飯野中学校日誌

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熊本から応援メッセージが届きました!

 学校だよりでもお知らせしましたが、週末に熊本市立湖東中学校から、今回の地震被害への応援メッセージをいただきました。

 メッセージには3年生の代表生徒と3学年主任の先生からの手紙が同封されており、メッセージ作成の思いが綴られてありました。

 3年生の生徒からの手紙には

・ 今回の地震被害へのお見舞

・ 学習センターでの授業のニュースを見て、なにか力になりたいと思いメッセージを作成したこと

・ 進路が決まった3年生を中心に限られた時間で取り組んだこと

・ 小さな支援も大きな支えになったという熊本地震での経験

・ 今後の復旧と平穏な生活が戻ることへの祈り

 3学年主任の先生からの手紙には

・ こちらの状況を慮り、一方的な送付への謝罪

・ 福島のことを思う心を直接、被災した中学生に伝えたいという生徒の思いと経緯

・ 熊本地震の際には、「他県の方が気にかけていてくださる」と思える安心感が心に残っていること

・ 先生自身が震災後何度か東北に訪問しており、その姿が、つらい思いをしている人のことを「気にかける」生徒を育んでいるとを感じたこと

・ 今の子どもたちは将来大人になってからも、自分にできることを模索し続けてほしいという思い

・ これから先も「気にかける」生徒を育てるための「未来への種まき」として受け取ってほしいこと

等の温かい思いが込められた文字が並んでいました。

 顔も名前も知らない熊本の中学生たちが、福島県の飯野中の現状を知り、何か自分にできることはないかと模索し、短い期間の中で福島を思う気持ちを伝えてくれたこと、本当に素晴らしい行動だと思います。また、そうした積極的な行動を言葉ではなく、震災後の東北を何度も訪れたりする自身の姿・行動で範を示してくださっている学年主任の先生の生きる姿勢もとても素敵ですね。

 先生からの手紙の中で、とても印象深い部分をそのままお知らせします。

『中学生は、いろいろな活動をしたくても、「子ども」という制約があります。だけど、彼らはいつか大人になります。そんな彼らが、今回の取り組みで「福島」を近くに感じ、自分にできることを模索し続けて行ってくれればと願っています。 今回の子どもたちの活動が、直接、皆様のお力になれないことは十分承知しています。しかし、子どもたちが純粋に福島の皆様の無事を願う気持ちが少しでもお伝えできれば、そして、この取り組みが未来への種まきとしてお受け取りいただければ幸いです。』

 今、本校の生徒たちは、一人一人の良さや特性、学校生活での頑張りや大変さ、生き辛さなどをお互いに理解し合い、認め合いながら、やさしく思いやりを持って学校での生活を送っています。また、私たち教師は、そうした生徒同士のよりよい関係性を築くことに力を入れたり、相手を思いやる心の大切さを日々教えています。思いやりにあふれる集団を創っていくためには、自分も含めた一人一人が大切な存在であり、プラスにもマイナスにも影響力を持ってること、自分の一つ一つの言動が周囲に大きな影響を与えていることを一緒に考え、判断力や実践力といった自己マネジメント能力を育てることに力を注いでいます。

 でも、時に大人は「社会はそんな甘いもんじゃないぞ。厳しいんだ。」と言います。それは、今の大人たちがそういった社会をつくってしまった結果、そうなってしまっているのではないでしょうか。今の子どもたちが大人になってからも、今学んでいる中で大切だと思うこと、今こうして実際に思いやりを持って行動していることをそのまま、全員が実践することができれば、社会はそんなに厳しいものには決してならないのではないでしょうか。お互いを尊重し合い、助け合い、思いやりながら、みんなが笑顔で生活できる未来の社会づくりへの「種まき」は、日々、家庭で、学校で、地域で行われているのだと思います。

 湖東中学校の先生のいう「未来への種まき」。大人一人一人が、自分の行動はすべて、子どもの心への「未来の種まき」であることを肝に銘じることが、子どもたちがこれから生きていく未来の社会をよりよく創ってていくことにつながっていることを改めて確認できたように思います。

