カテゴリ:今日の出来事
進化・深化を目指して【小・中学校教諭経験者研修Ⅱ共通研修】
令和元年5月10日(金)、小・中学校教諭経験者研修Ⅱ共通研修を行いました。教育長講話「10年経験の教職員に望むこと」、教育研修課長講義「教職10年経験教職員としての心構え」、学校教育課管理主幹講義「教育公務員としての服務・勤務」から、17名の研修者は「10年経験教職員」としてあるべき姿を確認しました。また、グループ協議において、自校の現状と経験者研修Ⅱ教員としての課題を明らかにし、積極的に1年間の研修に取り組むことを決意しました。
授業が命【ふくしま教師塾】
令和元年5月8日(水)、ふくしま教師塾第9期生(3名)の入塾式及び第1回全体研修会を行いました。佐藤浩昭塾長(大森小学校長)、教育研修課長の講話の後、自己変革をはかるための分析・「自己課題」の設定について協議を行いました。第8期生(3名)を含め6名の塾生は、よき仲間・よき好敵手として “切磋琢磨” し、教師力・授業力を伸ばしていくことを誓いました。
子ども理解のために【特別支援教育協力員・支援員研修会】
令和元年5月7日(火)、福島市特別支援教育協力員・支援員研修会を開催しました。研修者132名は、福島養護学校長 佐藤成紀氏による講話「共に歩み、共に学び、共に育つ」から、児童生徒一人一人の特性等に応じた必要な指導や支援について学びを深めました。
育てよう 未来のたから ふくしまっ子【校長・教頭実務講座】
平成31年4月24日(水)、福島市に初めて校長・教頭として勤務する先生方を対象にした「校長実務講座」「教頭実務講座」を開催しました。福島市の概要と学校教育の課題、福島市としての学校管理の実務等について、学校教育課長、管理主幹、教育研修課長から講話がありました。研修者の皆様は、福島市が目指す学校教育の実現に向けて職責を果たし、精一杯「未来のたから ふくしまっ子」を育てていきたいと決意を新たにしました。
初心【小・中学校教諭初任者研修】
平成31年4月17日(水)、平成31年度小・中学校教諭初任者研修一般研修①において、教育長講話「教師としての心構え」、教育研修課長講義「初任者の皆さんに伝えたいこと」を行いました。初任者は、“子どものために” という情熱と強い意志をもって粘り強く理想を求め、プロ教師としての土台を築いていきたいと “初心” を深く心に刻んだようです。午後は、初任地〔福島市〕の教育施設(福島市民家園・じょーもぴあ宮畑)を見学し、福島市についての理解を深めました。
※スノーフレークの花言葉「純粋」
子どもハートサポート事業【教育研修課】
平成31年4月12日(金)、「平成31年度子どもハートサポート事業 第1回相談員研修会」を開催し、事業概要説明等を行いました。また、相談員の塚野薫氏(前福島養護学校長)による講話「気になる子への支援と連携のあり方」から、子どもの心を丁寧にケアする具体的な方法や効果的な相談の進め方等について理解を深めていただきました。今年度は、市内の小学校27校に8名の相談員を配置し、不登校やいじめ、問題行動等の未然防止や早期発見及び即時対応を図ります。
※福島市立全中学校と一部の福島市立小学校には、スクールカウンセラーがいます。スクールカウンセラーが配置されていない福島市立小学校には、ハートサポート相談員がいます。また、教育研修課には福島市立の小学生・中学生や保護者、担任等を対象としたスクールカウンセラーがいます。
大量採用時代の到来【小・中学校教諭初任者研修 校長等連絡協議会】
平成31年4月5日(金)、初任者研修を円滑かつ効果的に実施するため、初任者が配属された学校の校長先生及び拠点校指導教員、研修コーディネーター、研修リーダー、校内指導教員対象の研修会を開催しました。初任者研修制度の概要説明の後、初任者の資質能力の向上につながる「校内研修の進め方」について熱心な研究協議が行われました。なお、今年度から、メンター(スキルや経験が豊富な先輩)とメンティ(後輩=初任者)がチームとなり、ベテラン・中堅・若手教員が縦断的・横断的にかかわりあって学びを深める「メンター方式」による研修制度も一部導入されます。
※今年度は、小学校25校・中学校7校に初任者が配属されています。
March winds【弥生】
三がつのかぜと 四がつのにわかあめ
五がつのはなを さかせるちから
ーー マザー・グース(谷川俊太郎訳)
March winds and April showers bring forth May flowers.
研修と支援の拠点となるべく【運営委員会】
平成31年2月26日(火)、第2回福島市総合教育センター運営委員会を開催しました。運営委員の皆様から、今年度の教育研修課(福島市総合教育センター)実施事業の成果と課題について貴重なご意見をいただきました。平成31年度も、本市の教育課題解決のため、教育研修課(福島市総合教育センター)が果たす役割はますます重要であると考え、全職員をあげて、教職員研修並びに教育支援・教育相談の各事業に積極的に取り組んでまいります。
◇福島市総合教育センター条例施行規則 第6条(運営委員会)
2020年全面実施にむけて【プログラミング研修会②】
平成31年2月22日(火)、プログラミング研修会の第2回目を開催しました。今年度は、26日(火)を含めてプログラミング研修会を3回実施します。また平成31年度は、情報活用能力の育成につながるICTを活用した学習活動の充実に向けて、10回の「タブレットPC研修会」と3回の「プログラミング研修会」を予定しています。2020年度の小学校プログラミング教育全面実施に向けて実際の授業のイメージを確認し、教師自らがプログラミングを体験し、無理なく取り組める単元等について共に学んでいきます。
◇参考 平成31年度予算案には、小・中・特別支援学校へのタブレット端末の配置(平成31年度から4ヵ年でタブレット等を全校に整備予定)や無線LAN環境の整備等を進めるため、多額のICT関連整備事業費(603,270千円)が計上されています。
プログラミング的思考とは【プログラミング研修会①】
平成31年2月21日(木)、ICT推進事業「プログラミング教育研修会」を開催しました。小学校プログラミング教育導入の経緯、ねらい等の講義後、第5学年算数科及び第6学年理科の学習におけるスクラッチを利用した授業の演習を行いました。研修者は、教科における学びをより確実なものとするICTの活用について理解を深めました。
〔研修者の声〕
