループで話し合いを進めます。

「『ぼくも』に線引いた。」
「ぼくも同じ。相手の話を聞いて、『ありがとう』、こっちにも『ありがとう』って、同じこと言っているもんね。」

「ぼくは『ですか。』もそうだと思うよ。だって、相手に質問しているもん。」
「あぁ、私も同じところに印をつけたよ。」
「じゃ『なるほど』は? これって、昨日勉強した『あいずち』じゃない?」
「そうそう。私も同じ。線引いた。」 などなど

 それこそ、意識していないうちに、言葉をつぎながら話し合いをしていました。

 友だちの「うれしくなることば」を聞いていると、心がほのぼのとしていきますね。

 子どもたちは、これまでの日々の積み重ねで培われてきたであろう「学習に臨む姿勢」で、しっかりと取り組んでいました。
 机の上の学習用具も精選され、みんな学習しやすい環境がつくられていました。
 グループでの学習もさっと集まって、すぐに対話が始められていたところにも感心しました。

 さすがは、“先輩”2年生です。

 「互いの話に関心を持ち、相手の発言を受けて話をつなぎながら、尋ねたり応答したりし、話し合う」こと。

 この単元の学習で身につけるスキルは、なにも国語の学習に限られたものではありません。
 他教科でも、日常生活の会話にも活かしていきたいものです。

 また、ポジティブなメッセージを伝え合うと、教室の空気が変わります。
 ほめ合う心地よさを経験した子どもたちは、いろいろな場面で、ほめ合う活動をすることでしょう。

 昨年度から、全校で取り組んでいる「やさしい気持ちで聞くルール」と合わせて、意識して、使っていきましょうね。

              

  子どもたちの確かな学びのためには、先生自身も、授業力や専門知識を高める研修が欠かせません。
 今日の放課後も、参観した主に低学年の先生方で、授業研究会を開きました。

  
 先生同士が相互に参観することで、若手の先生が先輩の指導技術に学んだり、ベテランの先生が教材研究を深めたりしています。
 先生も、日々勉強です。

 

 

6年生総合  花育

 今日9月29日(金)の3・4校時、体育館で、6年生児童を対象に、県北農林事務所の学校教育支援事業の一つである「花育(はないく)」を実施しました。
 花育のねらいは、「花や緑に親しみ、育てる機会をとおして、やさしさや美しさを感じる気持ちを育むこと」だそうです。

 今回は、講師に、県北農林事務所の職員の方と地域の生花店の方を迎えして、市内産、県内産の花材を使ったフラワーアレンジメント体験です。

 はじめに、県北農林事務所の職員の方から、県内で生産されている生花や主な産地などの説明をお聞きした後、花への興味が高まったところで、いよいよ、フラワーアレンジメントに挑戦です。

 「フラワーアレンジメントの経験は初めて。」という子どもたちがほとんどでしたが、生花店の方に教えていただきながら、お月見(今日は十五夜、そして満月!)をテーマに、ダリアやトルコギキョウ、リンドウ、カスミ草、ススキなどの市内産、県内産の花材を使用して、それぞれの個性が光る作品を完成させていました。

 作成したフラワーアレンジメントは、本日、家庭に持ち帰りました。
 ぜひ、今夜のお月見に飾って、楽しんでほしいと思います。

           

5年生総合  防災教室 ぼうさい体験パッケージを活用して

 今日9月29日(金)の1・2校時、5年生の子どもたちが、気軽に楽しみながら防災について学ぶことができるように、福島市の「ぼうさい体験パッケージ」を活用した防災教室を実施しました。
 1校時は体育館で、「救援物資ジェスチャーゲーム」と「災害脱出救済リレー」を体験しました。
「救援物資ジェスチャーゲーム」は、救援物資にはどのようなものがあるのか理解すること、「災害脱出救済リレー」は、被災して動けなくなった人を毛布を活用して搬出する疑似体験することで、その大変さや注意点を学ぶことがねらいです。
 2校時は、場所を多目的室に移し、災害が発生した際の対処の仕方や防災に向けた普段からの備えの大切さについて、動画や写真資料をもとに講話をお聞きしました。

 5年生は、とても元気良く挨拶をしたり、手を挙げて質問に答えたり、積極的に参加していました。
 防災についての関心が高まっていることの表れですね。
 今回の授業によって、防災意識がより高まったことでしょう!!