 湖東中学校の皆さん、遠い九州熊本の地にも、私たち飯野中学校のことを気にかけていただいている人がいることを伝えていただいたことに、心より感謝いたします。ありがとうございました。

 もしかすると、本校生が将来、大学等への進学先で、偶然、湖東中学校の人と一緒になるかもしれません。そんな部分での「種まき」も楽しみですね。

ご心配をおかけしています。

 昨日2月14日のニュースで、臨時休校のお知らせがあり、本校も「1・2年生のみ」という報道がされました。その報道を見て「なぜ?」と思った知人・友人から「どうしたの?」「どうなってるの?」等の問い合わせと被害お見舞いの電話が数件続きました。

 事情を話すと「なるほどね、今の生活は水がないとねえ。」「水無しは大変ですね。がんばって!」「3年生は受験前の大切な時期だからね。お疲れ様です。」等の励ましと理解の言葉をいただきました。ありがとうございました。

 今日、3年生は、学習センターの2階ホールで、2クラス一緒ではありましたが、受験に向け真剣に、また笑顔で協力したり教えあったりしながら3時間の授業を実施することができました。

 こう書くと「じゃあ1・2年生はどうなの?」とお叱りの言葉をいただきそうですが、3年生だけの授業実施はそれこそ苦渋の決断でした。1・2年生の皆さん・保護者の皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 学校でトイレが使えない、このコロナ禍の中、手洗い用の水が使えないといった環境の校舎では学校生活を送らせることはできません。かといって、生徒が徒歩または自転車で通える範囲の学校の近くで、それなりの数のトイレや洗い場があり、暖房設備があり、安全で、ある程度快適な環境で、かつ密にならず収容できる場所は・・・と探した結果「学習センターなら・・・」と候補にあがりました。ただ、全学年は無理・・・ということで、3年生のみでの授業を決断しました。

 今回の利用に際しては、教育委員会からの全面的なバックアップと飯野学習センターの皆さんのご理解・ご協力をいただき実現できました。ありがとうございました。

 今日と明日、専門業者さんには4階建て校舎の屋上で、高所かつ冷たく激しい風雨の中という過酷な環境の下でタンクの修繕作業を進めてもらっています。修繕にあたっては、先を見通せばタンク本体の撤去・取替工事も先に検討したのですが、工期がかなり長くなり、その分臨時休業期間も伸びるというデメリットを避けるため、2日間の臨時休業でなんとかできる工法で、という選択に至りました。

 1・2年生には臨時休業期間の2日間、期末テストに向けた学習をしっかりと進めて過ごしてください。期末テストに向け、学習・図書委員会が作成した予想問題が学校に準備できています。もう受け取った生徒もいますが、今日15日(月)の16:00まで、または明日16日(火)の午前9:00~11:00の時間帯に一度、登校してください。

 今夕から大雨の警報も出ていますので、土砂災害等の危険性もあるかもしれません。備えをしっかりして、あとは落ち着いて情報を収集しながら、今やるべきことをしっかりと進めていきましょう。

地震による被害はなかったでしょうか?

 昨晩の地震、10年前の東日本大震災とどうしても重なってしまいましたが、それぞれのご家庭で、大きな被害はなかったでしょうか? 飯野学習センターにも、本校関係者は誰も避難していないので、ケガや建物崩壊等といった大きな被害はなかったものと思いますが、食器が割れたり、家具が動いたりした家庭も多かったのではないかと思います。余震も続く可能性がありますので、今後もしばらくは用心してください。

 飯野中では、やはり校舎や体育館といった施設にも被害がありました。

 視聴覚室の天井がはがれて落ちそうになっていたり、教室等の掲示物が落ちたり、理科室では顕微鏡を入れる重い収納庫が動いたり、標本の入っているガラス瓶が割れたりしていました。昇降口では下駄箱が動いて、中の上履きが床に散らばっていたり、体育館では屋根の軒先のボードがはがれて落ちそうになっていました。本当にすごい揺れでしたね。

