飯野中学校日誌

2021年2月の記事一覧

ご心配をおかけしています。

 昨日2月14日のニュースで、臨時休校のお知らせがあり、本校も「1・2年生のみ」という報道がされました。その報道を見て「なぜ?」と思った知人・友人から「どうしたの?」「どうなってるの?」等の問い合わせと被害お見舞いの電話が数件続きました。

 事情を話すと「なるほどね、今の生活は水がないとねえ。」「水無しは大変ですね。がんばって!」「3年生は受験前の大切な時期だからね。お疲れ様です。」等の励ましと理解の言葉をいただきました。ありがとうございました。

 今日、3年生は、学習センターの2階ホールで、2クラス一緒ではありましたが、受験に向け真剣に、また笑顔で協力したり教えあったりしながら3時間の授業を実施することができました。

 こう書くと「じゃあ1・2年生はどうなの?」とお叱りの言葉をいただきそうですが、3年生だけの授業実施はそれこそ苦渋の決断でした。1・2年生の皆さん・保護者の皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 学校でトイレが使えない、このコロナ禍の中、手洗い用の水が使えないといった環境の校舎では学校生活を送らせることはできません。かといって、生徒が徒歩または自転車で通える範囲の学校の近くで、それなりの数のトイレや洗い場があり、暖房設備があり、安全で、ある程度快適な環境で、かつ密にならず収容できる場所は・・・と探した結果「学習センターなら・・・」と候補にあがりました。ただ、全学年は無理・・・ということで、3年生のみでの授業を決断しました。

 今回の利用に際しては、教育委員会からの全面的なバックアップと飯野学習センターの皆さんのご理解・ご協力をいただき実現できました。ありがとうございました。

 今日と明日、専門業者さんには4階建て校舎の屋上で、高所かつ冷たく激しい風雨の中という過酷な環境の下でタンクの修繕作業を進めてもらっています。修繕にあたっては、先を見通せばタンク本体の撤去・取替工事も先に検討したのですが、工期がかなり長くなり、その分臨時休業期間も伸びるというデメリットを避けるため、2日間の臨時休業でなんとかできる工法で、という選択に至りました。

 1・2年生には臨時休業期間の2日間、期末テストに向けた学習をしっかりと進めて過ごしてください。期末テストに向け、学習・図書委員会が作成した予想問題が学校に準備できています。もう受け取った生徒もいますが、今日15日(月)の16:00まで、または明日16日(火)の午前9:00~11:00の時間帯に一度、登校してください。

 今夕から大雨の警報も出ていますので、土砂災害等の危険性もあるかもしれません。備えをしっかりして、あとは落ち着いて情報を収集しながら、今やるべきことをしっかりと進めていきましょう。

地震による被害はなかったでしょうか?

 昨晩の地震、10年前の東日本大震災とどうしても重なってしまいましたが、それぞれのご家庭で、大きな被害はなかったでしょうか? 飯野学習センターにも、本校関係者は誰も避難していないので、ケガや建物崩壊等といった大きな被害はなかったものと思いますが、食器が割れたり、家具が動いたりした家庭も多かったのではないかと思います。余震も続く可能性がありますので、今後もしばらくは用心してください。

 飯野中では、やはり校舎や体育館といった施設にも被害がありました。

 視聴覚室の天井がはがれて落ちそうになっていたり、教室等の掲示物が落ちたり、理科室では顕微鏡を入れる重い収納庫が動いたり、標本の入っているガラス瓶が割れたりしていました。昇降口では下駄箱が動いて、中の上履きが床に散らばっていたり、体育館では屋根の軒先のボードがはがれて落ちそうになっていました。本当にすごい揺れでしたね。

 中でも、図書館の本が大変なことになっていました。

 今日、15日日曜日の午前中には職員が学校に集まり、全部の教室・特別教室を回って点検・復旧作業を行いました。全員で協力して散乱したものを片付けたり、危険な天井パネルや破損したものを撤去したりして、生徒の皆さんの授業での安全確保は万全です。

 しかし、屋上に設置してある高架水槽という貯水タンクのパイプが破損し、ためていた水道水がすべて空っぽになってしまいました。本校校舎を遠くから見ると屋上に「飯野中」と書いてあるあの丸いタンクの下のパイプが激しい揺れに耐えきれず割れて、外れてしまい、大量の水がド~っと流れ落ちてしまいました。