◇プログラミング教育がなぜ必要なのか、この研修を受ける前は正直わかりませんでしたが、自分でプログラミングしてみて、プログラミングが身の回りで活かされていることがよくわかりました。プログラミング的思考の良さを実感させてもらったので、授業に導入していけるよう、さらに学んでいきたい。
◇学校の職員に伝える際のポイントが大変よくわかりました。スクラッチは実際に操作してみてとても面白かったです。どのように指導していくか、もう少し自分自身で触っていきながら考えていきたいと思います。とても楽しく学ぶことができました。
◇今年度、学校のコンピュータクラブでスクラッチを児童に操作させたが、うまく指導できなかった。しかし今回の研修でどう扱ったら教育効果が上がるのかが理解できて、とても参考になりました。懇切丁寧な説明でとてもわかりやすい研修でした。
◇実際にやってみないとわからない部分が多いので、できるだけたくさんの先生に体験してもらうのが良いと思った。意欲的に取り組めるし、授業が楽しくなると思います。実施に向けて、ねらいに合わせて教育課程に組み込んでいきたいです。演習時間が十分に確保されていて大変良い経験となりました。
◇プログラミング教育のねらいや、具体的にどのような能力を高めたいのかがよくわかりました。実際に使ってみて授業のイメージができました。理科実験でのプログラミングはとても頭を使うので、子供を鍛えられるなと感じました。
教育の進化ータブレット端末の可能性【タブレットPC研修会】
平成31年2月19日(火)20日(水)、平成30年度ICT研修推進事業タブレットPC研修会を開催しました。電子黒板ユニットの操作やデジタル教科書の活用、授業支援システムSKYMENUの操作、ジャストスマイル8の活用について研修を行いました。
※ICTの活用により容易となる学習場面の例
◎距離や時間を問わずに児童生徒の思考の過程や結果を可視化すること【思考の可視化】
◎教室やグループでの大勢の考えを、距離を問わずに瞬時に共有すること【瞬時の共有化】
◎観察・調査したデータなどを入力し、図やグラフ等を作成するなどを繰り返し行い試行錯誤すること【試行の繰り返し】 (文部科学省 「ICTを活用した教育の推進に関する懇談会報告書(中間まとめ)」2014年から)
〔研修者の声〕
◇研修を受けた今は使えそうな気がしますが、何度も繰り返し活用しないと身に付かないと感じています。白パソでデジタル教科書が見れることがわかったので、ぜひ積極的に活用してみたいと思います。これまでにない授業の可能性が広がりそうです。
◇学習に活用できる様々な機能について丁寧に教えていただいたので、詳しく知ることができました。子供たちがわかる・楽しい授業を目指して、今日の研修を少しでも生かしていきたいと思います。
◇電子黒板ユニットやデジタル教科書の操作方法を教えていただき、わかりやすく学ぶことができました。どの教科のどの単元に使用するか考える必要があると感じました。今まであまり使用したことがなかったのでこれから使ってみようと思います。ありがとうございました。
◇これからの授業で非常に役に立つツールだと理解しました。いち早く使いこなせるよう勉強したいと思います。普段と違う授業の形で子供たちの学習意欲も高まると感じました。
◇電子黒板・デジタル教科書は大きく映すことができるので、児童の興味をひき、授業に関心をもたせることのできる一つになると思った。また、ジャストスマイルは子供にも使いやすいソフトであるので、私自身が使い方を覚え、子供と共に活用していけるようにしていきたいと思った。
修了式及び研修報告会【ふくしま教師塾】
平成31年2月19日(火)、平成30年度ふくしま教師塾の修了式及び研修報告会を行いました。教育研修課長からⅦ期生(金谷川小学校 大島晃一先生・西信中学校 佐々木卓美先生)に「修了証」が手渡されました。研修報告会では、今年度の研修成果と課題について6人の塾生が発表を行い、国語科 鈴木義男師範(鎌田小学校長)、算数科 佐藤浩昭師範(大久保小学校長)、社会科 小島英二塾長(三河台小学校長)からご指導をいただきました。また、塾長から、「子どもが自ら立ち、子どもが自ら生きる“第三の授業”を目指し、自問自答できるプロ教師であれ」との講話がありました。塾生は、理想の授業を目指して仲間とともに切磋琢磨し、教師としての技量を磨いていきたいと決意を新たにしました。
〔塾生の声〕
◇若い先生方が切磋琢磨している姿に刺激をもらいました。私たちがやってきた研究が、子どもたちのためになっているということを改めて認識することができました。子ども一人一人に「生きる力」を身に付けさせられるよう、今後も研究を継続していきたいと思いました。
◇研修報告するにあたり、自分に足りないものは何だったのかを深く考え直すことができました。来年度に向けて、自分の課題及び理想の授業を明確にして、準備していきたい。
◇発表資料をまとめる中で、視点2についての成果・課題を示すことが難しかった。それは手立てが明確でなく、何をしてどのような子どもに育てたいのかがはっきりしていないからだと分かった。自分を見つめるために今回の発表は大きな糧となった。
◇どの先生も「見方・考え方」をポイントにしていた。知識・理解だけでなく「考えるプロセス」を大切にしていくことが、これからの授業において必要であることを再確認できた。様々な教科における効果的な手立てを知ることができたので、自分の研究教科とつなげながら考えていきたい。
◇研究する楽しさを感じながら学ぶことができました。今後に生かして、子どもたちのために学び続けたいと思います。一年間ありがとうございました。
子どもの育ちに寄り添って【通級指導教室担当者研修会】
平成31年2月19日(火)、福島市通級指導教室担当者研修会を行いました。今年度の指導を振り返り、次年度の教室運営での工夫・改善について熱心に協議しました。
◇通級指導教室設置校 福島第一小学校「つくしの教室」 福島第四小学校「ことばの教室」「まなびの教室」 蓬莱小学校「ユキヤナギ教室」 平野小学校「けやき教室」 鳥川小学校「はやぶさ教室」 岳陽中学校「しゃくなげ教室」 蓬莱中学校「あすなろ教室」 信陵中学校「やまならし教室」
福島の未来を担うたくましい子どもを育てる【調査研究報告会】
平成31年2月15日(金)、平成30年度調査研究報告会を行いました。「全国学力・学習状況調査に関する研究」では、国語科、算数科・数学科、理科の解答状況やつまずきの傾向及び原因などについて経年比較・分析を行い、課題とともにその克服につながる視点を示していただきました。また、「不登校に関する研究」では、不登校に対する教師の意識の変化や欠席日数に応じた有効な取組を調査・分析し“5つの提言”を発表したり、各学校で成果を上げている実践例を紹介したりしていただきました。参加者は、福島市で学ぶすべての児童生徒にとって、学校が希望に満ちた学びの場となるよう努力していきたいと決意を新たにしました。
