センター事業等
教育課題講座②「よめる・つかえる力の育成」
福島県教育庁 義務教育課 指導主事 志賀 匡行 先生を講師に迎え、教育課題講座②「よめる・つかえる力の育成」~リーディングスキルを生かした授業改善~を行いました。
本市でも読解力向上推進事業を始めて3年目を迎え、今年ですべての小・中学校でリーディングスキルテストの受検を終えました。先生方の関心度も高く、参加者は約150名ほどになりました。
ぜひこの講座の内容を参考にしていただき、授業改善を通した学力向上の在り方を模索していただければと思います。
[研修者の感想から]
◇毎日忙しく過ぎてしまい、このところ、一番大切な教材研究の時間をとっていませんでした。今回の講座で、教材研究がとても大切で、つまづきに対してどう迫っていくかをあらかじめ予測して教え方を工夫しなければと痛感しました。
◇授業の中で特別に何かをするのではなく、毎日の学習の中で、支援していくための教師側の見方が大切なのだと感じました。私は、低学年を担任しているので、明日から児童への支援の在り方や、児童の学習への向き合い方を考えて、学習が楽しいと思える授業を作っていこうと思います。
◇リーディングスキル(以後RS)が低い児童の中には、教科書を読み解くことに苦手意識があるだけでなく、プリント学習や暗記学習といった自立的に学べる姿から離れている児童もいます。発達段階に合わせてRSを伸ばすことで、読解力が向上し、授業に興味関心をもって臨めることで確かな理解にもつながると学びました。日々の授業の中で、教科書等を正確に読むことを大切にし、児童に活動や発問、説明の意図が正しく伝わるような表現をし、児童の見取りの質の向上に努めたい。
◇子どもたちのRSを高めるだけでなく、教師自身のRSを高めることも大事だと分かりました。子どもたちのつまづきや、困難がわかれば教師の指示や発問が変わる。教材研究するときには、内容や言葉一つ一つに着目しつつ、発問や支援の手立てを考えるようにしたいと思います。
◇教師自身が、RSの視点で教科書を読むことで、児童一人一人のつまづきや困難なところを予測し、それをもとにわかりやすい指示や発問を考えていくようにすると、授業が変わっていくということがイメージできました。
小学校プログラミング教育実践講座
7月4日(火)、5日(水)、6日(木)において、小学校プログラミング教育実践講座を開催しました。小学校におけるプログラミング教育のねらいについて理解を深め、プログラミング教育を実践していくための研修を実施しました。
講義「プログラミング教育の概要」、情報交換「プログラミング教育の取組(現状と課題)」、プログラミング教材(説明と演習)を取り上げた3部構成での内容で行いました。
参加者の感想
・プログラミング教育のねらいやプログラミング的思考がどういうものなのか改めて知ることができた。アンプラグドプログラミングなどを通して、子どもたちのプログラミング的思考を育成することで子どもたちの可能性を伸ばすことができるので、本日学んだことを生かして取り組んでいきたい。
・プログラミングの課題について、他校の先生方と意見交換ができてよかった。マイクロビットは少し難しかったが、理科の学習に活用できそうだと感じた。
・プログラミング教育をするための準備時間がないと考えていたが、物事を順序立てて考える力などを指導する視点で考えればよいことに気づき、これからの指導にも活かせる講座でした。
・アンプラグドについては、全学年で取り入れることのできるものであるということを理解した。担任している学級の課題でもある、筋道立てて物事を進める力や効率よく進める力の育成に力を入れたい。
・研修の機会が少なく、プログラミング教育では何をしたらよいのか明確ではなかったが、様々な教材があること、気軽に取り組むことができることが分かった。
特別支援教育実践講座「実践的!保護者との連携」長澤正樹先生の講演会を行いました。
5月25日(木)こむこむ館わいわいホールにおいて、新潟大学教職大学院教授・長澤正樹先生をお招きし、特別支援教育実践講座を実施しました。
今年度は、「実践的!保護者との連携」という演題でご講演をいただきました。「保護者との連携(理念)=協働作業」であること、事例から保護者面談のポイント、対応の基本を学び、具体的な会話例からどのように話をすればよいのか教えていただきました。また、保護者の立場を尊重して、教師が話を聴くことの重要性、スクールカウンセラーとしての先生のご体験も踏まえた相談でのポイント、コミュニケーションが難しい困難事例への対応方法などを学ぶことができました。参加者からは「今まさに困っている子と同じ事例があり、どんな話をするか悩んでいたので、ヒントをいただいた。」「相談者は何をしてほしいのか考えることも大切だと思った。」などの感想が聞かれました。
島恒生教授(畿央大学・奈良県)による「道徳科授業力向上講座」を開催しました
5月26日(金)に畿央大学(奈良県) 教授 島 恒生 先生とオンラインにより、「道徳科授業力向上講座」を行いました。
チャット機能を活用して、講師の先生の問いかけに研修者の先生方が答える場面もあり、オンラインながら、積極的な意見交流が行われました。
今回の講座は、校務支援システム内(校務支援システム内で視聴できるのは、福島市の教職員のみとなります。)で夏休みまで視聴できますので、ぜひご覧ください!
