学校日誌

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生徒登校日について連絡メールを送信しました

 3月16日付で,福島市教育委員会より年度末休業中の対応についての通知がありました。それに伴う対応の一つとして,以下のとおりに生徒登校日を設けることとなりました。つきましては,お子様に以下の内容をお伝えいただきますよう,お願いいたします。

■生徒登校日(1・2年生のみ)
 3月27日(金)
 8:30までに登校する。
■当日の予定
 〇学級活動
 〇放送による転退職職員のあいさつ
 〇部活動ごとの連絡   等
 〇概ね10:00ごろには下校の予定
■服装・持ち物
 〇制服
 〇上履き
 〇筆記用具
 〇サブバッグ(通学カバンでもよい)
 〇マスク着用にご協力願います。
 ※課題は始業式に提出しますので持参する必要はありません。
■その他
 〇欠席する場合は,授業日同様学校まで連絡をお願いします。
 〇当日,今後の対応についての文書を配付しますので,詳しくはそちらをご覧ください。

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第36回卒業証書授与式

   本日,36回目となる卒業証書授与式を挙行しました。新型コロナウィルス感染拡大防止のため,残念ながら,PTA会長様を除く来賓の皆様方と在校生の参列なしの式典となりました。
   在校生代表の霜山果奈さんによる「送辞」と卒業生代表の秋山史帆さんによる「答辞」を掲載します。

送辞

 例年にない暖かさで,校庭の草木も,一足早く太陽に向かって一斉に芽吹き,美しく薫る花を咲かせようとしています。
 校舎に吹き込む風にも,春の訪れを感じさせる今日の佳き日に,晴れて卒業証書を手にされ,未来への大きな一歩を踏み出そうとしている卒業生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。本来であれば,在校生一同,この場に参列し,卒業をお祝いするところですが,今回の臨時休校のため,それが叶いませんでした。在校生を代表し,心よりお祝い申し上げ,「送辞」を述べさせていただきます。
 さて,この清水中学校の門をくぐられて三年。その月日は今,皆さんの胸にどのように刻み込まれているのでしょうか。あっという間の三年間に,きっとかけがえのない思い出がたくさんあふれていることと思います。
 私たちが入学したとき,皆さんは優しく明るい笑顔で迎え入れてくださいました。そのたくましく,凛とした頼りがいのある姿に,私たちが漠然と抱いていた中学校生活への不安も,大きな希望へと変わり,安心して新たなスタートをきることができたのを覚えています。皆さんの姿に憧れ,皆さんの背中を懸命に追いかけているうちに,いつしかお別れの日を迎えてしまいました。寂しさで胸がいっぱいです。
 私たちが皆さんと最も多くの時間を過ごすことができたのは,部活動でした。みなさんは,時に優しく,時に厳しく,私たちに声をかけ,励ましてくださいました。私は時々,皆さんのように下級生を正しく導けているのかどうか不安になることがあります。しかし,そのようなときは,皆さんが私たちにしてくださったことを思い出し,前に進むことができました。私が皆さんの温かな言葉に救われたように,私たちも,下級生から慕われる上級生を目指し頑張っていきたいと思います。
 「虹輝燦然~輝く色が彩る令和~」をテーマに行われた青柳祭。全校生が楽しみ,感動を分かち合った素晴らしい文化祭となりました。青柳祭前日,大雨で下校時刻が早まり,限られた時間の中での準備は,思うように作業を進めることができませんでした。しかし,そのような困難をも乗り越え,大成功を収めてしまう皆さんの団結力と行動力を心から尊敬しています。また,合唱コンクールでは,音楽堂を目指し,各学級が一つになって歌う姿に胸を打たれました。朝,昼休み,放課後,校舎四階から聞こえてくる美しく力強い歌声は,私たち下級生のよき目標となりました。そして,本番。会場中に響くクラスの固い絆で結ばれたハーモニーは,私たちはもちろん,その場にいた全ての人を魅了しました。あまりの感動に言葉も出ないほどで,仲間とともに一つの目標に向かって努力する大切さを改めて教えていただいたように思います。
 常に先頭に立ち,進むべき道へと手を取り導いてくださった皆さんに続き,今度は私たちが下級生を引っ張っていく番です。清水中学校の素晴らしい伝統と皆さんの志を受け継ぎ,在校生一人一人がよりよい清水中学校を築き上げていくことを,ここに誓います。
 卒業生の皆さん。いよいよお別れのときが近づいてまいりました。今皆さんは,夢と希望を抱いて,この新しい令和の時代の,新たな世界へと羽ばたこうとしています。ここから先に続く長い道のりには,高い壁が立ちはだかり,迷い,悩み,思い描いていたようには進めないことがあるかもしれません。しかし,皆さんにはこの学び舎でともに過ごした心強い仲間たちがいます。これから先どんなことがあろうとも,皆さんらしく,何事にも全力でチャレンジし,眩しく輝き続けてください。そして,笑顔で私たちを,いつまでも見守っていてください。
 最後になりましたが,四月から始まる,それぞれ新しい生活での,皆さんのご健康と更なるご活躍を心からお祈り申し上げ,送辞といたします。

