鳥川小学校日誌

2024年11月の記事一覧

3年生道徳 慎君文庫

 鳥川小学校では毎年11月、3年生を対象に「慎君文庫」を題材とした、道徳の授業を行っています。
 授業を担当するのはT先生。
 今年は、今日11月19日(火)の3校時におこなわれました。

 鳥川小学校の図書室にある「慎君文庫」が設置されたいきさつを知り、慎君のご家族の思いや願いを想像することを通して、かけがえのない命を大切にしようとする心情を養うことがねらいです。

 「慎君文庫」とは、鳥川小学校の図書室にある、児童書コーナーの名称です。
 今から37年前の11月17日、当時、鳥川小学校の3年生だった男の子(慎君)が、交通事故にあって亡くなってしまいました。
 その男の子のご両親が、鳥川小学校の子どもたちのために寄贈してくださった児童書をもとに、設置されたのが「慎君文庫」です。

 授業では、慎君のご両親が、児童書の寄贈に添えて、鳥川小の子どもたちに向けて書いたメッセージと慎君のお兄さんが書いた当時の作文をもとに、命の大切さについて考えました。

「命は、自分ひとりのものだけど、家族みんなのものだったんだ。」
「そう! 自分だけのものではない。とっても大切なものなんだよ。」

 授業者が読む、慎君のご両親からのメッセージにじっと耳を傾ける子どもたちの姿が印象的でした。
 また、慎君と授業者のT先生が、親戚関係(慎君のお父さんは、T先生のいとこ)てあることを知って、「えぇー!」と驚きの声をあげる子がたくさんいました。

「これからも、命を大切にしたい。」
「命は、自分だけのものじゃないことが分かった。」
「交通事故にあわないように気を付けたい。」
「家族を大切にしたい。」
「慎君文庫の本を大切にしたい。もっと読みたい。」

 これからもずっと、「慎君文庫」を目にするたびに、「命は大切であること」「自分も相手も、かけがえのない存在であること」「したいことができる幸せ」「自分は愛される存在であること」・・・・この時間に学んだこと、思い出してほしいです。

             

 

大成功! 学習発表会

 11月16日(土)、たくさんの保護者・地域の方々をお迎えして学習発表会が行われました。
 子どもたちの発表は、いかがでしたか? 
 子どもたちはこれまで、皆様に最高の演技・演奏をお見せしようと、一生懸命、練習を重ねてまいりました。
 その成果が、十分発揮できたのではないかと思っております。
 学習発表会を通して、子どもたちの一回り成長した姿が数多く見られました。

1年生:「大きなかぶ みんなで応援バージョン」

 1年生は「大きなかぶ みんなで応援バージョン」を発表しました。国語科の授業でならった教材を、鳥川小1年生バージョンの劇にアレンジしました。おなかのそこから大きな声を出しての発表。立派でした!「たった1年で、ここまでできるようになったよ!」という1年生の、自信にあふれた声が、体育館全体に響き渡りました。息ぴったりの集団パフォーマンスは、迫力満点でした。

 

2年生:音楽劇「かけ算だ~いすき」

 2年生は音楽劇「かけ算だ~いすき」を発表しました。2年生の算数科といえば、かけ算。何度も歌って、楽しみながら練習してきたおかげで、九九はすっかり暗記できました。ひとりひとりがしっかりとセリフを覚えて、大きな声で堂々と演技できました。「にいちがに、ににんがし、にさんがろく、にしがはち・・・」耳に残る替え歌メロディ。気が付くと口ずさんでしまうんだよなぁ~。


3年生:「Believe」

 3年生は「Believe」を発表しました。中学年の仲間入りをし、低学年にはなかったいろいろな活動に取り組むようになった3年生。ステージとフロアを上手に使って、友だちと協力すること、助け合うことの大切さ・すばらしさを、ダンスや器械体操、合奏、合唱で見事に表現しました。「Believe」の優しい歌声が素敵でした。子どもたちの素直な心が表れていましたね。


4年生:「わっしょい! どっこい! 東北祭りへ出発!!」

 4年生は、社会科や音楽科で学んだことをベースに、「わっしょい! どっこい! 東北祭りへ出発!!」を発表しました。自分たちで作った衣装を身にまとい、東北地方と北海道に伝わる伝統的な祭りや踊りについて、元気よく明るく、そして力強く紹介しました。なによりも4年生の子たちが、ノリノリで楽しく踊っていることが観客に伝わって、見ているこちらまで、楽しくなってきました。