 また、今回の防災教室で学んだことをぜひ家庭でも話題にして、いざというときの身を守る行動について、今一度、家族と一緒に考えてほしいと思いました。

           

地域の皆様のおかげで 秋の交通安全運動

 明日の9月30日(土)は、秋の交通安全運動の期間の最終日。
 この期間中、地域の交通安全推進員の方々にも、朝の交通安全指導をしていただいていました。
 おかげさまで、通学路にある交差点や横断歩道では、子どもたちが安全に登校することができました。朝早くからのご指導、本当にありがとうございました。

 期間中の最終登校日となった今日9月29日(金)の朝も、元気な挨拶を返してくれる子どもたちがたくさんいて、気持ちよく1日のスタートを切れました。

   

 

6年生算数科  角柱と円柱の体積

 6年生の算数科は現在、「角柱と円柱の体積」の学習に取り組んでいます。
 今日9月28日(木)の2校時、1組では、下の写真のような立体の体積を求める学習に取り組みました。

  

 子どもたちはこれまで、「下の面」が底面で、その形は長方形や正方形、三角形といった「角柱」であったり、正円の「円柱」であったりする立体の体積を求める学習をしてきました。
 でも、今日の課題として示された立体は、「下の面」は大きな長方形で、「上の面」は、小さな長方形が2つ。
 高さは、場所によって異なります。

 「下の面」を底面と考えた時には、5年生で学習した複合図形の求積方法を思い出し、「立体を2つに分け、それぞれ体積を求めて合算する方法」や「まず全体を求めてから、余計な部分を引くという方法」で求めることができそうです。
 しかし先生からは、「『体積=底面積×高さ』という、すっきりした角柱の公式にまとめられないものか?」との問いかけが・・・・ さあ、どうする? 

 最初は「求められるかなぁ」「分からないなぁ。」と不安げな表情を浮かべていた子どもたちでしたが、「底面と高さがどこか分かればできそう…」という見通しをもとに、まずは自力で課題解決に取組みはじめました。

 やがて、「向きを変えて考えれば、いいんじゃないか!」という見通しが持てた子が、自分のノートを手に持ち、「これ(横向き)を、こうする(縦向き)と、ここのL字部分が底面でしょ。」と、ノートの向きを変えながら、側面(L字形)を底面と見る見方について、近くの友だちと相談し始めます。

「あ、そっか!」
「底面積は、この形(L字形)の面積と考えて・・・」
「だとしたら、高さはここ?」
「そうそう。」

といった具合に、「立体の向きを変えて見る」という発想を思い浮かばなかった子たちも、友だちの説明を聞いて納得!

 すると今度は、納得した子が、また別な子たちのもとに出向いて、その考え方を説明。
 しかも、自分の言葉にかえたり、ジェスチャーをつけたり、アレンジを加えながら…

 いい学び方です。

 その後、全体で解決方法を発表し合う場面では、実際の模型を使って説明する子が登場したり、「底面は、向かい合った面が合同であること」を「べったんとつぶした時に、ぴったり重なりあう形…」という、自分なりにしっくりくる表現を使って説明する子が登場したりして、より具体的にイメージしながら、考え方を全体で共有することもできました。

 なかには、「私は、〇〇さんの考えを聞く前は、◇◇って考えていたけど…」と、友だちの考えを聞く前後で、考えが変わったことを発表できた子がいたことにも感心させられました。

 この発表のおかげで、より明確に理解ができた子、より考えが深まった子がいたことでしょう。

 日々の授業の中、このような学習経験を繰り返すことで、子どもたちは、友だちと学ぶことのよさを感じ、協力しながら問題を解決していく資質や能力を鍛えています。

               

放課後には、授業を参観した先生方で授業研究を行いました。
先生たちも、自身のよりよい授業改善につなげることを目指し、授業力を鍛えています。