◇不登校に関する調査研究部会…島貫条司(部長・野田中) 佐藤栄治(鳥川小) 小松はる佳(福島二中) 山田光裕(北信中) 今野友華(矢野目小) 阿部泉(大森小)
◇全国学力・学習状況調査に関する研究部会…佐藤浩昭(部長・大久保小) 久家優子(大森小) 瀬尾純子(野田中) 君島慎一朗(福島三小) 根本光二(野田中) 村上宏(三河台小) 山口直木(福島三中) ※敬称略
〔参加者の声〕
◇日々の授業で何をすべきか端的に示していただきました。調査研究協力員の皆様に敬意を表するとともに、この報告書をもとに本校でも授業改善に役立てていきたいと思いました。
◇不登校の問題について組織的に取り組むことの大切さを痛感しました。不登校の原因はそれぞれで、特効薬・マニュアルがないのが現状である以上、教師は生徒をもっと多面的に理解し、問題を解決する手立てをもつ必要があると思いました。
◇本市の不登校出現率の高さを改めて認識し、危機感を新たにすることができた。発表の仕方を工夫してくださり、効果のある取組などについてとても関心をもって学ぶことができた。ぜひ、ソーシャルスキルを育てる具体例をやってみたい。
◇生徒に学力をつけること、クラスの不登校の生徒に少しでも希望を与えて頑張る気力を与えたいと悩んでいます。本日の報告を聞き、暗闇に差す一筋の光を見た気がします。どうしていいかわからず悩むこともありますが、今日報告があったことを試してみたいと思います。そして、生徒たちが一筋の光を見つけることができるような関わりや支援をしていきたいと思いました。
子どもたちの《命・心・未来》を見つめて【ふくしま教師塾研修視察】
平成31年2月5日(火)、福島市立福島養護学校、社会福祉法人青葉学園にご協力いただき、平成30年度ふくしま教師塾研修視察を行いました。特別支援学校の特色や知的障がいをもつ子どもたちの進路、児童養護施設で生活する子どもたちのことについて丁寧にご講話いただき、理解を深めました。塾生たちは、未来を生きる子どもたちの幸せを願い、一人一人の子どもたちとしっかり向き合いたいと決意を新たにしました。
〔塾生の声〕
◇特別支援学校で学ぶ子どもたちの就労先の少なさなど、なかなか自立が難しい現実に衝撃を受けました。発達段階や障がいに応じたきめ細やかな指導がなされている養護学校を見学できたことは、自分の指導を見つめ直す良い機会になりました。一人ひとりのニーズに可能な限り応え、学力を含めた様々な力を育める教育者を目指して精進していきたいです。
◇福島養護学校の児童・生徒の生き生きと活動している姿がとても印象に残った。校長先生からは、特別支援教育の歴史的な変遷から今日における役割など、多面的な話をいただいた。児童・生徒の健やかな成長を願う点ではどの学校・施設も同じであることを改めて確認することができた。今回学んだことを、通常学級でできる形にアレンジし、実践に生かしていく。
◇児童養護施設の子どもたちが置かれている現状を知ると同時に、職員の皆さんが園長先生の理念のもと、愛情をもって子どもたちに接している姿に感銘を受けました。子どもの「自分がここにいる理由がわからない」という言葉に心を動かされ、施設で生活する子どもたちがもつ深い悲しみを改めて感じました。
◇虐待の早期発見について、学校のもつ役割の重要性を認識でき、少しでも不幸な子どもたちをなくすように児童理解に努め、組織的に対応できるよう心がけていきたいと思いました。また、学園が最も大切にしている「子どもの命 子どもの心 子どもの将来」という考え方は、学校教育でも全く同じだと思いました。見学する機会がなかなかもてない場所を視察することができ、子どもたちの現状を見ることができ、勉強になりました。
※参考:児童養護施設青葉学園の指針
1.子ども達と職員との信頼関係を基盤に「愛」に支えられた人間関係や家庭的な環境の下で子どもが養育されるべきであるとの理念に基づいて、子どもの養育と自立を支援します。
2.子どもの個性を尊重し、家族と協力しながら子どもの成長を支援し、併せて保護者の養育力向上のための支援を行います。
3.子どもが日々の生活を通して「生きる力」を培えるように支援します。
4.職員は、子どもの成長に必要な「モデル」(手本)であることを自覚し、自己研鑽に努めます。
5.関係機関や地域・ボランティアの皆様と協力し、子どもの自立を支援します。
降れる白雪【教育研修課】
2018年、ありがとうございました。
◇朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪(百人一首第31番 坂上是則)
名人への道【ふくしま教師塾】
平成30年12月25日(火)、ふくしま教師塾の第3回全体研修会を開催しました。鈴木義男師範(鎌田小学校長)、小島英二塾長(三河台小学校長)の講話の後、一人ひとりの塾生が2学期の検証授業についての中間報告を行い協議しました。本日の協議をもとに、3学期に修了式及び報告会を行います。
◇こんな授業者になりたい
…依然として「挙手ー指名」という方式をとり続けている。要するにそれらは、反省の深さと自覚の問題である。深く、強く反省し、自覚が確かであれば授業の改善はなされていくに違いないのだが、一般的には授業はとにかく教師が「やりたいようにやっている」ことが多いのである。授業の腕を磨いていくためには、そのような安易な授業行動との訣別がまず必要になってくる。
授業は面白くなければならない。第一には、まず教師にとって面白くなければならない。次に子どもにとって面白くなければならない。教師にとって面白くもない授業が子どもにとって面白いはずがないからである。(野口芳宏著『名人への道』から抜粋)
頑張る先生を応援します!【校内研修支援】
平成30年12月12日(水)、教育研修課指導主事が吾妻中学校の現職教育校内協議会に招聘され、指導助言を行いました。教育研修課では指導主事等派遣を行い、各学校の教職員研修を支援しています。
◇職業人としての技術
子どもがかわいいのであれば、子どもをとにかく少しでもよくしていける、教師という職業人としての技術、専門職としての実力をもつことだ、子どもをほんとうにかわいがる、幸せにする方法は、そのほかにはないと思います。それ以外のことはみんな二次的なことだと思います。遊んでやるのもよいし、頭をなでてやるのもよいし、やさしいことばをかけるのも結構、しかしそれらはみな二次的なことです。…いちばん大事なことをちゃんとやっていながらでないと、教師自身の自己がこわれてしまうと思います。(大村はま著『教えるということ』から抜粋)
