鳥川小学校日誌

2023年9月の記事一覧

2年生国語科  うれしくなることばをあつめよう

 2年生の国語科では現在、「うれしくなることばをあつめよう」の学習をしています。
 相手がうれしくなる言葉を集めながら、話をつなぐために大切な受け止めや質問の仕方について考え、話を上手につなぐことを目指す授業です。

 今日9月29日(金)の2校時、2組の教室では、教科書の話例の中から、話がつながるような言葉を見つける学習に取り組みました。

 前の時間までに集めた、友だちと会話している時に「言われてうれしくなる言葉」や「態度・しぐさ」をもとに、近くのお友だちとグループで話し合いを進めます。

「『ぼくも』に線引いた。」
「ぼくも同じ。相手の話を聞いて、『ありがとう』、こっちにも『ありがとう』って、同じこと言っているもんね。」

「ぼくは『ですか。』もそうだと思うよ。だって、相手に質問しているもん。」
「あぁ、私も同じところに印をつけたよ。」
「じゃ『なるほど』は? これって、昨日勉強した『あいずち』じゃない?」
「そうそう。私も同じ。線引いた。」 などなど

 それこそ、意識していないうちに、言葉をつぎながら話し合いをしていました。

 友だちの「うれしくなることば」を聞いていると、心がほのぼのとしていきますね。

 子どもたちは、これまでの日々の積み重ねで培われてきたであろう「学習に臨む姿勢」で、しっかりと取り組んでいました。
 机の上の学習用具も精選され、みんな学習しやすい環境がつくられていました。
 グループでの学習もさっと集まって、すぐに対話が始められていたところにも感心しました。

 さすがは、“先輩”2年生です。

 「互いの話に関心を持ち、相手の発言を受けて話をつなぎながら、尋ねたり応答したりし、話し合う」こと。

 この単元の学習で身につけるスキルは、なにも国語の学習に限られたものではありません。
 他教科でも、日常生活の会話にも活かしていきたいものです。

 また、ポジティブなメッセージを伝え合うと、教室の空気が変わります。
 ほめ合う心地よさを経験した子どもたちは、いろいろな場面で、ほめ合う活動をすることでしょう。

 昨年度から、全校で取り組んでいる「やさしい気持ちで聞くルール」と合わせて、意識して、使っていきましょうね。

              

  子どもたちの確かな学びのためには、先生自身も、授業力や専門知識を高める研修が欠かせません。
 今日の放課後も、参観した主に低学年の先生方で、授業研究会を開きました。

  
 先生同士が相互に参観することで、若手の先生が先輩の指導技術に学んだり、ベテランの先生が教材研究を深めたりしています。
 先生も、日々勉強です。

 

 

6年生総合  花育

 今日9月29日(金)の3・4校時、体育館で、6年生児童を対象に、県北農林事務所の学校教育支援事業の一つである「花育(はないく)」を実施しました。
 花育のねらいは、「花や緑に親しみ、育てる機会をとおして、やさしさや美しさを感じる気持ちを育むこと」だそうです。

 今回は、講師に、県北農林事務所の職員の方と地域の生花店の方を迎えして、市内産、県内産の花材を使ったフラワーアレンジメント体験です。

 はじめに、県北農林事務所の職員の方から、県内で生産されている生花や主な産地などの説明をお聞きした後、花への興味が高まったところで、いよいよ、フラワーアレンジメントに挑戦です。

 「フラワーアレンジメントの経験は初めて。」という子どもたちがほとんどでしたが、生花店の方に教えていただきながら、お月見(今日は十五夜、そして満月!)をテーマに、ダリアやトルコギキョウ、リンドウ、カスミ草、ススキなどの市内産、県内産の花材を使用して、それぞれの個性が光る作品を完成させていました。

 作成したフラワーアレンジメントは、本日、家庭に持ち帰りました。
 ぜひ、今夜のお月見に飾って、楽しんでほしいと思います。

           

