鳥川小学校日誌

2023年11月の記事一覧

6年生算数科  順序よく整理して調べよう

 6年生の算数科は、「順序よく整理して調べよう」の学習に入りました。
 今日11月16日(木)の2校時、2組はその単元の1時間目。
 落ちや重なりがないように、順序を調べるにはどのように調べればよいか考えました。

 この時間の問題は、「あおい、いくと、うみひこ、えりの4人でリレーを走る順番は、全部で何通りあるか?」というもの。
 子どもたちの多くが、これまでの生活の中で、度々、出会ったことがある場面です。

「どう考えればいいかな?」

 すべてを書き出したつもりでも、「思いついたまま書く」という方法では、落ちや重なりが出てきそうです。
 試しに3分間で何通りあるか調べてみたら、24通り見つけられたという人もいれば、12通り、6通りしか見つけられなかった人もいて・・・ さあ、どうする?

 思いついたまま書くやり方では、どうもうまくいきそうもない。もっといいやり方がありそうだと考えた子どもたち。
 やがて・・・
「第1走者を『あおい』にするパターンで、順序良く考えていけば・・・」という意見が出されます。
「おっ、それなら、うまくいきそう!」と、解決の見通しが持ていところで、自力解決へ。

 子どもたちは、メタモジのシートをつかって、先ほどの見通しをもとにしながら、起こり得る場合を順序よく筋道を立てて考えていました。

 表に整理する人、同じ言葉を省略するため、最初の一文字だけ(記号)で表す人、同じ言葉を書かないようにした結果、自ずと樹形図のような表し方になった人、落ちや重なりがないように注意しながら調べます。
 なかには、「最初の1人目」を固定して調べた結果をもとに、残りの3人がそれぞれ第1走者になった場合を類推し、計算へのつながりが見えてきた人も・・・。

 「学び合い」の段階では、メタモジのモニタリング機能をつかって、子どもたちのシートをスクリーンに大きく提示することで、自分と友だちの調べ方の違いを視覚的に捉え、よりよい表現の仕方に気づくことができました。
 また、自分の考えを説明する活動では、結果を伝えるだけでなく、図や表を見せながらどのように考えたのかを説明したので、自分の調べ方の工夫を友だちにわかってもらうことができました。
 よい学び方ですね。

 この時間は、「最初の1人目」を固定した場合には、何通りあるかがわかったところで終了。
 次の時間には、のこりの3人がそれぞれ第1走者になったときも調べ、全部で何通りあるかを導き出します。
 この時間の気づきが、生かせそうですね。

               
 今日の放課後は、昨日の2年生の算数科「かけざん」の授業と今日の6年生の算数科「順序よく整理して調べよう」の授業について、それぞれ、参観した先生方で研修を深めました。
 子どもたちの確かな学びのために、先生方も学んでいます。

  

3年生理科 光のせいしつ

 3年生の理科では「光のせいしつ」の単元で、日光を集めると、明るさやあたたかさはどのように変化するのかについて学習しています。

 今日11月16日(木)の4校時、1組の子どもたちが、「太陽の光を虫眼鏡で集める」実験をしていました。
 黒紙に虫眼鏡を当てると、光の丸が大きくなったり、小さくなったり。
 太陽に対し、虫眼鏡や紙をどの角度で置けばよいか、また、どのくらいの距離が良いのか・・・。ピントを合わせ、光を集めていきます。

 やがて、光を当て続けていると、煙がもくもくもく・・・っと出てきました!
 「先生、見て、見て!」
 「うわぁっ 煙だぁ。」 
 と大興奮!
 「うあっ!穴が開いたよ!」
 「先生、見て見て。2つも穴が開いたよ。」
 どの子も友だちと確認し合いながら、楽しく・安全に実験を進めていました。

 テレビやインターネットからの情報として、虫眼鏡で太陽の光を集めると紙が燃えることは知っていても、実際に自分で実験することにより、驚きをともないながら学ぶことができました。
 子どもたちが生き生きと実験に取り組む姿から、あらためて、直接体験の大切さを感じる時間となりました。

        

学校評議員会  テーマ「こんな子どもに育ってほしい。」~鳥川小のめざす子ども像~

 今日11月15日(水)の午後、第2回学校評議員会を開催しました。

 学校評議員6名の皆様においでいただき、前半は授業参観、そして後半は、委員の方々と先生方が一堂に集まって、「鳥川小学校の目指す子ども像」をテーマとしたグループ協議を行いました。