 地震の直後、夜中の12時過ぎくらいでしたが、屋上のタンク下部のパイプの破損を発見し、すぐに対応・報告し、教育委員会にも素早く対応していただきました。今日14日、日曜日、本来はお休みの日にも関わらず、地元の専門業者さんに対応してもらい破損個所の修繕作業が終了しました。でも、残念ながら水を貯めてみたら、今度はタンク本体にも揺れの影響で破損個所が発見され、水がためられないことがわかりました。修理には、丸2日かかるため、月・火曜の2日間、水道とトイレが使えない状況となってしまいました。

 113名の生徒と20名近い職員が学校で過ごすためのトイレ等の水がない、コロナ対策の手洗いができない、ということで2日間、学校での授業が実施できない状況となってしまいました。

 ただ、3年生にとっては受験を控えた大切な時期、何とか少しでも受験に向けて力をつけていきたいと考え、15日(月)・16日(火)の2日間、3年生のみ、なんとか午前中だけでも授業を実施することとしました。

 飯野学習センター2階の大ホールを2日間お借りし、午前中9時から11時50分まで、1日3時間ずつの授業を行います。給食はありませんので、自宅に帰ってからしっかりと手洗いをして、昼食をとってください。

 会場の関係から、3年生のみの授業となり、また青木・明治方面の生徒には若干通学距離が長くなってしまう生徒もいますが、何とか受験に向けて力をつけていきたいと思いますので、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

昼休みも充実しています!

 あっという間に1月が終わり、早や2月の第一週が終わってしまいましたが、県の新型コロナ緊急対策期間が1週間延長されてしまいました。緊急事態宣言下の10都府県は3月7日までとなっており、これから1か月以上も先まで、でも、県内はあと1週間ですので、あと少し、しっかりと予防対策を強化して、卒業式が晴れ晴れと迎えられるようみんなで感染防止と健康・免疫力の保持増進に取り組みましょう!

 2月頭には、今年度初のPTA学年懇談会があり、ようやく保護者の皆様が顔を合わせた会合が開催できました。各会場入り口での手指の消毒と検温を実施し、距離を十分にとった会場設定での会となりましたが、それぞれの学年で充実した懇談会が行われていました。

 生徒たちはといえば、3年生は先週の木曜日・金曜日に県立入試の出願を行い、いよいよ「まさに本番」を待つのみ、残りの1か月でどれだけ力を高められるかの勝負の時期となりました。昼休み、本校の学力向上サポートティーチャーである君島先生の数学塾の会場では、3年生が入試に向けた実力UPをめざし、熱心に数学の学習に取り組んでいました。

 2年生は、2週間後に迫った期末テストに向けた計画を立案し、意欲的に学習に取り組む生徒や、生徒総会に向け要項の作成・印刷・丁合の作業に毎日昼休みに忙しく取り組む生徒会本部の生徒など、それぞれに一生懸命に笑顔で活動していました。

 1年生は、卒業式に向けた式歌の練習が始まりました。今年度は合唱コンクールが中止となったため、1年生は本校の伝統である「歌声の響く学校」を体感していません。それどころか、音楽の時間も活動の制限があり、あまり長時間にわたって合唱を行うことができないまま1年間が過ぎようとしています。今年度の卒業式も、時短と簡略化、縮小化が求められる現状ですので、式歌も1番のみだったり、カットする部分もあります。でも歌うからには全力で、かつ美しいハーモニーを響かせる伝統の歌声を、マスクの下からでも響かせたいと考えています。

 そこで、1年生には、「これぞ3年生の歌声!」というのを体感させ、伝統を引き継いでもらいたいと考え、昼休みに男子・女子のパートごとに、3年生の何名かをゲストシンガーとして音楽室に来てもらい、模範歌唱で一緒に歌ってもらっています。(もちろんマスク&換気は必須です。)その様子がこの写真です。

 本校の伝統を、3年生からしっかり引き継いでください。がんばれ1年生! 任せたぞ2年生!

 3年生は、いよいよ本番! 何より健康で、全集中で最後の粘りを!