5年生総合  防災教室 ぼうさい体験パッケージを活用して

 今日9月29日(金)の1・2校時、5年生の子どもたちが、気軽に楽しみながら防災について学ぶことができるように、福島市の「ぼうさい体験パッケージ」を活用した防災教室を実施しました。
 1校時は体育館で、「救援物資ジェスチャーゲーム」と「災害脱出救済リレー」を体験しました。
「救援物資ジェスチャーゲーム」は、救援物資にはどのようなものがあるのか理解すること、「災害脱出救済リレー」は、被災して動けなくなった人を毛布を活用して搬出する疑似体験することで、その大変さや注意点を学ぶことがねらいです。
 2校時は、場所を多目的室に移し、災害が発生した際の対処の仕方や防災に向けた普段からの備えの大切さについて、動画や写真資料をもとに講話をお聞きしました。

 5年生は、とても元気良く挨拶をしたり、手を挙げて質問に答えたり、積極的に参加していました。
 防災についての関心が高まっていることの表れですね。
 今回の授業によって、防災意識がより高まったことでしょう!!

 また、今回の防災教室で学んだことをぜひ家庭でも話題にして、いざというときの身を守る行動について、今一度、家族と一緒に考えてほしいと思いました。

           

地域の皆様のおかげで 秋の交通安全運動

 明日の9月30日(土)は、秋の交通安全運動の期間の最終日。
 この期間中、地域の交通安全推進員の方々にも、朝の交通安全指導をしていただいていました。
 おかげさまで、通学路にある交差点や横断歩道では、子どもたちが安全に登校することができました。朝早くからのご指導、本当にありがとうございました。

 期間中の最終登校日となった今日9月29日(金)の朝も、元気な挨拶を返してくれる子どもたちがたくさんいて、気持ちよく1日のスタートを切れました。

   

 

6年生算数科  角柱と円柱の体積

 6年生の算数科は現在、「角柱と円柱の体積」の学習に取り組んでいます。
 今日9月28日(木)の2校時、1組では、下の写真のような立体の体積を求める学習に取り組みました。

  

 子どもたちはこれまで、「下の面」が底面で、その形は長方形や正方形、三角形といった「角柱」であったり、正円の「円柱」であったりする立体の体積を求める学習をしてきました。
 でも、今日の課題として示された立体は、「下の面」は大きな長方形で、「上の面」は、小さな長方形が2つ。
 高さは、場所によって異なります。

 「下の面」を底面と考えた時には、5年生で学習した複合図形の求積方法を思い出し、「立体を2つに分け、それぞれ体積を求めて合算する方法」や「まず全体を求めてから、余計な部分を引くという方法」で求めることができそうです。
 しかし先生からは、「『体積=底面積×高さ』という、すっきりした角柱の公式にまとめられないものか?」との問いかけが・・・・ さあ、どうする? 

 最初は「求められるかなぁ」「分からないなぁ。」と不安げな表情を浮かべていた子どもたちでしたが、「底面と高さがどこか分かればできそう…」という見通しをもとに、まずは自力で課題解決に取組みはじめました。

 やがて、「向きを変えて考えれば、いいんじゃないか!」という見通しが持てた子が、自分のノートを手に持ち、「これ(横向き)を、こうする(縦向き)と、ここのL字部分が底面でしょ。」と、ノートの向きを変えながら、側面(L字形)を底面と見る見方について、近くの友だちと相談し始めます。

「あ、そっか!」
「底面積は、この形(L字形)の面積と考えて・・・」
「だとしたら、高さはここ?」
「そうそう。」

といった具合に、「立体の向きを変えて見る」という発想を思い浮かばなかった子たちも、友だちの説明を聞いて納得!

