杉妻小学校日誌

2022年2月の記事一覧

カローリング

今週の月曜日,校長先生が「カローリング」を借りてきてくださいました。床の上で,カーリングを体験できる道具です。

体育館に置かれ,児童は底面にローラーがついたジェットローラと呼ばれる球を,ポイントゾーンにめがけて滑らせます。力加減や方向などが難しく,思い通りには容易にはいかないものの,楽しく取り組んでいました。北京オリンピックでのロコ・ソラーレの活躍ぶりがすぐに思い出されますね。

 

さて,ある図書に日本バスケットボール協会理事が、

「日本(のスポーツ界)には,一生懸命に頑張る文化はあるけれど,選手が自ら考えて行動する文化がなさすぎる」

と話したことが載っていました。そして,自ら考えて動けないのはスポーツ選手に限りません。日本の教育の問題だと感じます・・・との言葉もあり,ドキッとするとともに,そうだなぁと納得することもありました。教師(大人)がもっている答えを追求させる・・・そういった授業が多いのは確かです。

 しかし,これからの時代を生き抜く子供たちに必要なのは,クリエイティブで主体的に考え,エラーを繰り返しながらトライを続けるといった「自ら考え,行動できる力」であり,「納得できる解に至れるコミュニケーション力」です。

 あのロコ・ソラーレの明るく伸び伸びした姿を見ると,あんなふうに子どもが考え行動する学びの場をつくれたらいいだろうなぁ・・・そしてお互いにリスペクトできたら・・・と考えます・・・(-ω-)

 教師も児童と同じように、自ら考え行動するように・・・借りてきたカローリングには、校長先生のメッセージが隠れていたのかもしれませんね・・・( ^ω^)

 

ひとを笑顔にする作品

「せんせーできました!!」

「できた」

「みにきてください!!」

「みにきて」

「できた」
唐突にいくつもの重なる声が職員室に入ってきました・・・Σ(・ω・ノ)ノ!

招かれて、その子どもたちの教室に入ると、黒板には
輝くように美しくきれいな大きなさかなが飾られていました。

「おおっ\(◎o◎)/!すばらしい!!」
「きれいだねぇ~!!」
「やるなぁ~!!! たいしたもんだぁ」
「とってもきれいだ」

感嘆の言葉の先に、マスク越しにでも分かる子どもたちの満面の笑みがありました。
輝くさかなと同じようにキラキラした眼差しに、こちらもうれしくなりました((´∀`))

担任に、この作品をどうやってつくったの? と尋ねると、はじめに童話の読み聞かせをしたとのこと。
マーカス・フィスター作「にじいろのさかな」


・・ああ・・そういえば・・・むかし読んだことを思い出しました。

輝くうろこをもった海で一番美しい魚が、自分の輝くうろこを分けていくストーリー・・・
高慢だったにじうおが、他人を思いやることで得る喜びや幸せを知り、大切な仲間をつくっていくお話


素敵な作品を仕上げた子どもたちは大きな喜びから「みせたいという心が大きく働いて職員室にとび込んできたのだと思います。
でも、この「にじいろのさかな」を取り上げた担任には、絵の題材の奥深くに子どもたちに「伝えたい」「感じてもらいたいことがあったのだなぁと思います・・・( ^ω^)

ブログ用の記念写真を撮って、画面を眺めながらアタマの中に流れてきたのは
東日本大震災のあと、よくテレビでみたCMのコピーでした。


+ たすけあう
- ひきうける
×  声をかける
そして
÷ わけあう
それは、ひとを笑顔にする算数、おもいやり算
ほら、やさしいでしょ

子どもたちがつくった「にじいろのさかな」は、まさしく「わけあう」

ひとを笑顔にする作品でした。