 中でも、図書館の本が大変なことになっていました。

 今日、15日日曜日の午前中には職員が学校に集まり、全部の教室・特別教室を回って点検・復旧作業を行いました。全員で協力して散乱したものを片付けたり、危険な天井パネルや破損したものを撤去したりして、生徒の皆さんの授業での安全確保は万全です。

 しかし、屋上に設置してある高架水槽という貯水タンクのパイプが破損し、ためていた水道水がすべて空っぽになってしまいました。本校校舎を遠くから見ると屋上に「飯野中」と書いてあるあの丸いタンクの下のパイプが激しい揺れに耐えきれず割れて、外れてしまい、大量の水がド~っと流れ落ちてしまいました。

 地震の直後、夜中の12時過ぎくらいでしたが、屋上のタンク下部のパイプの破損を発見し、すぐに対応・報告し、教育委員会にも素早く対応していただきました。今日14日、日曜日、本来はお休みの日にも関わらず、地元の専門業者さんに対応してもらい破損個所の修繕作業が終了しました。でも、残念ながら水を貯めてみたら、今度はタンク本体にも揺れの影響で破損個所が発見され、水がためられないことがわかりました。修理には、丸2日かかるため、月・火曜の2日間、水道とトイレが使えない状況となってしまいました。

 113名の生徒と20名近い職員が学校で過ごすためのトイレ等の水がない、コロナ対策の手洗いができない、ということで2日間、学校での授業が実施できない状況となってしまいました。

 ただ、3年生にとっては受験を控えた大切な時期、何とか少しでも受験に向けて力をつけていきたいと考え、15日(月)・16日(火)の2日間、3年生のみ、なんとか午前中だけでも授業を実施することとしました。

 飯野学習センター2階の大ホールを2日間お借りし、午前中9時から11時50分まで、1日3時間ずつの授業を行います。給食はありませんので、自宅に帰ってからしっかりと手洗いをして、昼食をとってください。

 会場の関係から、3年生のみの授業となり、また青木・明治方面の生徒には若干通学距離が長くなってしまう生徒もいますが、何とか受験に向けて力をつけていきたいと思いますので、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

昼休みも充実しています!

 あっという間に1月が終わり、早や2月の第一週が終わってしまいましたが、県の新型コロナ緊急対策期間が1週間延長されてしまいました。緊急事態宣言下の10都府県は3月7日までとなっており、これから1か月以上も先まで、でも、県内はあと1週間ですので、あと少し、しっかりと予防対策を強化して、卒業式が晴れ晴れと迎えられるようみんなで感染防止と健康・免疫力の保持増進に取り組みましょう!

 2月頭には、今年度初のPTA学年懇談会があり、ようやく保護者の皆様が顔を合わせた会合が開催できました。各会場入り口での手指の消毒と検温を実施し、距離を十分にとった会場設定での会となりましたが、それぞれの学年で充実した懇談会が行われていました。

 生徒たちはといえば、3年生は先週の木曜日・金曜日に県立入試の出願を行い、いよいよ「まさに本番」を待つのみ、残りの1か月でどれだけ力を高められるかの勝負の時期となりました。昼休み、本校の学力向上サポートティーチャーである君島先生の数学塾の会場では、3年生が入試に向けた実力UPをめざし、熱心に数学の学習に取り組んでいました。

 2年生は、2週間後に迫った期末テストに向けた計画を立案し、意欲的に学習に取り組む生徒や、生徒総会に向け要項の作成・印刷・丁合の作業に毎日昼休みに忙しく取り組む生徒会本部の生徒など、それぞれに一生懸命に笑顔で活動していました。