 すると今度は、納得した子が、また別な子たちのもとに出向いて、その考え方を説明。
 しかも、自分の言葉にかえたり、ジェスチャーをつけたり、アレンジを加えながら…

 いい学び方です。

 その後、全体で解決方法を発表し合う場面では、実際の模型を使って説明する子が登場したり、「底面は、向かい合った面が合同であること」を「べったんとつぶした時に、ぴったり重なりあう形…」という、自分なりにしっくりくる表現を使って説明する子が登場したりして、より具体的にイメージしながら、考え方を全体で共有することもできました。

 なかには、「私は、〇〇さんの考えを聞く前は、◇◇って考えていたけど…」と、友だちの考えを聞く前後で、考えが変わったことを発表できた子がいたことにも感心させられました。

 この発表のおかげで、より明確に理解ができた子、より考えが深まった子がいたことでしょう。

 日々の授業の中、このような学習経験を繰り返すことで、子どもたちは、友だちと学ぶことのよさを感じ、協力しながら問題を解決していく資質や能力を鍛えています。

               

放課後には、授業を参観した先生方で授業研究を行いました。
先生たちも、自身のよりよい授業改善につなげることを目指し、授業力を鍛えています。

  

市小学校陸上競技大会の選手壮行会 & 表彰集会

 今日9月28日(木)の昼の時間に、5年生が中心になって企画した、市陸上競技大会の選手壮行会が、体育館で行われました。

 校長からの激励の言葉の後、代表選手による出場選手の紹介、5年生応援団からの元気よいエールがありました。
 その後、サプライズとして、代表の友だちを送り出す6年生から、「全・力・輝・楽」のスローガンとともに、応援の気持ちの込められた「ミサンガ」が、選手一人一人にプレゼントされました。
 ちなみに、このスローガンには、「『全力』を出し切り、『楽しく』競技に取り組んで『輝いて』ほしい。」との願いが込められています。

 エールの後は、代表児童より、選手団のキャッチフレーズである「限界突破!!」の披露とともに、大会に向けての意気込みが発表されました。

 1~5年生や出場しない6年生、そしてお家の方の応援を胸に、今まで練習で培ってきた力を発揮して、精一杯、競技に臨んでくれることでしょう。

 目指せ自己ベスト! がんばれ6年生選手団!

        
 また、陸上大会の壮行会に先立ち、8月から9月にかけて表彰のあった各種コンクール等の賞状伝達を行いました。

【今回の表彰】
〇 第10回 県北産「親子で作るまごころ食育お弁当」コンクール
〇 第69回 青少年読書感想文福島地区コンクール
〇 令和5年度福島地区小・中学校理科研究作品展

入賞した皆さん、おめでとうございます。

     

1年生音楽科  鍵盤ハーモニカ講習会

 今日9月28日(木)4校時、1年生は、講師の先生を招いて、鍵盤ハーモニカの講習会をしました。

 話をよく聞く1年生の目は、とても真剣です。
 みんなでふいた「ド」の音は、とてもきれいに多目的室に響いていました。

 子どもたちは、鍵盤ハーモニカの扱い方や弾き方、音の出し方などを学びました。
 講師の先生に教えていただいたことを忘れず、きれいな音でいろいろな曲を演奏できるように、これから練習をがんばっていきましょう。

        

1年生算数科  3つのかずのけいさん

 1年生の算数科は現在、「3つのかずのけいさん」の学習をしています。
 1組では昨日、「3+2+4」のように、すべてたし算の計算の仕方を学習しました。
 今日9月27日(水)の2校時は、「アイスが9本ありました。づきに1本とりました。そのつぎに3本とりました。アイスは何本になりましたか。」という問題。そう今日は、ひき算です。

 子ども達は、問題文の中からキーワードの「とりました。」に注目し、「ひき算」であることに気づいて、「9-1-3」と、1つの式に表すことができました。
 そして、ブロックを操作したり、図に書いたり、指を使ったりして言葉と結びつけ、順序だてて計算し、答えの「5本」を導き出すことができました。

 しかし、これで終わりではありません。
 この時間のめあては、「どうやって もとめればよいかな。」
 それを達成するため、自分で解決した「計算のしかた」を友だち同士で説明します。

「はじめに9あって、つぎに1をひいて、さいごに3を引くから…。」

 言葉で伝え合うだけでなく、実際にブロックや指を動かしたり、印や矢印を書いたり・・・友だちに見せながら、シートに書いた計算の仕方を説明していました。
 順序よく説明できたところも、たいしたもんだ。素晴らしい!