〔研修者の感想等〕
◇ とても学びの多い時間でした。「プラス思考の道徳」「学校で最もマイナスなのは道徳教育」という言葉にドキッとしました。学校内の重点価値項目も、授業の組み立ても、児童の課題を解決することを念頭に考えていました。たしかに、教師が子どもに教える、子どもの劣っているところを向上させるという意識では、子どもたちが主体的に考えることは難しいと思いました。今後は子どもたちのよさを伸ばすというプラス思考の道徳を展開していきたいです。1時間の授業づくりの話では、特に、ダイヤモンドの原石の発言を待ち、ダイヤモンドにしていくということが印象に残りました。学習指導要領をしっかり読み、児童の発達段階に合わせた道徳心を養っていきたいです。本日はありがとうございました。
◇ 道徳教育で養う道徳性は、なぜ大切なのかまで考えさせることで、道徳的価値のある深い学びにつながることが分かった。また、教師がダイヤモンドの原石を理解し判断し、想定しておくことで、小さなつぶやきを拾い、みんなで追求して「考え議論する道徳」につながることが分かった。児童の得意なものを引き出し、もっている力を伸ばし活躍できる、話したくなる場を作る授業を行っていきたい。
◇ 教師が子ども達の意見を、どのように取り上げ、つなげていくのかというコーディネートの技を具体的にお話いただたことが大変参考になった。子ども達の多様な考えを引き出し、上を向く授業ができるように努力していきたい。
◇ 道徳の授業の展開を考える際に、児童に三層の段階に沿って考えてみることで発問がどの理解レベルのものなのかがわかり、教材研究の際にすぐに取り入れたいと思った。教材に基づいて講義をしていただき、発問の選択肢の中で考えながら学べたことでより理解することができた。
◇ 児童からねらいとする意見が出ずに悩むことが多かったですが、道徳の授業の中だけではなく、普段の学校生活の様々な場面において、発達段階に応じた声がけをしていく中で、ダイヤモンドの原石を子ども達の中にため込んでいくことが大切ことを学ぶことができたので実践していきたいと思います。
タブレットPC研修会
5月31日(水)、6月1日(木)、6月2日(金)の3日間、タブレット端末の利用に不安や困り感がある教員を対象に、授業支援アプリやオンラインミーティングツールの設定・操作・活用を取り上げた研修を実施しました。ICTを学習に活用していくために、少人数での研修を行いました。
参加者の感想
・少人数で、質問に対応しながら進めていただいたので、確実に疑問を解消することができた。
・既知の内容が多かったが、繰り返し説明を聞くことで、実際の操作に対してのハードルが下がった。
・明日から早速利用していきたい。このような研修の機会があるとありがたい。
・知らなかった機能を知ることができた。今後の学習活動に活かせそうです。
・MetaMoJi ClassRoomの操作の仕方で、わからなかったことが解決できた。また、専門用語も確認できた。
・レイヤーについては十分に理解ができていないので、配付されたテキスト(操作ガイド)を活用していきたい。
・少人数での研修で、質問もしやすかった。
オンライン授業づくり研修講座
今年度、新たに開講したオンライン授業づくり研修講座が、5月24日(水)に行われました。前半は、オンライン授業の目的や授業デザイン、事前準備や撮影方法、授業例についての講義がありました。後半は、オンライン授業で利用するミーティングツールの設定や操作方法、デジタル教科書とアプリケーションを併用した配信の仕方について体験しました。
参加者の感想
・これまで何となく分かっていたことが明確になった。今後の授業でぜひ活用していきたい。
・Webex Meetingsを活用した授業は,グループ活動など活発に行えるので、自分の授業にも活用していきたい。
・すでに知っていた情報もあったが、初めて知ることができたことが多く、今後の授業でも活用していきたい。
・今回の知識を活かし、授業づくりができればと思った。
・設定、操作、活用について知ることができた。今後忘れないように、授業等で活用していきたい。
第1回 ルーキーズカフェが開催されました!