優劣のかなたに【Chance・Challenge・Change ふくしま教師塾】
「教師塾」というチャンスに、「反省的実践家」として授業研究にチャレンジし、確実にチェンジしている塾生6名、そしてそれに応える子どもたち。平成30年度ふくしま教師塾、第3回授業研究会が終了しました。
◇優劣のかなたに
劣等だとか、優等だとかいう世界の向こうの世界へ子どもを連れていくことはしなければならない。
教室で座りながら、できない、つらいなどと思わせる、片っぽうは反対に得意になっているとか。
これも人間を育てる世界らしからぬ世界で、そういうところに子どもを置いてはだめです。
……ただ教室のなかで優劣の向こうへ生徒をもっていくことだけは、これはしなくてはいけないことでしょう。教室のなかで、それぞれ学習に打ち込んでいて、それぞれ成長していて、だれができ、どの子ができないなどと思っているすきまがないようにしなければならないと思います。
できるとかできないとかということを忘れて、全力をふるって、うちこんでやっていく。
一生懸命やっていく、その向こうで、その気持ちのなかで、できる子ども、できない子があっても、そんなことに関係のない世界をつくっていくことができないか。
……おもしろい授業を力いっぱいさせて、生徒に自分が劣っていることを忘れて打ち込ませるところまではもっていかなくてはと思っています。みんな一生懸命になっているとき、そんなことが気にならなくなってしまうのですね。
(苅谷夏子著『大村はま60のことば 優劣のかなたに』から抜粋)
土曜開所日【自主研修支援・福島市総合教育センター】
12月1日(土)は「土曜開所日」でした。教職員の皆様(2団体18名)が、福島市総合教育センター第1・第2研修室にて自主研修に励まれていました。
※第1・3・5土曜日9:00~17:00 福島市総合教育センター研修室等を利用することができます。詳細につきましては、こちらをご覧ください。(H30 校内・自主研修支援.pdf)
『見る力』を育てる【第3回通級指導教室担当者研修会】
平成30年11月27日(火)、福島市立蓬莱小学校の大内文江先生を講師にお迎えして「第3回通級指導教室担当者研修会」を開催しました。WAVES検査と実施方法の概略等についてご講義いただき、研修者はWAVESの活用法や指導内容、眼球運動能力の発達等について理解を深めました。
授業で勝負するということ【ふくしま教師塾】
平成30年度ふくしま教師塾、塾生6名の「第3回授業研究会」が行われています。
◇教師は授業で勝負する
「教育は一つの冒険なのだ。授業のなかで、教師が子どもといっしょに、未知の世界につき進もうとして、道のないところを歩むように、苦しみもがきながら努力してはじめて、子どもに力がついていくものだ」(斎藤喜博著「授業入門」から抜粋)
教室をいきいきと【ふくしま教師塾】
平成30年度ふくしま教師塾、塾生6名の「第3回授業研究会」が行われています。
◇持っている「力」というのは
子どものことというより、自分の身を振り返って考えたのですが、持っている「力」というのは、使い切った時に伸びるもののようです。大してない力でも、ありったけ使うと、また、どこからか湧いてくるのではないか、誰かが哀れに思って賜わるのではないかと私は思いますが、使い切らないことには湧いてはこないようです。
ですから、少ししか使わないと何も伸びてこない、生まれてこないという気がします。
かわいそうになるほど、持っている力をみな使って途方にくれるようにすることが、次の力を得るもとになるようです。(大村はま著「教室をいきいきと1」から抜粋)
ともに歩み ともに育つ【初任者研修・特別支援学校参観研修】
平成30年11月20日(火)、福島市立福島養護学校を会場に「平成30年度小・中学校教諭初任者研修 新規採用養護教諭研修 市内研修 特別支援学校参観研修」を行いました。小学部・中学部・高等部の授業を参観させていただいたり、特別支援学校の特色及び学校教育上の諸問題等についてご講話いただき、特別な支援を要する児童生徒への対応について学びを深めました。また、今年度最後の市内研修にあたり、教育研修課長から全体指導「教員として大きく育って欲しい皆さんへ」が行われました。研修者は、教師として最高の喜び(子供がよく育つこと・子供をよく育てられること)を求め、教師としての力量を磨いていきたいと誓いを新たにしました。
◇教師の禁句「静かにしなさい」
子どもは与えられた仕事が自分にあっていて、それをやることがわかれば、すばらしい姿になる。
子どもの方は常に良きものをもとめてやまない。
静かにさせるだけの計画案を持っていなかった。し、能力がなかっただけ。
子どもが悪者なんてとんでもないこと。指導者という覚悟。(大村はま著「教えるということ」から抜粋)
自己有用感とは【教育課題講座③~豊かな心の育成~】
平成30年11月8日(木)、生徒指導コンサルタントの吉田順氏をお招きして「平成30年度教育課題講座③~豊かな心の育成~」を開催しました。演題「子どもの主体性と自己有用感を育む学校づくり」のもと、自己有用感とはどういうものか、なぜ自己有用感は重要なのか等について丁寧にご指導いただきました。研修者は、子供たちの「他者から認められたい」という人間の基本的欲求を満たすような働きかけをしていきたい、これまで以上に子供をよく観ていきたい、と心新たにしました。
〔研修者の感想等〕
◇自己有用感を育む機会は学校生活の日常の中に多くあり、教師がその中でどのような言葉かけができるかが重要だということがわかりました。可能な限り「褒める・認める」を意識して教壇に立ちたいと思います。有り難うございました。
◇「子供に責任は無い」と言う言葉は、重いなと思いました。本校にも大変な子供がいます。明日から見方を変えて接したいと感じました。評価してやりたいと思いました。朝から笑顔で接することができるようにしていきたいです。大変エネルギッシュで元気な先生のお話から力をいただきました。
◇生徒指導の根幹は周りから必要とされている感覚、自己有用感を生徒自身が感じる体験こそが重要だということがわかり大変勉強になりました。思春期の頃の自分を思い返してみても常に基本的欲求を求めて行動に至っていたことがあったと思います。その時の気持ちを忘れず、生徒目線に立ちながら生徒の自己有用感を育てていきたいと感じました。