 自分の答えが正しいのか不安そうにしていた子も「答えが同じでよかったね。」「順番にひくんだよね。」と確認し合うこともできました。

 計算技能はもちろん、 「どうしてそのやり方になるのか?」 と問いかけ、考える力や説明する力を高める学習も大切にしています。

           

3年生社会科 はたらく人とわたしたちのくらし~店ではたらく人びとの仕事~

 今日9月27日(水)の午前中、3年生が社会科「店ではたらく人びとの仕事」の学習の一環で「いちい 鳥川店」に見学に行きました。

 普段見ることのできない店舗の裏にある冷蔵庫や商品の保管所、調理場などを見せていただき説明を受けました。
 子どもたちは、お店で働く人が商品の品質や安全に気をつけ、買う人の立場に立ってさまざまな工夫をしていることに気づくことができました。子どもたちにとって、とてもよい学びの機会となりました。
 大変お忙しい中、「いちい 鳥川店」の皆さまには、子どもたちの学習のために快く協力していただき、ありがとうございました。

           

5年生国語科 なぜ、2人の紳士の顔は・・・?

 5年生の国語科は現在、「注文の多い料理店」を学習しています。
 今日9月26日(火)の5校時、2組の教室では、「作者である宮沢賢治は、なぜ、泣いて紙屑のようになってしまった2人の紳士の顔を2度ともとには戻さなかったのか。」について考える学習に取り組みました。

 教室の壁には、「2人の紳士の人物像」や「物語の最初と最後の比較」、「宮沢賢治の思想」といった、これまでの学習の足跡が掲示されていて、子どもたちはそれらをたよりに自分の考えをノートに記入していました。

「悪いことをしたのを忘れさせないようにするため。」
「動物の命が大切であることをいつまでも覚えておくように…。」
「痛い目にあったことを忘れさせないため。」

 自分の意見を書いた後には、ペアや学級全体での話し合いにも意欲的に取り組みます。

 進んで発言する子
 友だちの考えにじっと耳を傾ける子
 心に引っかかる言葉に出会って、ノートにメモする子

「心を入れ替えないから。」
「偉そうな、いばった話し方をやめないから。」
「2人の紳士を懲らしめたい。」

「〇〇さんの意見、違う言葉で言える?」
「今、『うん、うん』とうなずいていたね。同じでもいいから、言ってごらん。」
「〇〇さんの意見に、つけたしある?」

 担任の先生の促しに、自信がわいて、手が挙がる子
 迷いながらも、そ~っと手を挙げる子

そうそう、そのちょっとした勇気が、成長につながります。

 授業の後半、担任の先生は、最後の一文で「何を」「誰に」伝えたかったのか、子どもたちに問います。

「宮沢賢治は、だれもが幸せになる世界を理想としていたから、生き物の命の大切さを読者にも…。」
「宮沢賢治は、すべての生き物の命を大切に考えていたから、読む人にも…。」

 みんな真剣に授業に参加していました。
 ほどよい緊張感と温かさを感じる授業でした。

 「作者が、読者に伝えたいメッセージは何かを考える。」という、読書の面白み、味わい方を経験した5年生。
これからの読書活動に、きっと『深み』が出てくることでしょう。

               

放課後は、参観した先生方で授業研究を行い、多くの学びがある一日になりました。

  

 