6月3日(土)福島市総合教育センターで今年度第1回目のルーキーズカフェを行いました。
今回のワークショップは、「学級でつかえる消しゴムはんこづくりです。動物の顔のはんこに、表情を書き足したりしてつかえる『消しゴムはんこ』等をつくりました。手作りのぬくもりを大切にして、子どもたちとのコミュニケーションツールとしてぜひ活用してほしいと思います。
後半は、2年目の先生方を中心に、ゲームをしたりフリートークをしたりしました。先生方のさわやかな笑い声が、総合教育センターの廊下にずっと響いているのが印象的でした。
【参加者からの感想】
◇『板書練習』・『子どもとできるゲーム』・『授業でつかえるアイテム』づくりなどやってみたい。
◇自分でつくった消しゴムはんこづくりは少し形がいびつだったりしましたが、とても愛着が湧きました。子どもたちとのコミュニケーションの1つの手立てとして活用していきたいと思います。
◇同世代の先生と話す機会が少ないので、今回も楽しかったです!学級でつかえるものづくり(掲示物とか)のワークショップもやってみたいです。
◇同世代の先生とゲームやはんこづくりを通してコミュニケーションをとることができ、楽しかったです。次回も学級でつかえるものなどをつくってみたい。
◇スタンプづくりなど有意義な時間を過ごすことができました!ありがとうございました。
◇消しゴムはんこものすごく楽しかったです!!学級の提出物チェックに早速使います。同年代で話せて良かったのですが、正直もっと話したかったです。ありがとうございました!!
授業支援アプリ研修講座
4月21日(金)と5月1日(月)、本センターにおいて、今年度福島市に赴任した教員を対象に、各学校で活用している授業支援アプリ「MetaMoJi ClassRoom」とオンラインミーティングツール「Webex Meetings」を取り上げたICT研修を行いました。2つのアプリを初めて操作する方が、児童生徒の学習支援や授業で利用できるように、基本操作の演習を中心に実施しました。
<参加者の感想>
・今回の研修を受けて今後の授業に活かせると思えるようになりました。
・メタモジというアプリが初めてで分からない点が多かったのですが、本日の研修で基礎的なことを学ぶことができました。
・ICTを活用した授業を実践できるようチャレンジしてみたいと思います。
・地区が変わり,使用していたアプリが変わったので今回の研修をこれからの授業等に役たてていきたいと思います。
・初めて聞いたアプリだったので学びが多く勉強になりました。学んだことを生かして授業で生かしていきたいです。
・教師の画面と生徒の画面を並べながら操作を確認できてわかりやすかった。
令和5年度 第1回ICT推進員研修会
児童生徒に一人一台のタブレット端末が配備された環境において、授業を始めとする教育活動に有効に活用されるよう、ICT機器活用のスキルアップや有効な活用方法等の共有を図るため、令和5年度第1回ICT推進員研修会を4月28日(金)に、福島市市民会館で実施しました。 研修会では、ICT推進員の役割を確認し、AIドリルの活用方法、令和5・6年度の重点目標、校内の研修方法、端末機の管理・運用などについて研修を深めました。
ルーキーズカフェ
3月4日(土)、福島市総合教育センターの土曜開館日に、教員経験年数1~2年の先生を対象とした『ルーキーズカフェ』を開催しました。
今回は、正しい電話応対の仕方を学んだり、皆さんで黒板にシャボン玉の書き方を練習したりしました。また、フリートークをしながら、「ITO」というゲームで盛り上がりました。
参加者の先生からは「体験的な内容だったので、具体的な場面を思い浮かべながら参加することができました。少ない人数だからこそできたことかもしれませんが、とても大切なことだと思います。」「同じ年代で教職経験も同じ程度の先生方との交流は、とても気持ちが軽くなる気がします。内容についても重く捉えすぎずに、それでもしっかりと勉強することができ、嬉しかったです。」との感想をいただきました。
次年度は、「ルーキーズカフェ」本格的に、開店したいと思います!
