鳥川小学校日誌

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4年生算数科 倍の見方(割合)

 今日9月12日(木)の5校時、4年1組の教室では、算数科「倍の見方」の学習に取り組んでいました。
 この時間の問題は「包帯Aは、もとの長さ20cm→伸ばした長さ40cm。包帯Bは、もとの長さ10cm→伸ばした長さ30cm。包帯Aと包帯B、どちらがよくのびるかな?」というもの。
 これまで、大きさを比べる場合には、「差」で比べる学習(生活)経験を多く積んできた子どもたち。
 「差」はどちらも20cm。 でも、見た感じ、あきらかに伸び方が違う。 なんで?(モヤモヤ)
 どうすれば、このモヤモヤを解消できるのか・・・? 

 解決したい気持ちに火が付いた4年1組の子どもたち。
 今までの学習を思い出し、元の長さが違うときは、わり算して、倍の数で比べられるんじゃないかとという見通しを立て、さっそく自力解決。
 図を書いたり、計算したり・・・。
 自分なりに解決できたら、友だちとどんな考え方をしたのかを比べっこ。

 そして、「元になる大きさが違うものを比べるには、元にする大きさを1とみて、何倍かを比べるとよい。」という結論を導き出しました。
 これまでの学習したことを思い出して粘り強く考えたり、先生や友だちとのやりとりをとおして、考えを洗練させたりすることができた子どもたちに、拍手を送りたいと思います。

            

 子どもたちにとって、つまずきの多い単元のひとつである「割合」。
 この時間は、本校の算数科研究の提案授業として実施され、参観した主に中学年の先生方で、研修を深めました。
 事後の研究協議会では、講師としてお迎えした清水小学校の黒沢先生より、
 ・教科書で「特別単元」として取り扱われていることをふまえ、3・4年生から繰り返し取り扱って、5年生での「割合」の学習や6年生の比例の学習に繋げていくことが大切であること
 ・計算方法を導くためには、図を使って考えることが大切であること
 ・子どもたちに問いかける言葉の吟味 などなど
 ご指導していただき、参観した職員で共有することができました。

 子どもたちの「解決したい」「わかるようになりたい」という思いに応える授業を目指して、先生方も、日々勉強です。

  

5年生学級活動  放射線に関する学習

 今日9月12日(木)の3校時、5年生で、放射線に関する学習を実施しました。
 めあては、「放射線の力を知って行動しよう。」

 放射線とはどういうものか、放射線の量はどうしたらわかるのか、放射線は身近な生活にどのようなものがあるかなどのお話を聞きました。

 東日本大震災から13年が過ぎ、子どもたちが日頃の生活で、放射線を意識することはほとんどなくなっています。
 今回の学習をきっかけに芽生えた放射線への興味・関心を10月下旬に予定されている「コミュタン福島」での学習につなげてほしいと思います。

        

6年生算数科  算数「で」読みとこう

 今日9月11日(水)の2校時、6年1組の子どもたちが、算数科「データにかくれた事実にせまろう」の学習に取り組んでいました。
 広告に書かれた、いかにもすばらしい数字は本当なのか!? グループで考えます。

 この時間、子どもたちに示されたのは「ホエールウォッチングのクジラに会える割合が98%」という広告。
 でも、昨年度のデータをよくよく見ると、「クジラに会えた回数120回」「船が出港した回数122回」「船が出るのは、1日2回」「船が出港した日数61日」というもの。
 果たして、クジラには頻繁に会えるものなのでしょうか?

 グループに分かれ、いろいろ考える子どもたち。
 なかなか、問題で示された数字の意味がイメージできず、四苦八苦の様子。
 ですが、そのうち・・・

「船が出た回数のうち、クジラに会えたのが98%っていうことでしょ。」
「これって、出港した122回のうち、120回会えたっていうことだよね。」
「そうそう。でも、1年のうちで船が出られたのは61日だけだよ。」
「それって、365日のうちで61日だけってことだよね。」
「だから、365÷61で5.9・・・。だいたい6日に1日。船が出せるのは、ほぼ1週間に1日っていうことでしょ。」
「しかも、船が出たとしても、2%は会えないってことだし・・・」

という具合に、数字に隠された事実に迫ることができたグループが登場しはじめ、やがて、その子たちの考えが全体で共有されていきました。

 提示された複数のデータを読み取り、これまで学習したことを使いながら考察し、課題について考える力の育成をねらいます。
 いかに、具体的に、自分の身近なこととしてイメージできるか、置き換えて考えられるか。
 この場面でいえば、「365日のうちで出港できるのは61日。つまり、だいたい6日に1日。ざっと1週間に1日程度。」というあたりでしょうか。

 「98%」という数字から、かなりの確率でクジラに会えると考えていた子も、実際は、あくまでも1週間に1回程度の出港機会のうち、会える確率98%であるということがイメージできると、「なぁ~んだぁ。そういうことかぁ。」と納得の様子。

 日常には様々なデータが存在します。
 それらを用いたニュースや宣伝、主張などが、果たして本当に、妥当な内容であるか? しっかり見極める力が、情報が溢れるこれからの社会ではますます重要となってくると言われています。

 今年度の全国学力学習状況調査の結果分析によると、本校の算数科の課題として、「長い文章(たくさんの情報量)の中から、必要な情報を選び取る力」や「複数の情報から、特徴や傾向を読み取る力」があげられました。(「鳥川小だより第10号」全国学力学習状況調査の結果分析 R6.9.6 参照)
 「問題文から必要な情報を読み取ること」や「式や図などの情報から、特徴や傾向を読み取ること」、「算数『で』読みとく」ことも日々の授業のなかで大切に扱って、子どもたちの考える力、説明する力を鍛えています。

        

6年生 リレー選手の朝練スタート

 今日9月11日(水)から、福島市小学校陸上競技大会にむけての朝練(4×100mリレー)が始まりました。
 さすがに選ばれた選手たちは意欲的で、適度な緊張感をもって、バトンパスの基本練習をおこないました。
 ケガと熱中症に気を付けながら、10月2日の陸上大会に向けて、気持ちを高めていきます。

     

1・2年生 幼稚園さんいらっしゃい

 鳥川小学校を含む信夫中学校区では、幼稚園・保育園から小学校へ、小学校から中学校へ、円滑に子どもたちの意識をつなぎ、安心して登校できることをねらって、幼・保・小・中学がそれぞれ密接に連絡を取り合い、関わり合って教育活動を行っています。
 その一環として、今日9月10日(火)の11時過ぎに、来年度本校に入学する予定の園児が在園する、佐倉幼稚園の年長の子どもたち総勢6名が、鳥川小学校の授業の様子(主に、低学年の様子)を見学に来ました。

 “後輩たち”に頑張っているところを見せようとしたのか、いつもより更にお兄さん&お姉さんになった1年生と2年生。

 教科書を読む声にもハリがあります。素晴らしい!
 座って話を聞くときも、背筋がピンと伸びててかっこいいなぁ。 
 幼稚園さんの帰り際には、「元気でねぇ。」とお見送りする姿もみられました。優しいねぇ。

 来年4月には、もっともっとたくさんの、弟・妹たちが鳥川小学校へ入学してきます。
 ぜひ、今日のように“先輩”らしい姿で、お手本を示してあげてくださいね。