5年生 市陸上大会の壮行会に向けて

 先週から、5年生の代表児童が、市の陸上大会に出場する6年生に向けてのエール練習に取り組んでいます。
 今日9月26日(火)の昼休みには、3階の音楽室から、選手を励ます元気なエールが、1階の校長室に聞こえてきました。

「フレー!」
「フレー‼」 元気いいなぁ~

 音楽室を訪れてみると、応援団だけではなく、当日、司会などを務める子たちも集まっていて、運営の仕方について話し合う姿が見られました。
 どうしたら、選手に喜んでもらえるのか、やる気を高めてもらえるか・・・。
 進んで考え、実践する姿が頼もしく感じられました。

 壮行会は、あさっての木曜日。
 素敵な会になるように、5年生、がんばっています。楽しみです。

        

3年生理科 太陽とかげの動きを調べよう

 もうすぐ10月。朝夕は、ずいぶんと涼しくはなっていますが、昼間は、まだまだ日射しが強い日があります。
 今日9月26日(火)4校時には3年1組の子どもたちが、校庭で太陽の動きと影のでき方の観察・実験をしていました。

 「かげって、どこにできるんだろう?」

 遮光板を使って太陽の位置を確認したあと、友だちと影遊びをしながら、太陽の方向とかげの方向を調べました。
 そして、「太陽の方向と反対の方向にかげがある」ことを確かめました。

 自分でかげをつくってみて、太陽とかげに興味を持った子どもたち。

 「かげって動くのかな?」
 「かげの長さは変わるのかな?」

3年生はこれから、「かげ」の謎を解き明かします。

        

3年生外国語活動  アルファベットをみつけよう!

 今日9月22日(金)は、EAAの澤田先生が来校し、3年生で外国語活動の授業がありました。
 1校時、1組では、アルファベットの学習が始まりました。

 この時間は、アルファベットの歌を歌ったり、教科書の絵の中からアルファベットを探したり・・・。
 カルタの要領で、先生の読み上げるアルファベットのカードをとるというゲームでは、「むずかしい!」と言いながらも、澤田先生の発音を聞き取って、そのカードを取れる耳の良い子がたくさんいました。これからが楽しみですね。
 「ZとG」 「MとN」 「BとV」 あたりが、難しかったようです。

 みんな楽しそうに活動し、アルファベットの順番も覚えることができました。

 3年生での大文字の学習は、次年度の4年生で学習する小文字、そして5年生での書く活動に繋がる大切なスタート地点。
 子どもたちが、たくさんの活動を通して、楽しく大文字に慣れ親しむことができるように学習をすすめています。

     

4年生道徳科  友だちが泣いている

 今日9月21日(木)の5校時、4年1組は道徳の時間でした。
 この時間は、教材文「友だちが泣いている」を読んで、そこに描かれている7人のクラスメイトの言動について考えるというものでした。

 物語の内容は、次のとおり・・・。

 ある日、教室でAさんが泣いていました。そのそばでBさんが困った顔をしています。
 Bさんに話を聞くと、「Aさんは、いつも何をされても怒らないんだ。だから、ふざけて、後ろから、軽く頭をたたいてみたんだ。泣かそうと思ってやったんじゃないんだよ。」と言いました。
 それを見ていたクラスメイトの反応はそれぞれです。

 Cさん:だれ?Aさんを泣かせたのは。ちゃんと謝りなさい。
 Dさん:ぼくもBさんと一緒にやったけど、最初にやったのは僕じゃないよ。
 Eさん:Aさん、どうしたの。何かあったの?話を聞かせて!
 Fさん:わたしは、そばで見ていて笑っただけだよ。
 Gさん:友達が泣いているんだから、みんなで何とかしてあげようよ。
 Hさん:僕は見ていなかったし、関係ないよ。
 Iさん:Aさんがみんなにからかわれているのを見たよ。可哀そうと思ったけど、怖かったから何もできなかったんだ…。

 さあ、正しいのは? 自分だったら? アドバイスするとしたら?・・・どうする?