タブレット活用訪問研修
第3回タブレット活用訪問研修を各学校、各先生のニーズに応じて、授業支援、個別・グループ研修を中心に行いました。先生方はそれぞれのスキルを高め、新たな授業展開に向かってチャレンジしていました。先生方のICTを活用した授業力のさらなる向上が、必ずや児童・生徒の学びに対する興味・関心、意欲を高め、何より理解を深めさせることでしょう。「すべては、子どものために」今後も頑張ってください。今年度も1年間ありがとうございました。
12月 7日 | 福一中 | 12月 9日 | 大笹生小 | 12月13日 | 南向台小 福三中 |
12月14日 | 三河台小 鎌田小 | 12月19日 | 野田中 | 12月20日 | 松川小 |
12月21日 | 杉妻小 | 12月23日 | 岳陽中 | 1月 6日 | 松陵中 |
1月11日 | 金谷川小 | 1月12日 | 余目小 | 1月13日 | 中野小 |
1月16日 | 吉井田小 庭坂小 | 1月18日 | 清水小 野田小 | 1月19日 | 庭塚小 |
1月20日 | 西根中 | 1月23日 | 清明小 福四中 | 1月24日 | 蓬莱中 |
1月30日 | 福三小 | 1月31日 | 大鳥中 | 2月 1日 | 立子山小 |
2月 2日 | 佐倉小 | 2月 3日 | 福二小 | 2月 6日 | 矢野目小 |
2月 7日 | ふくしま支援 | 2月 8日 | 渡利中 | 2月10日 | 福四小 御山小 |
2月13日 | 平田小 | 2月15日 | 下川崎小 | 2月16日 | 信夫中 |
2月20日 | 笹谷小 | 2月21日 | 吾妻中 | 2月22日 | 鳥川小 |
2月24日 | 蓬莱東小 | 2月27日 | 佐原小 月輪小 | 3月 3日 | 平石小 |
3月 6日 | 森合小 |
※44校(小31校、中12校、特支1)
【感想】
・MetaMoJiについて一対一で丁寧に教えていただいてよく分かりました。基本が分かっていない私でも授業で使える教材を用意してくださり、具体的な活用方法がよく分かりました。今日教えていただいたレイヤーをさっそく使いたいと思います。
・新しい機能を覚えたのでぜひ使いたい。宿題などにアンケートをつけると、その子がどんな風に解いたかなどにも使えそうです。レイヤーを上手に使いながら、考えを共有したりノートを作り上げたりしたいと思う。MetaMoJiのよさを生かしながら作品作りをしていきたい。
・MetaMoJiとデジタル教科書を併用することの便利さ効率の良さが分かりました。
・FCSアカウントについてよく分かりました。MetaMoJiとの違いやGoogle Workspace for Educationの良さが分かってきました。ありがとうございました。授業での活用の仕方を考えて、取り組んでいきたいと思います。
・Googleでできることが分かった。基本的な操作が分かったので使っていこうと思う。Googleのよさをどこで生かせるか、いろいろと試していくことで、使い方を覚えていきたい。
・Qubenaについて、出来ることを中心に具体的にお話ししてくださったので、どんなふうに活用できるか良く分かりました。
・授業や日々の連絡等で使っている中で、よく分からずにいたことや新しい活用方法などが分かりました。ICTを活用することで、授業への興味等は増すが、内容の深まり等、紙媒体、手書きの方が効果が大きい面もあり、どうすればよいか考えていきたいです。
・次々とチャレンジしたいが、実践できない。研修時間が欲しい。
・このような訪問研修をこれからも受けたい。基本の基本がまだまだ理解し使いこなせないので研修を続けたい。ただ一人では、思い出せない。(習ったことが。)
・管理職の立場で、会議等でのICT活用も考えていきたい。(本校教務主任は、会議でのICT活用をすでに行っている。)
・単学級のため、どの単元でICTが活用できるか具体的な活用の場面について、他学年の先生方としか情報交換ができない。同学年の先生同士の活用のアイディアを共有できる機会があればありがたい。
・分からない時に、すぐ聞けるシステムがあるとありがたい。子供たちに教えた方が、自分が理解するより早いので、センターの指導員の方を授業の派遣申請をしても良いのでしょうか。よろしくお願いします。
・MetaMoJi、Qubena、FCSと、いろいろなものが次々と入ってきて、先生方は大変なのではないかと思います。ICTを家庭学習等にの課題にも活用する機会が多くなり、充電不足になることがあります。