                        令和2年3月13日
                          在校生代表 霜山 果奈

 

答辞

 時は静かに,しかし着実に私たちの周りを流れていきます。気がつくと,例年よりも暖かかった冬が過ぎ,間もなく,入学してから三度目の春が訪れようとしています。今年は,世界的な問題となっている感染症流行の影響で,開催さえ危ぶまれる中,こうして晴れの卒業式を開催していただいたことに,私たち卒業生一同は,感謝の思いでいっぱいです。
 平成29年4月,私たちは清水中学校に入学しました。年号も変わり,令和2年となった今年,いよいよ卒業を迎えた私たちですが,入学したての頃には,三年間がこんなに短いものとは,思いもしませんでした。短い三年間,しかし,この清水中学校には,たくさんの忘れられない思い出が詰まっています。
 入学式には,慣れない制服姿で,不釣合いに大きなかばんを背負い,これから始まる新しい学校生活への,期待と不安の入り混じった複雑な気持ちを抱き,校門を通ったものでした。何もかもが初めてのことで,慣れることだけで精一杯でしたが,全てが新鮮で,学ぶことがたくさんありました。
 三年間の部活動では,同学年の仲間とともに練習に励み,技術面だけでなく,精神面でも,大きく成長することができました。最後の中体連やコンクールでは,目標を達成できた部も,また思うような結果を残せず涙をのんだ部も,あったと思います。私は,最後のコンクールで目標は達成できましたが,さらにこうしていたら,さらに高みに登れていたのではないかと,考えることもありました。しかし,仲間と積み重ねてきた努力は,私たちの中で,確かなものとして残っています。三年間の部活動で得たものは,私たちのこれからの人生をきっと助けてくれるでしょう。
 昨年秋に迎えた最後の文化祭は,私たち三年生が中心となって準備をしてきました。思っていた以上に大変な毎日で,一から考え,準備し,創り上げた青柳祭。本当に苦労が多かったのですが,それを乗り越え,大成功で終わったときのあの達成感は,かけがえのない経験となりました。
 私にとって,中学校生活で一番の思い出といえば,それは修学旅行です。本当に時間が短く,あっという間に過ぎた三日間でした。東京ディズニーリゾートで過ごした楽しい時間も,国会議事堂やJAXAつくば宇宙センターでの実感のある学びの時間も,忘れられない貴重な思い出です。班別行動では小さなトラブルもありましたが,手元にある写真を見返すと,その一枚一枚に仲間との貴重な出来事が思い出され,つい笑ってしまったり,二度とできない体験なのだと寂しさを感じたりします。
 さて,これらの充実した中学校生活は,もちろん私たちの力だけで送れたわけではありません。先生方の支えがあってこそのものでした。先生方は,私たちをいつも見守ってくださいました。私たちのことを親身になって考えてくださっていた先生方の思いを,私たち一人一人,今,しっかりと受け止め,卒業していきます。
 地域で私たちを見守ってくださった皆様。本来であれば,ここで私たちの成長した姿をご覧いただきたかったところですが,今年はご臨席いただけなくなってしまいました。直接お礼を申し上げられないのが残念です。今まで様々な場面でお支えいただきありがとうございました。
 そして最後に,お父さん,お母さん,そして家族の皆さん。ここまで私たちを,愛情をもって育ててくださいました。わがままを言ったり,反抗したりしたこともありました。人間関係や進路に悩んだとき,相談に乗ってもらったこともありましたね。いつもそばで寄り添っていただき,ありがとうございます。普段は気恥ずかしくて言えない言葉ですが,本当に感謝しています。そして,これからもよろしくお願いします。
 私たち卒業生は,皆さんとの三年間を胸に,それぞれの道へと旅立っていきます。中学校の卒業式は,九年間という義務教育の終わりを意味する,人生の大きな節目です。ここからまた,新たなスタートを切り,それぞれの道で頑張っていきます。
 お別れの時が近づいています。本日は,私たち卒業生の旅立ちの式にご出席いただき,ありがとうございました。校長先生はじめ諸先生方,三年間に渡る多大なるご指導,本当にありがとうございました。在校生の皆さんには,この伝統ある素晴らしい清水中学校の生徒であることに誇りをもって,日々充実した生活を送ることを期待しています。
 最後になりましたが,より一層の清水中学校の発展をお祈りし,答辞といたします。

                        令和2年3月13日
                          卒業生代表 秋山 史帆

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児童・生徒の皆さんへ -学校の臨時休業に関する福島県教育長メッセージ-

※学校の臨時休業に関する教育長からのメッセージです。


児童・生徒の皆さんへ -学校の臨時休業に関する福島県教育長メッセージ-


 学校が臨時休業となってから約1週間、高校生は10日となります。皆さん、どのように過ごしていますか?