 授業では、7人のクラスメイトの言動をひとつひとつとりあげ、正しいか正しくないか、そして、そう考える理由をみんなで考え、発表しあいました。

 でも中には、判断が分かれるものが出てきます。
 特に、Hさん や Iさんの言動については、クラスが2分されました。

<Hさんの言動について>

「見てないことってあると思う。」
「見てなかったんだから、しかたがないじゃん。」
「いや、泣いているのは気づくでしょ。」
「同じクラスの仲間なんだから、『関係ない』は、ない。」
「泣いているんだから、『大丈夫?』とか、なんか言ってやんなきゃ。」

<Iさんの言動について>

「怖くて言えないよ~。」
「かわいそうって思ってあげているんだから、それでいいよねぇ。」
「怖くて勇気が出ないことは誰でもあるよ~。だから、悪くない。」

「もし自分が逆の立場ならどう感じるのかな。」
「私だったら、こわいかも知れないけど勇気を出して『だめだよ』と言うし。」
「私も1人だと怖いから気持ちは分かるよ。でも友だちと2人なら大丈夫だから、勇気を出して・・・。」
「何もできないっていうのは、ダメだよ。後から担任の先生に教えることはできるよ。」

 友だちの意見をしっかり聞いて、じっくり考え、そして話し合います。まっすぐに教材に向き合い、自分事として真剣に考えている姿が印象的でした。

 答えはひとつではありません。
 感じ方、思うことも人それぞれ。

 でも友だちの意見や考えを聞き、自分の考えと照らし合わせることで、新たな気づきがあったり、さらに深まったり。
 相手を思う気持ち、正しいと思う気持ち、そうしたいけどできない気持ち、勇気、無関心、諦め、強さと弱さなど、いろいろ出されました。

 この時間で取り扱った内容は、日常で起こりうる出来事。
 今度、このような場面に出合った時、この時間に考えたこと、気づいたこと、思い出してほしい。
 願わくば、困っている人に気付き、行動できる勇気と優しさを持ち合わせてほしい。

 そんな気持ちになりました。

 見て見ぬふりをしない、気付いた人が手助けできる、そんなクラスをみんなでつくっていきましょう。

           

2年生算数科  ひっ算(繰り下がりのあるひき算)

 2年生の算数科は、「ひっ算(繰り下がりのあるひき算)」の学習に入りました。
 計算する数が大きくなって、3桁-2桁のひっ算です。

 今日9月21日(木)の3校時、1組の教室では、「129-53」に取り組んでいました。
 十の位が引けない時のひっ算の仕方を考えるのが、今日のめあてです。

 授業では、デジタル教科書を使いながら、絵図などをもとにみんなで考えます。
 式と図を関連付けながら考えていくと、多くの子どもたちから、「あ~」と気づきの声が・・・。

 そして、これまでの学習(繰り下がりある2桁-1桁のひっ算の仕方)をもとに、「引けない時は、お隣から「1」かりてくること」を思い出して課題に取り組んでいました。
 自分なりに解決した後は、間違いなくできたのか、近くのお友だちと説明しあって確かめます。

「十の位が引けないから、百の位から1借りてきて、12と考えて・・・」
「100をばらして、10から5を引いて、のこりの2とあわせ・・・」

 その子なりの言葉で、がんばって説明する姿が、たくさん見られました。

 また、授業の後半には、先生が誤答を提示して、「どこが間違いなのか」「なんで間違えてしまったのか」もみんなで考えました。

「2から5を引けないから、5から2を引いちゃったんじゃない。」
「一の位はひき算してるけど、十の位は足しちゃったのかも。」
「最初の0は、書かなくてもいいはず。前に、勉強した。」 