・使用しているアプリが自治体によって異なる(GoogleやMetaMoJiなど)ので、活用方法を理解しても、異動により使えなくなってしまう可能性があるのが気になります。
初任者研修 市内研修 他校種参観研修 (福島市立渡利中学校)
初任者研修 市内研修 他校種参観研修 (福島市立渡利中学校)
11月4日(金)に初任者研修 市内研修 他校種参観研修(小学校教諭)として、初任者(小学校教諭)32名が、福島市教育委員会研究委託校(福島市立渡利中学校)の公開に参加しました。
***************** 研修者の感想***************
○中学校の授業を参観するのは初めての経験であった。授業の進め方は、小学校と同じであったが、小学校の授業が、その後の中学校での授業の基礎になるものであるため、小学校の段階から授業の流れや自力解決の仕方、友達との交流や共有の仕方を確実に抑えておく必要があると気付くことができた。また、根拠をもちながら説明、答えを出すことが当たり前になるため、発達段階に合わせながらポイントをおさえて説明するなど明日の授業から少しずつ実践していきたいと思った。今回、中学校の授業を参観したことで、小学校段階の学びとのつながりに改めて気付くことができた。
○今回の研修を通して、小学校と中学校が連携することの重要性を学ぶことができた。同じ中学校区で義務教育9年間を見通した指導体制が求められると感じた。地域では何が問題になっているのか、何に力を入れて指導していく必要があるのかを小学校と中学校の教員が一緒に話し合っていく必要がある。また、教科の指導においても小学校で何を身に付けさせなければならないのか、小学校での学習を中学校ではどのように生かすのかを把握しておく必要があると感じた。
○ICT活用には、学習の効率化や情報活用能力の向上など、様々なメリットがあると感じた。しかし、ICTの活用ばかりに目が向き、その活用場面を詰め込みすぎると、肝心のねらいが達成できないことがある。ICTの活用場面を精選することで、生徒が授業の中で自然にICTを活用し、よりよいものにしていくことが大切であると思った。タブレット等を活用することで、意見交換を行う協働学習や生徒の理解度に合わせた個別学習が可能となるので、上手に組み合わせていきたい。
タブレット活用訪問研修
第2回タブレット活用訪問研修を行いました。
8月25日 | 松川小 渡利中 | 8月26日 | 三河台小 佐原小 | 8月29日 | 西根中 |
8月31日 | 渡利小 飯野小 | 9月 1日 | 平野小 | 9月 2日 | 水原小 平石小 |
9月 9日 | 清水小 矢野目小 | 9月12日 | 蓬莱東小 庭坂小 | 9月13日 | 平野中 |
9月14日 | 御山小 福四中 | 9月15日 | 瀬上小 | 9月20日 | 福一小 余目小 |
9月26日 | 金谷川小 | 9月28日 | 吉井田小 | 10月 3日 | 吾妻中 |
10月 7日 | 杉妻小 鎌田小 | 10月14日 | 湯野小 | 10月17日 | 笹谷小 |
10月19日 | 水保小 福三中 | 10月21日 | 庭塚小 | 10月24日 | 森合小 |
10月25日 | 大森小 | 10月26日 | 下川埼小 | 10月31日 | 福二小 岡山小 |
11月 2日 | 北沢又小 清水中 | 11月 4日 | 福四中 信陵中 | 11月 8日 | 荒井小 |
11月 9日 | 岳陽中 | 11月10日 | 清明小 立子山小 | 11月11日 | 蓬莱中 |
11月14日 | 月輪小 鳥川小 | 11月16日 | 野田小 佐倉小 | 11月24日 | ふくしま支援 |
11月25日 | 平田小 | 11月29日 | 松陵中 |
※51校(小38校、中12校、特支1校)
【感想】