◇何百回の説教よりも欲求を満たすことが大切だということを、改めて感じることができました。自己有用感を育てられるように、一人ひとりの背景を見取っていきたいと思います。小さな評価の積み重ねを大切に、あきらめず、こつこつと育てていきたいと思います。
真のミドルリーダーに【小・中学校教諭経験者研修Ⅱ】
平成30年11月7日(水)、「平成30年度小・中学校教諭経験者研修Ⅱ 生徒指導研修」を実施しました。学校教育課指導係長、管理係長及び教育研修課指導主事の講義の後、「自校における生徒指導の現状と課題解決に向けた指導援助」についてグループ協議を行いました。研修者は、「チーム学校」の一員として専門性の向上を目指し、真のミドルリーダーとなるべく研鑽に励んでいきたいと、決意を新たにしました。
まずは “知ること”【小学校教諭初任者研修・他校種参観研修】
平成30年11月2日(金)、福島市立福島第四中学校で行われた平成29・30年度福島市教育委員会研究委託「道徳の授業」研究発表会(平成30年度福島県道徳教育地区別推進協議会)に、小学校の初任者16名が「他校種参観研修」として参加しました。初任者は、公開された6つの道徳の授業・分科会に参加し、子供の発達段階に関する理解を深めるとともに、道徳の授業の進め方やその工夫ついて考え、自己の指導力を向上させるべく熱心に協議に耳を傾けていました。
福島の未来を考える【放射線教育推進校授業研究会・森合小学校】
平成30年10月30日(火)、福島市立森合小学校に於いて行われた「平成30年度放射線教育推進校授業研究会」に市内各幼稚園・小・中学校教職員およそ90名と多数の保護者の皆様が参加しました。7年前に東日本大震災・原発事故があった福島に生まれ、福島で生きる子どもたちに「放射線についての基礎的な知識を活用して、自ら考え、判断し、行動する力を育成する」ために、教科横断的な視点で組み立てた6つの授業(「学級活動」「道徳科」「社会科」「総合的な学習の時間」)が公開されました。6学年の総合的な学習の時間では、再生可能エネルギーの視点から福島の未来を考え、「世界に向けて福島のことを正しく発信していきたい」と、力強い子供の声があがりました。
荒井小学校の挑戦【研究協力校・研究発表会】
平成30年10月26日(金)、平成29・30年度福島市教育委員会研究協力校の荒井小学校に於いて「研究発表会」が開催され、市内各小・中学校の教職員約200名が参加しました。研究主題「『わかった・できた』と実感できる授業づくり ~算数科における “共有・吟味” の活動を通して~」のもと、7学級の授業を公開し、2年間、実践研究に取り組んだ成果を発表しました。全体会では、アドバイザーの君島勇吉先生(スクールアシスタント)の講話「『わかった!・できた!』は次の学習への原動力(エネルギー)」が行われ、参加者も「教材研究の楽しさ、共にわかる楽しさ」を味わうことができました。この後に行われた分科会では、荒井小における学びを熱心に “共有・吟味” する教職員の姿が見られました。
感覚・知覚・運動【幼稚園保育実践講座②】
平成30年10月24日(水)、福島大学人間発達文化学類准教授 高橋純一氏を講師にお迎えして、「平成30年度幼稚園保育実践講座②」を開催しました。演題「特別な支援を要する幼児への支援」のもと、感覚・知覚・運動からみた事例の分析を通して、発達に課題を抱える子どもにどのような支援を行っていくことが大切であるかを学びました。
〔研修者の声〕
◇担任している子の中に、どのように支援するとよいか毎日職員で考え、いろいろ試しながら関わっている子がおり、その子のことを考えながらお話を聞きました。私の今までの支援は、その時々に考える対処療法になっていたかもしれないと反省しました。今日学んだ、感覚・知覚・運動の視点で子どもの姿を読み取っていきたいです。
◇講義の中で「できることが」が先行すれば、「できないこと」に取り組む意欲が上昇するという話があったので、子供の得意なことを見つけ成功体験を積み重ねさせ、自信につなげていきたいと考える。そして、苦手なことにも挑戦できるような子供に育てたい。
◇子どもがどのような感覚を使い、どこに困難を生じているのかを考えることの大切さを学びました。また、視覚と運動の協応に関しては、日常生活の中にたくさん事例があると感じました。子どもの行動を捉えた上で、感覚を視点に分析していく方法が勉強になりました。
ホンネとホンネの交流【初任者研修】
平成30年10月12日(金)、平成30年度小・中学校教諭初任者研修及び新規採用養護教諭研修 市内研修 カウンセリング研修②を開催しました。児童生徒が教師や友人との心の結び付きや信頼感の中で主体的な学びを進めることができるよう、指導主事・スクールカウンセラーが講師となり、「事例研究演習」「構成的グループエンカウンター」の講義・演習を行いました。全体指導における教育研修課長の「“教師” として熱い気持ちを一生持ち続け、子供たちと対峙してほしい」という言葉を、大きく頷きながら聞く研修者の背中が、とても頼もしく感じられました。
「養護教諭」の専門性とは【新規採用養護教諭研修】
平成30年10月5日(金)、福島市立福島第三中学校を会場に「平成30年度新規採用養護教諭研修 学校訪問研修②」を行いました。講話・講義、授業参観(2学年学級活動「生活のリズムを整えよう!」)及び協議等を通して、中学校における「養護教諭」の専門性について学びを深めました。
〔研修者の声〕
◇養護教諭として、子供たちのために学び続け挑戦し、自分も成長していけるよう励んでいこうと改めて感じました。誇りをもって仕事をしていきたいです。
◇中学校での子供たちとの関わり方や小学校との違いを学ぶ、とても貴重な機会となりました。養護教諭としての本質やT・Tに入る有効性等を学ぶことができ、今後の職務に活かしていきたいと思いました。
互見授業【研究協力校・荒井小学校】
平成30年10月3日(水)、平成29・30年度福島市教育委員会教育研修課(総合教育センター)研究協力校の荒井小学校で、2学年の算数科による「互見授業」が行われました。子どもたちの「わかる・できる」のために、子どもたちの学びに寄り添いながら指導技術を磨いています。
※平成30年10月26日(金)、同校を会場に「研究発表会」が開催されます。
「せんせい」の資格【ふくしま教師塾】
平成30年度ふくしま教師塾、塾生6名の「第2回授業研究会」が行われています。
◇子どもにとっては唯一の時間、再び繰り返すことのできない時間。
教師たる自分は、最高の自分でなければならない。
教師というものは勉強しなくてはならない。
研究することは「せんせい」の資格。