 こうすると、次から間違えることが少なくなりますね。

 計算の仕方を教師が一方的に説明し、機械的に練習問題に取り組ませ、覚えさせていくというやり方、できなくはありません。
 しかし、「式」と「図」と「言葉」を行きつ戻りすることで、きちんとした意味理解が深められるのだと思います。
 「正確に計算できる力」だけでなく、本校の算数科の課題である「理解する力」「考える力」「説明する力」も、日々の授業の中で、繰り返し鍛えています。

               

1年生図画工作科  ひらひら ゆれて

 今日9月20日(水)の3.4校時、1年生が図画工作科「ひらひら ゆれて」の作品づくりに取り組みました。
 ハンガーにスズランテープや紙テープ、ビニール袋などをとり付けた飾り作りです。

 子どもたちは、どうすればきれいに揺れるのか、工夫しながら作ります。
 作品を手に持って揺らしてみたり、扇風機を利用して、風が吹いたら思うように揺れるか試したり・・・。

 うまくいったら、友だちと見せあいっこ。
 きれいなところや面白いところをお話しします。

 出来上がった作品は、ロープにつるして、教室の窓際に飾りました。
 風がふくと、ひらひら、ゆらゆら・・・・ 揺れる様子がとても楽しげです。

              

 

6年生外国語科  夏休みの思い出スピーチ

 今日9月17日(火)の1校時、6年2組の子どもたちが外国語の学習に取り組んでいました。

 この時間は、メタモジを使って作成したシートを見せながら、一人一人、英語でスピーチ発表していました。
 お題は「夏休みの思い出」です。

 I went to ~ .I enjoyed ~ . It was ~ .など、山や海、キャンプや釣りなど、夏休みに出かけた場所や体験したことについて、話すことができました。
 5年生までの経験もあり、緊張しながらも落ち着いて取り組むことのできた子が多く、とても感心しました。

     

5年生国語科  注文の多い料理店

 5年生の国語科は現在、「注文の多い料理店」を学習しています。
 今日9月19日(火)の2校時、2組では、物語の「現実世界」と「不思議な世界」の境目を見つけ、物語の構成を捉える学習に取り組んでいました。
 
 この物語のどの段落から「不思議な世界」へ入っていったのか、どの段落から「現実の世界」へと戻ったのか確認した後、きっかけとなる表現の工夫を一人一人が教科書の文章から見つけ出し、その理由とともに自分のノートに書き込みます。
 その後、ペアやグループでお互いの記述を交流したり、全体で、気付きや考えを話し合ったり・・・。
 
 「『風がどうとふいて~木はゴトンゴトンと鳴りました。』じゃないかな。だって、急に風が吹き出したり、木が鳴り出したりして、場面が変わった感じがする…。」
 「『部屋は煙のように消え、二人は草の中に立っていた。』だと思う。だって、その文章の後、『財布が木にひっかかっている』ってあるし。」 などなど

 友だちと関わる中で、自分とは違う見方・考え方に触れ、自分の考えを広げる姿がありました。
 また、自分の意見を確かにしたり、相手の意見を理解したりするために、何度も本文を読み返し、納得しながら学習を進める姿もありました。

 さらには、「不思議な世界の入口と出口に、それぞれ同じ文があるなんて、宮沢賢治、天才!」と、物語構成の巧みさに感心するつぶやきも・・・

 宮沢賢治の代表作のひとつ 「注文の多い料理店」は、不思議で不気味な雰囲気がただよう作品です。
 謎めいた出来事を、自分なりに、そして友だちと比べながら、読み味わうことができそうですね。

          

6年生理科 水溶液の正体は!?