 「挨拶のできる子どもに育てたい。」
 「相手にやさしくできる人になってほしい。思いやりが大事。」
 「何より、健康が一番。心も体もたくましい子に育ってほしい。」などなど・・・ 

 131年の歴史と伝統が息づく鳥川小学校。委員の方々から、子どもたちへ託したい思いや願いがいっぱい述べられました。

 よりよい学校経営をしていくうえで、学校・保護者・地域の皆様が共通の認識や課題(ビジョン)を持つことが大切といわれます。
 いただいた意見を最大限に活かしながら、学校経営ビジョンをつくりあげたいと考えております。

 皆さんの前向きさと、子どもたちへ託す思いの強さが心地よく、次年度の教育課程づくりが楽しみになりました。
 学校評議員の皆様、ありがとうございました! そして、これからも、どうぞよろしくお願いします。

        

2年生算数科 かけ算の式の意味

 2年生2学期の算数科の学習といえば、なんといっても「かけ算」です。
 以前は、計算技能の習熟に重点が置かれた指導がなされ、「ににんがし、にさんがろく・・・」とくりかえし唱えて、九九を覚えることにたっぷり時間を使っていました。(もちろん、それはそれで、大切なことです。)
 でもその一方で、「文章題が解けない」「立式できない」「場面に適した絵図が描けない」などの課題があげられていた現状がありました。
 そこで、現在の算数科の指導にあたっては、計算の意味理解を図る指導も大切に扱っていく必要があるといわれています。

 今日11月15日(水)の2校時、2年3組の教室では、かけ算における「1つ分の数」と「いくつ分の数」を正しくとらえて、かけ算の式の意味を考える授業に取り組んでいました。
 子どもたちは、問題文をもとにかけ算が用いられる場面をとらえて立式し、「おはじき」や「絵図」「言葉」で表しながら、立てた式の意味を考え、学級全体で話し合うことができました。

 「問題文で、最初に5が出て、つぎに2が書いてあったから、順番に5×2にしたよ。」
 「それだと、5人乗りのボートが2そうってことじゃない?」
 「答えが同じなんだからさ、2×5でも、5×2でもいいんじゃないの?」 
 「問題文は、5そうのボートがあります。1そうに2人ずつ・・・だから、2×5だよ。」
 
 式の意味について、一生懸命説明しようとする子どもたちの姿が見られ、「式は計算のためだけではなく、意味があり、その意味を他者に伝える役割をもっている。」ことが、子どもたちにしっかりと認識されているのを感じることができました。

 「5×2」と「2×5」が、それぞれ表す場面の絵図を見比べ、その違いについて確認した授業の終盤、担任の先生から、問題文のどの言葉に気をつけるとよいのか問われた子どもたちは、口々に「〇〇ずつ」と答えることができていました。
 「1つ分の数」に着目すれば、かける数とかけられる数の順序を間違えず、正しく立式できること、しっかり理解できましたね。すばらしい!
 
 九九をしっかり覚えることはもちろん大切ですが、機械的に九九を唱えるばかりでなく、 「どうしてその式になるのか?」 と問いかけ、考える力や説明する力を高める学習も大切にしています。

              

4年生国語科 本をみんなにすすめよう&聞いてほしいな、心に残っている出来事

 今日、11月14日(火)の2校時、4年1組の教室では、国語科「本をみんなにすすめよう」という学習に取り組んでいました。
 自分が選んだ本を友だちに薦めるためのポップづくりです。

 どうしたら分かりやすく、選んだ魅力が伝わるか・・・。
 見た人に「読んでみたい!」と思ってもらえるように、キャッチコピーやレイアウトはどうしたらいいか・・・
 イラストや言葉を考えながら、あれこれ工夫していました。

 どんな本をどんなポップで伝えるのかな? 「新しい本との出会いのきっかけ」となることを期待しています。

      

 また、お隣の2組では、国語科「聞いてほしいな、心に残っている出来事」の学習に取り組んでいました。
 「聞き手に伝わるように工夫して話す力」を高めるため、聞いてほしいこと、心に残っている出来事をクラスのみんなにスピーチします。

 この時間は、「はじめ」「なか」「おわり」の組み立てメモをもとに、スピーチ原稿を作っていました。
 同じ出来事をスピーチするとしても、話のポイント(心に残っている中身)は、一人ひとり違うもの。

 どんなスピーチになるのか、聞くのが楽しみです。