◇WebexとMetaMoJiを両方使うことは今後たくさんあると思いますので、今日学んだことを生かしていきたいと思います。ありがとうございました。 ◇ICTの活用が苦手な先生には個別に指導していただくのが一番だと思いました。操作しながら教えていただけて助かりました。 ◇生徒がタッチペンで細かい字が書けない。(数学では数式などを文字入力ではできないため、「書く」を使用する。)i ペンシルなど使用できるようになれば、通常のノートのように生徒も書けると思います。 ◇定期的にこのような研修があるとタブレットを更に活用すると思うので、また開催してください。 ◇生徒からのアンケートなどで集めたデータをどう分析し、評価へつなげるかが今の困っている部分です。ICTを活用すればするほど、沢山のデータが集まるので、その効果的な活用が課題です。 ◇具体的な場面を想定して体験することができ、イメージがとても膨らみました。今後、いろいろ試して還元していきたいと思います。 ◇Webexのアンケート機能よりMetaMoJiのアンケート機能のほうが使いやすいと感じました。早速、活用したいです。 ◇レイヤーの意味が少し分かった。FCSポータルサイトがもう少し使えるようになれば、白パソからデータを家に持ち出さなくとも仕事ができるのがいいなと思った。アカウントは持っているので、開いてみたい。 ◇コース別で研修していただけたことで、自分の知りたいことを知ることができる研修となりました。短い時間設定だったのですが、大変学びになったと思います。ありがとうございました。 ◇「ICTでこんなことができたらいいのに」と思った時、すぐに聞けるところがあるといいと思う。大きい学校では得意な方がいれば聞けるが、小規模学校では難しいです。 ◇仮想教育委員会学校のサイトに、各学年、各教科の授業ノートのデータをできるだけ多く、ダウンロードできるようにしていただきたいです。
初任者研修 市内研修 授業研修②
初任者研修 市内研修 授業研修②
10月26日(水)に福島市立吉井田小学校において、初任者研修 市内研修 授業研修②(小学校教諭)が行われました。講話や授業参観、協議を通して、初任者は、授業を行う上での悩みや疑問に向き合うことができたようです。校長先生より、「学校は、なりたい自分になるための貯金をするところ」という話があり、研修者は改めて、学校教育の在り方を捉えなおしていました。
*********************** 研修者の感想***********************
○授業を参観させていただき、子どもたちの書く力がとてもついていると思った。それは、これまでの授業で学習訓練や個別支援があったからだと学んだ。特に、書けない子に対していくつかの選択肢を与え、理由を考えさせるという支援が参考になった。また「聴写」の訓練も必要だと学び、次の日に実践してみた。めあてを書く際に、見て書くのに時間がかかる子がすぐに書いていて、支援になる方法だと学んだ。
○校長の講話から、今自分が就いている教員という仕事は、各家庭から、大切な子どもの命を預かっているのだということを再確認した。「空振りは許されるが、見逃しは許されない」という言葉を心に置きながら、児童の変化を見逃さず、対応を怠らないようにしたい。教師として、児童の可能性や才能を見つけて育てることができるよう「気付く感性」を大切にして児童と関わっていきたいと思う。
○自分たちが実践している指導方法や、課題についてのグループ協議では、同じような悩みを抱えていることや、参考にしてみたい実践があり、多様な視点から考えることができた。特に、ICTについては、ただ使えばいいというわけではなく、どの場面で活用したら効果的なのかを考えながら使う必要があると感じた。
初任者研修・新規採用養護研修 市内研修 特別支援学校研修
初任者研修・新規採用養護研修 市内研修 特別支援学校研修
11月16日(水)に初任者研修 新規採用養護研修 市内研修 特別支援学校研修が福島市立ふくしま支援学校で行われました。研修者は、この研修を通じて小学校低学年の段階から、将来の進学、社会的自立を目指して指導計画を立てていくことの大切さやどの学校においても子どもたちにわかりやすく「伝わる」ように話していく大切さを学んでいました.。
***************** 研修者の感想****************
○普段見ることができない、特別支援学校の授業や教室環境について多くの発見があった。中学部や高等部の授業で、子どもたちが真剣に作業に取り組んでいたり、教師の言葉かけを受けて自分で作業を進めたりしている姿を見て、日頃から将来を見据えた授業をしていることを知ることができた。また、どの先生も穏やかにゆっくりと子どもに伝わる言葉で話していた。今回の参観で、先生方の子どもへの関わりの中に多くの学びがあると実感した。今後、子どもの進級後の姿をイメージしながら授業を行ったり、周りの先生方の言葉かけを観察したりすることを意識し、さらに子どもに寄り添った指導・支援を実現して行きたい。
○就労に向けて、小学部の時から、身辺処理や身支度などを意識させることが大切だと分かった。特別支援学校だけではなく、小学校でも社会生活に向けて、子どもたちが困ることのないように、教師が先を見据えて指導していくことが大切だと学んだ。