5年生:「ニュース番組 鳥川ニュース5(ファイブ)」

 5年生は、「ニュース番組 鳥川ニュース5(ファイブ)」でした。総合の時間に調べた「東日本大震災」について、社会科で学習するニュース番組仕立てにしての発表でした。震災から13年。子どもたちにとっては、自分たちが生まれる前の出来事ですが、今回の発表会を通じて「自分事」としてとらえ、心にしっかりと刻み込まれたことでしょう。ふるさと福島の未来を考えるきっかけになりましたね。

 

6年生:「知的書評合戦 鳥川ビブリオバトル」

 そして、小学校生活最後の学習発表会となる6年生は、「知的書評合戦 鳥川ビブリオバトル」です。紹介された本の楽しさ・素晴らしさ、そして、元気で、ユーモアがあって、仲間思いの6年生らしさが、見ている観客にもバッチリ伝わりました。「こんなふうに演じたい」「こうしたら、もっと伝わるんじゃないか」と最後まで工夫を重ね、子どもたちが主体的に取り組んだ発表は、いつまでも自分たちの心に残ることでしょう。感動的に今年の学習発表会を締めくくってくれました。
 
 どの学年も、ここまでできるのかというほど、素晴らしい出来ばえでした。
 発表会が終わり、教室に戻るときの子どもたちの表情、どの子も、満足感・充実感を感じて、とてもいい表情をしていました。よくがんばりました。

 ご来場いただきました皆様には、あたたかい雰囲気で発表を盛り上げてくださり、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

学習発表会前日 準備完了 明日お待ちしております

 いよいよ明日は学習発表会です。
 今日11月15日(金)は、練習最終日。
 各学年が、体育館で最後の練習に取り組み、明日に向けて気持ちを高めました。

 また、放課後は、教職員で会場設営&使用する物品の最終チェックなどを行いました。
 子どもたちが、これまでの練習の成果を発揮して、気持ちよく演技ができるように、日ごろのチームワークの良さで準備を進めます。

 明日は、きっと素晴らしい学習発表会になることでしょう。
 たくさんの方々のご来校をお待ちしております。

 7:30~ 駐車のための校庭乗り入れ開始
 8:00~ 開 場
 8:35~ 「はじめのことば」1年生

 ご協力をお願いいたします。

         

 

3・4・5年生 学習発表会の発表リハーサル

 学習発表会まで、あと2日となりました。
 今日11月14日(木)は、3年生、4年生、5年生の発表リハーサル(下見)が、体育館でありました。
 
 子どもたちは、自分の役割をいいものにしようと、一生懸命、練習に取り組んでいますので、練習を重ねる毎に、どんどんよくなってきています。
 当日は、今日よりもさらによくなっていることでしょう。

 本番に向けて、子どもたちの気持ちは、高まっています。
 ご家庭でも、お子さんへの励ましの言葉のお声かけ、よろしくお願いいたします。

           

5年生理科 流れる水のはたらき

 5年生の理科は現在、「流れる水のはたらき」を学習しています。
 今日11月14日(木)は、理科のサポートティーチャーが、いらっしゃる日。
 2校時は2組の子どもたちが、3校時は1組の子どもたちが、それぞれ、土砂とトレイを用意して、流れる水の量が増えた時の変化について、調べていました。
 
 流れる水の働きには、侵食、運搬、堆積の3つがあったけど、大雨などで水の量が増えたらどうなるのだろう?

「大雨のときみたいに水の量が多いと土が削られると思うな。」
「運ばれる量も増えるだろうね。」
「ということは、積もる量は、増えるのかなぁ。」

 実験の前の予想が立てられたら、いよいよ流水実験の開始です。

 変える条件は、流れる水の量。
 変えてはいけないのは、流す勢い、流す時間など、流れる水の量以外のすべての条件。
 サポートティーチャーからのアドバイスに気を付けながら取り組みます。

「あっ、流れの始めのところがくぼんでる。幅も広く削れているよ。」
「うぁ、土砂がどんどん流されていくね。」
「水槽の中には、たくさん砂がたまっているね。」などなど。

 いいつぶやきが聞こえてきます。

 タブレットのカメラ機能を使用して、水を流した際の土の削られ方や流れる水の様子を動画撮影します。
 こうすれば、結果を整理するときに、撮影した実験動画をもう一度見返して、確認することできます。
 いい学び方です。

 今回の流水実験から、子どもたちは、流れる水量が増えると「土が削られること(浸食)」「上の土が下まで運ばれること(運搬)」「下の方に土が積もること(堆積)」の働き、すべて大きくなることが観察できました。