子どもとは、「身の程知らずに伸びたい人」のこと、一歩でも前進したくてたまらない。
力をつけたくて、希望に燃えている、その塊がこども。
大村はま著『教えるということ』から抜粋
小規模校ならでは【初任者研修】
平成30年9月21日(金)、福島市立土湯小学校を会場に「平成30年度小・中学校教諭初任者研修市内研修 小規模校 参観研修」を開催しました。講義「個に応じた指導のあり方」、講話「小規模校の特色及び学校教育上の諸問題」、第2・4学年算数科(複式)、第6学年算数科の授業参観及び協議等を行い、小規模学校ならではのよさ・課題について理解を深めました。初任者は、現在の勤務校とは異なる状況の子供たちの様子を感じ取りながら、自分が携わっている子供の特性や指導方法について新たな視点を得て会場校を後にしました。
「ほんものチーム」とは【教育相談実践講座】
平成30年9月20日(木)、平成30年度生徒指導・教育相談研修「教育相談実践講座」を講師に東京成徳大学教授の石隈利紀氏(筑波大学名誉教授・日本学校心理学理事長)をお迎えして開催しました。「チーム学校」による子どもの援助について、学校心理学の知見から丁寧にご指導いただき、いじめや不登校の援助等について理解を深めました。
〔研修者の声〕
◇支援しなければならない生徒がおり悩んでいますが、今、やっていることでよいこと・改善したり学年で考えたりしたほうがよいことなどを自分の中で整理することができました。子供の成長を願い、今後も労を惜しまず実践していきたいです。
◇発達障がい、不登校、いじめはもちろん、全ての子供たちを支援していくためには、先生方や保護者、地域と連携していくことが大切であると改めて感じました。チームで支援していくために「ほんものチーム」になれるように、今日教えていただいた視点を大切にしながら、話し合い、援助方法を考えたりしていきたいと思いました。
◇教育相談は全ての子供に対して行うものであるというお話が印象に残りました。特別な配慮を考えるときに、「全体」への指導と矛盾しないという部分についてとても納得し、合理的配慮を考えるうえで各担任の先生方へのアドバイスに生かせると思いました。
福島で生きる【放射線教育推進校授業研究会・大鳥中学校】
平成30年9月12日(水)、福島市立大鳥中学校を会場に平成30年度放射線教育推進事業「放射線教育推進校授業研究会」を開催しました。平成30年3月に発行された『防災・放射線教育指導資料』(初版)の中から、学級活動「原発事故と私たちの暮らし」(1年)、「放射線の人体への影響」(2年)、「福島市の復興に向けて私が取り組めること」(3年)をもとに、自校の実情を踏まえ工夫を凝らした授業が公開されました。参観者は、授業者とともに熱心に協議し情報交換を行うことで、これからの放射線教育をどう進めていくか、たくさんの示唆を得る貴重な研修の場となりました。
※平成24年8月に本市独自の資料『放射線教育指導資料』(初版)発行後、改定を重ねた第4版(修正版)に基づき、学校の実態を踏まえて系統的・計画的に放射線教育が進められてきました。また、平成26年度から毎年市内小・中学校各1校を放射線教育推進校として委託し、「放射線教育授業研究会」を開催しています。
道徳教育を視点として【学校経営講座】
平成30年9月7日(金)、本市の幼稚園、小・中・特別支援学校の管理職または中核を担う教員対象の「平成30年度学校経営講座」を開催し、演題「道徳科の特質を生かした授業改善と評価」のもと帝京大学大学院教授 赤堀博行氏にご講話いただきました。今年度から小学校では「教科」として行われている道徳科(中学校は来年度から)の授業について、学校のカリキュラムマネジメント力・組織力・校長のリーダーシップを高め、教職員が共通理解・共通実践できるよう、具体例をもとにお話いただき、理解を深めました。
〔研修者の声〕
◇具体的な授業の実際も含めてお話しいただき、とても参考になりました。今までの自分の道徳科についての理解がいかに表面的であったかを思い知りました。本日の講義を学校に持ち帰り、来年度から本格実施となる道徳科の授業づくりに役立てていきたいと思います。ありがとうございました。
◇学校現場で課題となっている多面的・多角的な道徳科の授業、道徳科の評価等について、具体的にお話をいただき、曖昧だったことが見えてくるような示唆をいただきました。道徳科の特質をもう一度しっかりと見つめ直すこと、そして本校の子供たちの課題は何なのか、担任している先生方をはじめ全職員で共有化し、道徳性を養っていきたいです。
◇校長としてやるべき課題が明確になった講座でした。また、カリキュラム・マネジメントと授業改善を日常実践でリンクさせることができるよう校内での体制づくりを急ぎたいと思いました。さらに、教師の「道徳科の授業を大切にする」意識を高めることも、管理職の大きな役目だと感じました。刺激的な講演、ありがとうございました。
◇小・中学校で、どのように道徳教育が行われているのか、またどのように学習指導要領が変わってきているのか、知ることができた。幼児教育でも道徳性や規範意識の芽生えについて重点化されてきている。幼稚園でも意識すべきことがあると感じると同時に、しっかりと育み、学校教育へとつなげていきたいと思った。
謙虚に・貪欲に・誠実に【小・中学校教諭初任者研修】
平成30年9月3日(月)、小・中学校教諭初任者研修 一般研修②を実施しました。教育研修課指導主事が講義を行い、「日々の授業の充実を核とした確かな学力の確立」「通常学級で特別な支援を要する児童生徒へのかかわり方」「子ども一人一人を生かす学級経営」「福島市教育情報ネットワークの運用」について研修しました。また、1学期の教育活動の振り返りをもとに、各自が抱える課題についてグループ協議を行い、教育研修課長から「謙虚に・貪欲に・誠実に」教育活動にあたってほしいと激励の言葉がありました。
※平成30年度福島市小・中学校初任者チームのマーク(6月21日実施の市内研修 授業研修①「特別活動の要点と指導の実際」において、研修者による学級会を実施した。提案理由「福島市で共に頑張る仲間として、一体感・安心感をつくりたい」を基に作成した。)
メイク・ドラマ道徳科【教育課題講座②】
平成30年8月31日(金)、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の浅見哲也氏を講師にお迎えして、平成30年教育課題講座②~豊かな心の育成~を開催しました。「特別の教科 道徳」の実現に向けて変わること・変わらないこと、考え議論する道徳科の授業づくりについて、先生ご自身の実践例をもとに具体的にご講話いただきました。85名の研修者は、明確な意図をもった道徳科の授業のあり方や道徳科に求められる評価について学びを深めました。