○「特別支援教育は、特別な教育ではない」という言葉が印象に残った。「一人一人と じっくり関わる」「実態把握」「良さを伸ばす」などのキーワードが話の中にあったが、これらが大切であることは特別支援教育に限られた話ではないと強く感じた。今の学級でも、一人一人に応じた丁寧な教育をしたい。また特別支援教育について、支援学級の 先生方や教育書から積極的に学んでいきたい。
初任者研修 市内研修 授業研修② (福島市立野田中学校)
初任者研修 市内研修 授業研修② (福島市立野田中学校)
11月1日(火)に初任者研修 市内研修 授業研修②(中学校教諭)が福島市立野田中学校にて行われました。
【 研修者の感想】
○ 職能発達上の変化は経験3年目までに生起する。そのためにはスタートダッシュが重要なので、自分の授 業を撮影し、自分で振り返ってみる。研究授業のたびにビデオを残したり、本をたくさん読んだり、先生方の優れているところを吸収したりする。目指す授業像は、「優れた教師の周到に準備された授業」である。
高澤校長先生の講話を聴き、自身の日々の授業に対する思いや準備は、まだまだ伸びしろがあると感じた。先生がおすすめしていた、大村はま先生の教育書を早速読み始めたので、学ぶのが楽しみである。
○ 授業参観をして、考えを共有する際のメタモジの活用方法が効率的で、学びの蓄積にもつながるよい方法だと感じた。自分の授業でも実践してみたい。また、一人も取り残さない「わかる」授業を行うために様々な手立てがあり、生徒も意欲的に授業に取り組んでいると感じた。
○ 数学は、自分の担当教科の社会とは縁遠いものだと思っていた。しかし、工藤先生の授業を参観させていただき、その認識は間違っていたと分かった。ICT機器と板書の使い分けが勉強になった。こちらに注目させたい時にICTを機器を使い、生徒にじっくりと考えさせたい時には板書を使っていた。また、誰一人おいていかない授業の展開を行っており、支援が必要な生徒に対する丁寧なフォローなど、勉強になることばかりだった。工藤先生が机間指導の際に活用していた座席表も、生徒の様子を把握するために有効であり、すぐにでもまねをしようと思った。
初任者研修 市内研修 他校種参観研修 (福島市松川小学校 福島市野田小学校)
初任者研修 市内研修 他校種参観研修 (福島市松川小学校 福島市野田小学校)
10月28日(金)に初任者研修 市内研修 他校種参観研修(中学校教諭)として、初任者(中学校教諭)6名が、福島市教育委員会研究委託校(福島市立松川小学校 福島市立野田小学校)の公開に参加しました。
***************** 研修者の感想***************
【 福島市立松川小学校 参加者】
〇ICTの活用については、葛藤など目に見えないものを可視化する手段として効果的である。しかしICTはすぐに表示できるが、すぐに消えてしまう。その面では構造的な板書をつくることは難しい。このようなデジタルとアナログのよさを理解することが大切だと学んだ。
〇ICTの活用は手段であって、目的になってはならない。授業のねらいを達成するために、ICTの活用が効果的かどうかは使って見ないと分からないので積極的に挑戦したい。また、効果的なICTの活用方法を探るために、教員同士の研修意識が重要である。
【 福島市立野田小学校 参加者】
〇現在、クラスの3分の1(もしくは半分)の小学生が教科書を読めていないまたは理解していないという話がとても衝撃的だった。教師がこの事実をしっかりと受け止め、誰一人取り残すことのない授業を考えていくことが大切だと思った。そのためには、RS(リーディングスキル)を意識した授業を日々行い、曖昧な言葉で表現するのではなく、子供に伝わる適切な言葉を精選して授業を進めていきたい。
〇 授業の中で取り組まれていた「聴写」について、「聴写」を行うと聴く態度の育成にもつながるということだった。私の授業では「聞く」が主となってしまっているように思う。子供たちが「聴く」態度を身に付けられるようにできることから取り組んでいきたい。意味調べについて、「生活経験がなく知らないものは理解できない。」というお話を聞き、まさにそのとおりだと思った。担当する英語の授業でも、生徒が意味を理解していない単語や表現の内容は理解が難しいように感じる。親密度の低い言葉や理解度の低い言葉について確認しながら授業を行っていく必要があると学んだ。