 6年生の理科は、「水溶液のせいしつ」の学習をしています。

 今日9月15日(金)の2校時、2組の子どもたちが、理科室で、5つの水溶液を区別するための実験をしました。
 5色のテープが巻かれた試験官に入った水溶液(食塩水・炭酸水・重曹水・アンモニア水・塩酸)が、それぞれどの試験管に入っているのかを確かめます。
 見た目は全部、無色透明です。

 まずは、どうしたら区別することができるのか、みんなで話し合います。
 その結果、この時間は「蒸発させてみる」という見通しのもと、実験を行いました。

 蒸発皿に白い粉のようなものが残ったもの と そうでないもの。
 強烈なにおいがするもの と そうでないもの。

「白い粉が残ったのは、食塩じゃないか?」
「においがしたものは、アンモニアかな?」など、推理が進んでいきます。

「実験では五感を使って」と言われますが、その典型ですね。

 でも、この時間で、すべてを明らかにするのは難しそうです。
 次は、どんな方法で区別をしていくのか・・・?

「比較」して、「分類」して、「関連付け」て「整理」して・・・
これまで学習してきたことを生かしながら、水溶液の性質や働きを調べていきましょう。

 ただ実験するだけでなく、見通しをもち、様々な知識を相互に関連付けていく学習を通して、問題解決する力を鍛えています。

        

 

6年生算数科  円の面積

 6年生の算数科は、「円の面積」の単元に入りました。
 今日9月15日(金)の2校時、1組の教室では、円の面積の求め方について、みんなで考えていました。

 円の面積の公式は知っている子もいるでしょうが、「どうしてそのような式になるのか?」と言われると、「・・・」という子も。
 この時間は、その公式が、どのようにして導かれるのかを考える授業でした。

 円を切って変形し、今までに学習した面積の求め方を使おうという見通しを立てた子どもたち。
 円を16等分や32等分したものを上向き、下向きにの交互にしてくっつけて並べます。
 すると、凸凹が小さくなり、平行四辺形や長方形に近づきました。

 それらの面積の求め方を使うことで、円の面積は求められそうです。

 授業では、計算しやすいように「半径10センチ」とし、より簡単な長方形の面積の求め方「縦×横」を使って、まずは自力解決がスタート。

 しばらくすると、自力解決できた子どもたちが、近くの席の子と自分の考えを比べ始めます。

「ここが半径でしょ。」
「あ~あ!」
「ここの長さは、円周の半分だから・・・」
「なるほど!」という声があちらこちらから・・・。

 友だちに説明することで、自分の理解が、より深まっていきます。また、説明を繰り返すことで、説明の仕方がより洗練されてきます。もちろん、聞いている友だちは、わからなかったことが分かるようになります。

 いい学び方をしていますね。

 多くの子どもたちの考えがまとまってきたところで、発表です。
 何人かの子どもが、順番に、大型テレビを使って説明をしていきました。

「縦は半径と同じで、長方形の横の長さは、円周の半分ということになって・・・。」
「円周は、直径×3.14だから・・・」
「10×(10×2×3.14÷2)となって、『早くて簡単』でいえば、『×2』と『÷2』は打ち消しあうから省略できて・・・」

 たとえ同じ考えだとしても、自分の言葉で、自分なり表現で発表します。この繰り返しが大事です。
 

 また、友だちの発表に対し、聞いている子どもたちから、
「ああ、そうか。」(納得)「それって、こういうこと?」(要約)「〇〇ともいえるよね。」(言い換え)「そうそう、やっぱりね。」(共感)など・・・素敵なつぶやかれていることにも感心しました。

 結果、「長方形の面積は半径×半径×3.14とみることができる。」と全体で確認することができました。

「やっぱり、物を使って作業しながら考えるって大事だな~」
「やっぱり、友だちとの意見交流って大事だな~」
「やっぱり、自分の考えを説明するって大事だな~」などなど、いろんなことを感じた授業でした。
(公式を教師が説明して教え込み、機械的に練習問題に取り組ませる・・・・そんな授業ばかりしてきた昔の自分を反省しました。)

 公式と図的イメージが結びつくことで、円の公式を忘れることはないでしょう。そして、自信をもって公式を使うことができるでしょう。