〔研修者の声〕
◇実践例がとてもわかりやすく、多面的・多角的に考える授業のイメージがわきました。自己の生き方を考える授業を小学校低学年でも取り組んでいかなければならないと思いました。問題意識を持つ、自分との関わり、自らを振り返るなど、道徳科も各教科も共通している部分があると思いました。
◇評価について具体例を通してわかりやすくご指導いただき、大変参考になりました。何のために評価するのかを考え、子供の成長を願って評価しなければならないと感じました。道徳科の授業を通して、学級の子供たちによりよく生きるための道徳性を育むことができるよう取り組んでいきたいと思います。
◇すばらしい実践家の先生でいらしたことに感動しました。教師が明確な意図を持って授業を組み立て、生徒達が自分との関わりで考え、多様な考えと出会い、交流し、生き方について考えを深めることができるよう、努力していきたいと思いました。本日の学びを先生方にお伝えし、校内で道徳科の授業を行っていく雰囲気を作っていきたいと思いました。ありがとうございました。
◇実際の授業について流れを確認しながら、意図的な発問・指示・板書がいかに大事かがわかりました。また評価について不安が大きかったのですが、方向性を提示していただき少し先が見えたような気がします。日々の教師の言葉がけや認め励ます指導も意識したいと思います。
備えあれば【防災教育研修会】
平成30年8月30日(木)、福島市市民安全部危機管理室次長 紺野広幸氏、防災専門官 長谷川仁氏を講師にお迎えし、平成30年度防災教育研修会を開催しました。福島市で想定される災害についての防災・減災対策、学校防災教育について、具体例を示しながらご講話いただきました。行政の方のお話を伺うことで、福島市における警報発令の仕組み、災害発生時の具体的対応等について理解し、学校で行うべき防災教育について考える機会となりました。
〔研修者の声〕
◇暴風雨時の河川の変化とその危険度、避難勧告が発令されるまでの経緯がよくわかった。また、自校も避難所に指定されているので、避難所開設までの流れがよくわかり勉強になった。福島市のハザードマップや防災ウェブサイトについては今まであまり目にしていなかったので確認したい。
◇自分の命を自分で守るために、子供たちがいざと言うときに自分で考え、判断することができるように育てていきたいと感じた。そのためには正しい知識をきちんと教えることが大切だと思った。
◇福島市の担当者からのお話を聞くことができ、とても貴重な機会となりました。ありがとうございました。市の防災計画と本校の防災計画マニュアルを再度照らし合わせ、より実効性のあるものに改善していきたいと思いました。また、今回の研修を教職員に伝達し防災意識を高めるとともに、子供たちへの指導に生かしていきたいです。
読み・書きの発達【通級指導教室担当研修会】
平成30年度8月28日(火)、県立医科大学放射線医学県民健康管理センター・災害こころの医学講座特命准教授 後藤紗織氏をお迎えして、「平成30年度第2回通級指導教室担当研修会」を開催しました。学習障がいのある児童生徒への読み書き指導について丁寧にご指導いただき、研修者は、音韻意識、特殊音節など読み・書きの発達、その指導と評価について学びを深めました。
〔研修者の声〕
◇今後の指導に役立つものばかりで、最近接領域についてよくわかりました。言語の(発達と指導の)順序性が大切だとは知らず、自閉の子が漢字が読めるのはよいことだと思っていて改めて「知ること」の大切さを知りました。次年度も後藤先生の研修を受けたいです。
◇児童の発達の最近接領域を見極めて、その子に合った指導をすれば、LDの児童は短時間でできるようになることがわかりました。LDの指導に読み書き入門言語・認知教育プログラムについて詳しく説明していただき、とてもわかりやすかったです。これからの指導に取り入れていきたいと思います。
◇LDスクリーニング検査の内容を詳しく知ることができて良かったです。LD児の読み書きの苦手さの原因をより具体的に説明していただき、本当に参考になりました。ありがとうございました。
遊び・学び【幼稚園保育実践講座①】
平成30年8月22日(水)、福島大学人間発達文化学類教授 白石昌子氏をお迎えして、「平成30年度幼稚園保育実践講座①」を開催しました。表現することを楽しむ幼児を育む保育のあり方についてご講話いただき、実際にお手玉遊びやわらべうた等の実技が行われました。研修者は、今を生きる子どもたちに身に付けさせなければならない能力を少しでも補っていくことができるような保育を目指したいと心新たにしました。
〔研修者の声〕
◇幼児期の表現の大切さとそれに関わる教師の責任の重さを学びました。一つ一つのうたあそびの中で幼児はどのようなことを経験できるのか、教師自身が理解した上で教材としてどんな意味があるのかを吟味し、2学期からの保育に活用していきたいと思いました。
◇認識と表現の講義の中で実体験の重要性や他児から受ける影響の大切さについてのお話があり、その通りだと思いました。今日教えていただいたわらべうたや遊びを自分の中の遊びのネタとして取り入れていきたいと思います。
◇表現することは自分のやりたいことを見つけることにつながるという話がとても心に残りました。子供達の幼児期それ以降の育ちの基礎となるよう、園生活における表現を大切にしていきたいと思います。
教師塾【第2回全体研修会】
平成30年8月17日(金)、ふくしま教師塾の第2回全体研修会を開催しました。佐藤浩昭師範(大久保小学校長)、小島英二塾長(三河台小学校長)の講話の後、一人ひとりの塾生が今年度の研究テーマと研究内容および1学期の検証授業についての中間発表を行い協議しました。本日の協議をもとに、2学期に2回の検証授業を行います。
話し合い活動と合意形成【特別活動実践講座】
平成30年8月9日(木)、福島大学人間発達文化学類教職相談員の松浦芳孝氏を講師にお招きし、平成30年度特別活動実践講座「新学習指導要領学級活動(1)の要点と進め方」を開催しました。学習指導要領(特別活動)改定の要点等をご説明いただき、特に「学級会の話し合い活動の一連の流れと指導のポイント」を丁寧にご指導いただきました。学級経営の充実を図るための要としての学級会の大切さ、そして指導の基礎基本を再確認することができ、とても有意義な時間となりました。
〔研修者の声〕