初任者研修 市内研修 小規模校研修
10月7日(金)に福島市立佐原小学校において、初任者研修 市内研修 小規模校研修が行われました。
***************** 研修者の感想***************
〇「授業を行う上での現状と課題」の演習では、自分のできていることと、今後の課題についてあげることができた。図式化 したことで、教材研究の大切さを改めて実感し、今後の教材研究をより徹底していきたいと思った。また、他の班のシートを見て、活動の明確化や興味関心をもたせるための工夫など参考になる意見を見つけることができた。
〇小規模校の特性を生かし、縦割り班や異学年での活動で交流を深めている。同一学級に2学年の児童がいるので、上の学年が下の学年の面倒を見たり、お手本になっていたりと自然と自分の役割が学校生活の中で身に付いていると感じた。学年別指導では、各学年の学習過程を「直接指導」「間接指導」を組み合わせ、ずらして学習を進めていくことを知った。「間接指導」における学習の進め方を充実させることが、主体的に学ぶことへもつながっていると感じた。
〇複式学級の授業を初めて参観させていただき、2つの学級の学習指導を同時に行うことの難しさを学ぶことができた。学習リーダーが教師の役割を代わりに行いながら、子供たちがめあてやまとめを自分たちで考え、学習を進めていた。主体的に学習に取り組む姿がとても立派であり、自分のクラスの子供たちにも自分で考える力を身に付けさせたいと思った。
研修主任研修会②
11月18日に第2回研修主任研修会を行いました。教育研修課が主催する調査研究事業「読解力の向上に関する調査研究」の協力員である先生方を中心に、「読解力を意識した授業改善」について模擬授業を交えながら紹介していただきました。オンラインによる開催でしたが、講師の問いかけについて考えたり答えたりしていただく場面もあり、参加者の先生方には子どもの立場で授業を体感していただくこともできました。
参加者の感想
◇国語科の要約の授業を通して、子どもが何をどうすればよいのかを理解するために、焦点化を図った発問をすることが大切であるということがわかりました。これまで「大切だと思うところに線を引きましょう。」という言葉を多用していたことを振り返り、子どもたちに対して不親切だったと反省しました。
◇文の構造を明らかにしていくことで、内容理解が深まったり、算数の立式にスムーズにつなげられたりすることは、子どもたちの「わかった」という学ぶ喜びにもつながると思いました。授業の中で、意識して子どもたちに問いかけていきたいと思います。
◇歴史の教科書の内容が思った以上に難解で驚きました。教師が内容をかみ砕いてわかりやすく教えるのではなく、場面によっては音読をさせ、内容を箇条書きさせるなどして、子ども自身に読み取らせるということを意識することが大切だと感じました。また、図や表、グラフ等と関連させることで、教科書の内容をより深く理解することができるということを体感することができました。
◇理科の説明の中にあった「直接体験+RSの視点で教科書を読む→科学的な概念」という部分に大変納得できました。子どもたちに、教科書を丁寧に読む時間をつくっていなかったことが、今の自分の授業に足りないものであるということを実感しました。
教育相談実践講座「学級の人間関係をつなぐ集団社会化療法」
教育相談実践講座「学級の人間関係をつなぐ集団社会化療法」 中村恵子先生の講演会を行いました。
10月19日(水)、こむこむ館わいわいホールにおいて、東北福祉大学准教授・中村恵子先生をお招きし、教育相談実践講座を実施しました。
中村先生からは「学級の人間関係をつなぐ集団社会化療法」という演題で講演いただき、「集団社会化療法」について、「学齢期以降の適応課題の中核は学校適応である」こと、「帰属集団を好きになるほど、集団の魅力度が高く、同一化の動機が高まり集団適応が促進される」こと、また「意図的・構成的な仲間づくりの方法として『対人関係ゲームが有効』である」こと等を具体的な事例をもとにご紹介いただきました。 「SCでは1人を適応させるのに6ケ月、集団遊びではオセロゲームのように一気に不適応を適応に変えるマジックがある。」など中村先生のご講演は、多くの参加者にとって課題解決のヒントとなったようです。
参加者からは、「学級を帰属集団として、多様な子供たちに対応しながら、いかに好きになれる集団にしていくかが大切だと分かった。」、「明日から自分の実践に生かしたい。」との感想が多く聞かれました。