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにはやむをえないことでしたが、入学試験や卒業式を控える年度末の重要な時期に、心の準備もままならないうちに、急に先生や友達に会えなくなってしまいましたね。胸が痛みます。

 準備期間が短かったにも関わらず、保護者の皆様、教職員の皆さん、放課後児童クラブの運営を行う皆様など子供たちに関わる多くの方々が準備に奔走してくださり、無事に休業に入ることができました。また、臨時休業中の子供たちを、創意工夫を重ねて見守っていただいていることに心から感謝申し上げます。

 児童・生徒の皆さんは、新型コロナウイルスという見えない敵、そして、いつ学校が始まるのかわからない状況に対して、不安を感じているかもしれません。特に、中学生、高校生の皆さんは、9年前の3月に似たような経験をしたことを思い出すかもしれません。

 このようなときだからこそ、一人一人が何をするべきか冷静に考え、判断し、行動していくことが大切です。そして、ピンチの中からチャンスを見いだしていく前向きさを失ってはいけません。臨時休業という状況を、感染拡大の防止のみならず、学習や生活の面でも何とか有意義なものにしたいものです。

 まず、今は新型コロナウイルスの感染の拡大防止が最優先です。学校から今回の臨時休業の趣旨、注意事項などが伝えられていると思います。未知のウイルスであるが故に、ウェブ上には誤った情報が流れている場合もありますが、何が正しい情報かを見極め、感染拡大防止に向けて何をすべきか、何をすべきではないのかを冷静に判断してください。

 次に、皆さんの心身の健康についてです。不規則な生活になっていませんか?ゲームばかりしていませんか?時々は体も動かしていますか?誰かとお話できていますか?時々笑っていますか?もちろん人混みに出かけることは控えていただく必要がありますが、ジョギングや縄跳びなど可能な運動もあります。それぞれに自分と向き合って考えてみてください。

 そして、急にできてしまった「何もない時間」を有意義に過ごす方法を考えてみましょう。普段は、学校、部活動、習い事等で忙しくしているので、急に時間ができると何をしたらよいかわからなくなりがちです。

 例えば、日常生活の中で家庭のお手伝いをしてみませんか?小さくても普段できない体験活動です。家族の方とコミュニケーションをするきっかけにもなります。居場所と役割があると気持ちが前向きになります。

 このような時期だからこそ、本や新聞を読んで物事を考えてみてください。今のところは県立図書館も開館しています。団体活動はできませんが、個人利用はできます。ビブリオバトルへの参加もお待ちしております。

 この機会に苦手科目を克服するのはいかがでしょうか?ふくしま学びのネットワークの前川直哉先生も提案されているように、時間が取れる時にしかできない広い範囲の復習なども考えられます。ウェブ上にも様々な無料の学習コンテンツが掲載されています。

 中学生や高校生の皆さんは、自分が政治家になったつもりでテーマを決めて、友達や先生とウェブ上で議論することもできます。SDGsの中からテーマを選ぶのもよいと思います。「君が学ぶと世界が変わる」と私も思います。

 なお、今回の休業のために、学年の修了や卒業などが不利になることは決してありません。授業ができなかった分をどのように補うのかについては、教育委員会や校長先生がきちんと考えてくださっています。

 最後に、まわりの人たちへの心配りです。弟や妹がいれば、日常の生活が一変してしまった不安をいたわってあげてください。ご両親をはじめとした大人の皆さんも大変な苦労をしています。自分に何ができるかを考えてみてください。新型コロナウイルスに関連して、いじめや差別があってはならないことは言うまでもありません。

 普段当たり前であると思っていた日常的なものが、無くなってみて初めてその重要性に気づくことがあります。学校は、皆さんにとってそのようなものなのではないかと思います。

 ピンチをチャンスに変えることは簡単ではありません。しかし、福島県は「チャレンジ県」としてピンチをチャンスに変えようと、この9年間皆で力をあわせ復興に取り組んできました。その蓄積を今こそ生かしましょう。

 少しでも皆さんの不安が減って、有意義に過ごせること、そして、早期にウイルスの感染が終息して学校が再開し、皆さんがまた笑顔で先生や友達とともに過ごせるようになることを祈っています。

   
   令和2年3月12日

   福島県教育委員会教育長  鈴木 淳一

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