 1年生は、卒業式に向けた式歌の練習が始まりました。今年度は合唱コンクールが中止となったため、1年生は本校の伝統である「歌声の響く学校」を体感していません。それどころか、音楽の時間も活動の制限があり、あまり長時間にわたって合唱を行うことができないまま1年間が過ぎようとしています。今年度の卒業式も、時短と簡略化、縮小化が求められる現状ですので、式歌も1番のみだったり、カットする部分もあります。でも歌うからには全力で、かつ美しいハーモニーを響かせる伝統の歌声を、マスクの下からでも響かせたいと考えています。

 そこで、1年生には、「これぞ3年生の歌声!」というのを体感させ、伝統を引き継いでもらいたいと考え、昼休みに男子・女子のパートごとに、3年生の何名かをゲストシンガーとして音楽室に来てもらい、模範歌唱で一緒に歌ってもらっています。(もちろんマスク&換気は必須です。)その様子がこの写真です。

 本校の伝統を、3年生からしっかり引き継いでください。がんばれ1年生! 任せたぞ2年生!

 3年生は、いよいよ本番! 何より健康で、全集中で最後の粘りを!

本年もよろしくお願いいたします。

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 新年早々、あまり明るい話題ではなく大変申し訳ないのですが、昨年末に福島市新型コロナウイルス緊急警報が出され、年が明けてもまだ収束が見えない状況が続いています。こうした状況を受け、市では緊急警報期間を延長し、1月11日(火)までとなりました。3連休に予定されていた市の成人式も、今年度はコロナ対応のため2回に分けての開催計画だったものが中止となってしまいました。本当にいつ収束するのか、先が見えない状況がさらに深刻になっています。

 学校でも、緊急メールやHP掲示板でお知らせしたとおり、1月8日(金)が市内一斉臨時休業となりました。詳細はこちらの通知でご確認ください。(掲示板にリンクしたPDFも同じ通知です)

 今年度、昨年度末からの緊急事態宣言から3か月にもわたる臨時休業で始まり、少し落ち着いたと思ったら冬場の今の状況と、コロナの威力は衰えるどころか、第1・2波以上の猛威を振るっています。

 幸いにも、本校ではまだ陽性者が出ていません。幸いというよりは、保護者の皆様の継続した地道な取り組みと努力の成果と改めて感謝申し上げます。ただ、現状をみると、職場や買い物、ちょっとした出先等で、いつ感染してもおかしくない状況です。今後、近隣の方々や職場の人たち、知人やご家族など、いろいろなところや身近なところで感染者が出てくることは容易に想像ができます。

 感染予防対策の徹底と同時に「心の準備」をしておく必要があると考えます。誰が感染してもおかしくない、誰もが感染の可能性がある、もし自分が感染したら、もし家族が感染したらということを想定し、その際の対応をイメージしておくことが大切だと思います。

 差別や偏見を生み出す要因の一つに「恐怖心」があります。でも、感染した場合の状況や年代ごとの症状の有無など、新型コロナ感染症の特徴をしっかりと理解し、対応を具体的にイメージしておくこと、また感染することは避けられない、誰が感染してもおかしくないと考えて常に生活していくことで、自分自身も他の人と同様に感染の可能性が十分にあることを意識することが差別や偏見を生まない素地になるのだと考えます。

 誰よりも苦しい・つらい思いをするのは感染してしまった人、そしてその家族や関係者です。その人を責めるのではなく、感染してしまった人が治療に専念できるような環境はどうったものか、その気持ちを慮る「想像力」を働かせ、一日も早く回復できるような周囲の環境づくりを進めながら新型コロナの抑え込みに向けてみんなで協力して前向きに取り組んでいく「協働の力」を発揮して、このコロナ禍を乗り越えて行きたいと思います。

 3学期開始後の感染状況によっては、今回のような急な予定の変更等も予想されます。その都度、できる限りの情報提供に心がけていきたいと思いますが、不十分な点があるかもしれません。その際には、ぜひ学校まで直接お問い合わせいただきますようお願いいたします。

 3学期、1年間の締めくくりの学期として一日一日を充実したものとしていくためにも、保護者の皆様の一層のご理解・ご協力をお願いいたします。