◇学級会は大切にしているものの、つなぐ話し合いにならなかったり、合意形成ができなかったりし、なかなか「まかせ・見守る支援」ができませんでした。その原因について、今日の講演の中で振り返ることができました。いただいた資料を活用し、2学期以降の実践に生かしていきたいと思います。学級会は,子どもたちの自分たちのための時間であることを肝に銘じて授業を進めていきたいです。
◇学級経営の充実を図るための要としての学級会の大切さ、そして指導の基礎基本を再確認することができて、とても有意義な時間となった。特に、自発的・自治的な活動を促すための「まかせる」「信頼する」「理解する」関係づくりの話が心に残った。学級会の指導が学習指導・生徒指導に好影響を与え、学習指導・生徒指導の充実が学級会の充実にもつながることを念頭において子どもたちと接していきたい。
◇いじめ対策等、時代のニーズによって学活の内容についても変化していることが分かった。学級活動がキャリア教育や学級経営の要として位置付けられていることを考えると、その役割も非常に大きなものになると思う。日常の活動で学級活動の方針や具体的な内容など再確認し、適切な改善を加えながら実践していくべきだと実感した。
ブレインジム【特別支援教育実践講座①】
平成30年8月8日(水)、ブレインジムインストラクターの五十嵐郁代氏を講師にお招きし、平成30年度特別支援教育実践講座①「心の健康を育むブレインジム ~発達障碍と発達性強調運動障害とトラウマティック・ストレス」を開催しました。ブレインジムの理念についてご説明いただいた後、気持ちを落ち着かせ、安心感を与えて自分の中心を再発見させてくれるアクティビティをご紹介いただきました。研修者も実際に動き、自分の身体に向き合い、“動くことは学ぶこと” を実感したようでした。
〔研修者の声〕
◇身体とその気付きから障がいにアプローチしていくという新しい指導法を知りました。体の動きや視線に固さがあったり、心情面でも固くこだわりが強い子どもが、身体から緊張を解きほぐすことができたらもっと楽に生活ができると思いました。
◇ブレインジムについて、初めて学びました。遊びの中で取り組みながら、体の感覚・心の健康をはぐくむことができるよう現場で使ってみたいと思いました。
◇初めてブレインジムを体験して、特別支援だけでなく通常の生徒にも、大人にも通用する内容だった。体を使った講習はやはり楽しい。実際にやってみると体も感情も本当に変わったと実感できた。
ルールとリレーション【学級経営ブラッシュアップ講座②】
平成30年8月7日(火)、福島県教育センター教育相談チーム指導主事 遠藤潤氏を講師にお迎えして、平成30年度学級経営ブラッシュアップ講座②「信頼感や自尊感情を高める学級づくり-教育相談的手法を生かしてー」を開催しました。研修者は、Q-Uの活用法を丁寧にご指導いただいた後、ソーシャルスキルトレーニング、アサーショントレーニング、構成的グループエンカウンターなど、よりよい学級集団づくりのための手法を体験し、理解を深めることができました。
〔研修者の声〕
◇遠藤潤先生の優しくユーモアのある語り口に引き込まれ、楽しい時間になりました。学校に戻ったら、もう一度Q-Uの結果を見直して、どの子からどのように話しかけていくか考えたいと思います。資料も分かりやすく、2学期の学級経営に取り入れていきたいです。
◇信頼感や自尊感情を高める学級、人間関係づくりには、ルールとリレーションが大切だと分かりました。また、Q-Uの見方についても学ぶことができました。目の前の生徒との日常の関わりの中で、良いところを生かして学級経営をしていくことが大切だと分かりました。人との関わりを大切にした学級づくりができるように、努めていきたいと思いました。
◇今まで、Q-U、ソーシャルスキル、グループエンカウンター等、頭では分かっていてもスッキリしなかったのですが、今日学んでストンと落ちたように感じました。ソーシャルスキルトレーニングやグループエンカウンターは、形だけでどうなのか…と疑問に思っていたのでとても勉強になりました。遠藤先生の表情、声のトーン、話し方などもとても参考になりました。ありがとうございました。
プログル?【ICT実践講座】
平成30年8月7日(火)、担当指導主事が講師となり福島市総合教育センターにて「平成30年度情報教育研修ICT実践講座」を開催しました。
〔研修者の声〕
◇とても難しい内容の講座ではないかと不安でしたが、スクラッチとプログルの2つを利用した研修は大変面白く、あっという間でした。これなら児童も達成感を味わうことができるだろうし、授業で利用することも比較的容易ではないかと思いました。
◇学習指導要領で求められている「プログラミング的思考」について理解できました。情報をよりよく処理するためにどのコマンドがよいか考える力は、今の自分にも必要だと痛感しているのでとても役立ちました。
◇頭の体操になりました! いろいろな条件を使って文を組み立てていくこと、必要な条件を取り出していくこと等は、論理的思考力を育てるのに有効であると感じました。プログラミング教育のねらいや育むべき資質・能力等について、とても分かりやすく講義いただきましたので、他職員に周知したいと思います。
かかわる力!【教職員のメンタルヘルス講座】
8月3日(金)、順天堂大学国際教養学部客員教授 土井一博氏をお招きして、「教職員のストレスとメンタルヘルスケア」についてご講演いただきました。教職員のストレスは子どもとの関係悪化、保護者対応、管理職との関係など多岐にわたりますが、そのストレスを回避するための具体的な対応策等をご指導いただき、夏休みにやるべきこと、2学期に行うことを明確することができました。
〔研修者の声〕
◇先生と子供の関係を良くすることが、教職員のメンタルヘルスケアの第一歩だと言う事は目から鱗でした。2学期が始まる前に先生方と共有できたらと思います。私も意識して子供の話を最後まで聞き、子供の立場に立って声かけ、支援できるようにしていきたいと思います。
◇子供との良い関係を構築することが、職場で何より安心して過ごせることにつながります。子供を大切にするとはどういうことか、的確に具体的に丁寧にお話しいただき、子供との信頼関係づくりに大変参考になりました。コミュニケーションのヒントをお土産にいただきました。
◇日頃の自分を振り返りながらお話を聞かせていただきました。価値観の押し付けではなく、子供や保護者、先生方とコミュニケーションをとりながら、柔軟な考えや対応ができるようにしていきたいと思いました。今後の指導に役立てていきたいです。ありがとうございました。