飯野中学校日誌

2020年8月の記事一覧

県北地区中体連駅伝大会に向けて

8月31日(月)の全校集会で、9月1日(火)開催の県北地区中体連駅伝競技大会の壮行会が行われました。

 今年度は、春の中体連総合大会が全種目中止となってしまったため、この駅伝大会が初めての中体連の大会です。例年であれば6月には練習が始まり、3か月ほどかけてチーム作りをするのですが、今年度はコロナによる臨時休業等のため、練習開始時期も遅れ短期決戦での厳しいチーム作りとなりました。さらには昨日までのような猛暑・酷暑の中、駅伝チームは毎日、苦しい練習に耐えてきました。

 激励のあいさつでも話しましたが、短期集中での厳しい練習を重ねて、今こうして全校生徒の前で決意表明できることこそ、自分の弱さや逃げようとする心に打ち克った証であることを誇りにして、大会では自己ベストを目指して精一杯走り切ってほしいと思います。

 例年であれば、練習に取り組んだ特設駅伝部が全員で大会会場に行き、選手・補欠に選ばれなかった部員も応援やチームのサポートをするのですが、今年度は感染予防のため、登録選手と補欠のみの会場入りとなっています。

 また、基本的には「無観客」を原則としています。どうしても応援したいという保護者については、予め、申し出てもらった上で、継続的な検温実施とその記録の確認、当日朝の現場での検温と健康観察の実施等により特別に限られた場所で応援することができる形です。大会運営にあたって、最も大切なのは選手の健康・命です。万が一にでも、コロナ感染が出てしまったら、今後のあらゆる教育活動に支障が出てしまうことにつながります。ご理解の上、ご協力をお願いします。

 なお、9月の新人戦大会は、今のところ各種目、実施する予定ですが、入場者を規制し、全種目「無観客」での大会となります。併せて、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いします。

 がんばれ!! 飯野中特設駅伝部!!

放射線と健康についての講演会開催

 8月26日(水)5・6校時、「放射線と子どもの健康~これからも福島で健康に暮らすために~」という演題で講演会を開催しました。あいにくの猛暑、体育館室内でも33度を超える中でしたが、みんな真剣に講演に耳を傾けていました。

講師の先生は、福島県小児科医会会長、竹内こどもクリニック院長 竹内真弓先生です。

 講演のねらいは二つ。 一つは、放射線と健康との関係と、福島では内部・外部被ばくともに少ないことを理解すること。2つ目は、これから先の将来、高校や大学、就職等で福島県を出るときに、他県の人の福島県の放射線に関する誤解や偏見に対してしっかりと反論し、否定できるだけの科学的根拠や知識をしっかりと身につけることです。

 東日本大震災・原発事故が発生したのは9年前、3年生が6歳、1年生は4歳ですので記憶がないという生徒の方が多いと思われます。でも、ガラスバッチやホールボディカウンターでの被ばく量調査などは、なんとなくやった経験があるかもしれません。今は、表土の除去や除染作業を通して放射線量が下がり、何ら問題ない状況ですが、そうした現実を知らない他県の人は、あらぬ誤解を持っているかもしれません。将来、皆さんが県外でそうした誤解をもった人に出会って、思いもよらぬ言葉をかけられたり、差別的なことを言われたりしたときに、今日の講演会での科学的な見方や根拠、実際の数値やがんの罹患確率などが誤解を正すための材料となります。

 少し難しい内容もありましたが、今日の資料をご家庭でもご覧いただき、放射線についての正しい理解を家族みんなで深めていただければと思います。

 暑い中お話しいただいた講師の竹内先生、ありがとうございました。そして生徒の皆さんも暑い中、大変お疲れさまでした。