学校日誌

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“しみずキッチン”開店!

  9月21日(土),清水中学校を会場に清水小学区青少年健全育成推進会議が主催する“しみずキッチン”が催され,部活動の練習に来校した1,2年生に芋煮汁を提供していただきました。
   “しみずキッチン”は「子どもの貧困対策推進法」の制定により,全国各地において行政や民間で推進されている「子どもの居場所づくり」,「子ども食堂」の清水地区版として検討され,実現の運びとなったものです。
   当日は,朝の8時に二文字屋昇会長(しみずキッチン店長)をはじめ,15名のボランティアスタッフの皆様方が家庭科室に参集し,芋煮鍋の仕込みを行いました。豚肉,里芋,大根,にんじん,ごぼう,ねぎ,こんにゃく,豆腐等の具材を手際よく切り分け,大鍋2つで豪快に炊きあげていきました。
   11時30分,部活動を終え,おいしそうな芋煮の香りに誘われた生徒たちが,続々と訪れ,熱々で具だくさんの芋煮汁をごちそうになりました。中には二杯,三杯とおかわりをする生徒もおり,200食以上準備した大鍋2つ分の芋煮汁は,1時間足らずで完食となりました。
   芋煮汁をほおばる子どもたちの笑顔と,その様子をやさしく見守るボランティアスタッフの方々の笑顔が交錯し,温かな雰囲気に包まれた秋の一日となりました。開催に尽力された皆様方に改めて御礼を申し上げます。そして,来年度以降も継続していただけますようお願いいたします。

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One for all,All for one.

   9月20日(金),24日から26日にかけて開催される,支部中体連新人総合大会の選手壮行会を開催しました。私から以下の話をしました。

One for all,All for one.

   福島支部中体連新人総合大会に臨む選手の皆さんに,今日はOne for all,All for one.という言葉を贈ります。皆さんの中には,この言葉を一度は耳にしたことがある人もいることでしょう。「One for all,(一人はみんなのために)」「All for one.(みんなは一人のために)」。
  「One for all,All for one.」一般的には(一人はみんなのために,みんなは一人のために)と訳され,チームプレイの大切さを表す美しい言葉としてよく引用されます。本日より日本でラグビーのワールドカップが開催されます。この大会の成功を祈りながら,平成28年10月に53歳の若さでなくなった元ラグビー日本代表の主将で,日本代表監督も務めた平尾誠二さんは,生前に別の解釈を紹介しています。その解釈とは,「One for all,(一人はみんなのために)」の訳は同じですが,「All for one(みんなは一人のために)」の部分が違っているという説です。「All for one」の「one」とは「一人」という意味ではなく『勝利』を意味する“ Victory ”であるというのです。つまり(一人はみんなのために,みんなは勝利のために)と訳すのが正しいという解釈です。
   どんなに優秀な選手でも,一人でできることには限界があります。しかし,チームになれば1+1が3にも5にもなります。これがチームプレイの素晴らしいところです。しかし,それには前提条件があるのです。それはチームの一人ひとりが『勝利』への強い思いを持っていること。そして勝つための技術や経験を有していることです。チームの一員として他のメンバーに甘えたり,すがったりしない強い意志を持った集団であることが不可欠なのです。残念ながら清水中のどのチームもそのレベルには達していません。だから,現時点では必ず『敗北』を経験します。しかし,新人戦は『敗北』が許される大会です。次の『勝利』につながる貴重な『敗北』を経験してきなさい。では,貴重な『敗北』とは何か。全員の気持ちは「All for one」(勝利のために),最後まであきらめず,その試合でできることを出し切り,そして,自分個人に足りないものは何かを一人ひとりが知ることができた『敗北』です。
    一人前に満たない未熟な技術と精神力しか持たないプレイヤーばかりが集まったチームは,これからも“ All for one ”を都合良く「一人のために」と解釈し,「助け合い」ではなく「助けてもらい合い」で終わってしまいます。おのずと『勝利』は遠のきます。新人戦での貴重な『敗北』で,一人ひとりが自分の足りなさを自覚し,克服のための努力を継続できるチームになってほしいと思います。そのチームこそ “ All for one ”を「勝利のために」と解釈し,来年の6月に『勝利』をつかむことができるのです。
    「One for all,All for one.(一人はみんなのために,みんなは勝利のために)」選手諸君の健闘を祈ります。
 

 

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大いに盛り上がった球技大会(3年)

  9月6日(金),3年生にとって中学校生活最後となる球技大会を実施しました。
  午前中にバスケットボ-ル,午後にバレ-ボ-ルを行いました。大部分の3年生は部活動の一線から離れ,久しぶりに本格的に体を動かす球技大会とあって,好プレ-,珍プレ-が見られました。その一方で,勝利を願いながらプレ-する選手に学級が一つになって応援する姿が見られ,学級の絆がより深められたとても盛り上がりのある大会になりました。この大会を企画・運営した体育委員のリ-ドも立派で,沢山の笑顔が見られた最上級生らしい素晴らしい大会になりました。

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「想定外」「前例のない」災害に備える

   9月17日(火),火災を想定した避難訓練を実施しました。先日,清水中学校(体育館)に避難所が開設されたこともあり,避難が終了した後,私から以下の話をしました。

「想定外」「前例のない」災害に備える

  「想定外の高さの津波に襲われた。」東日本大震災で東京電力から語られたコメントです。
  「前例のない二度の震度7の地震に襲われた。」3年前の熊本地震に関し,気象庁が用いた表現です。
  戦後日本は,地震や火山噴火の予知に関する研究を進め,莫大な国家予算をつぎ込んできました。しかし,残念ながら8年前の東日本大震災,5年前の御嶽山の噴火,3年前の熊本地震,そして昨年の北海道胆振東部地震を予知し,被害を最小限に食い止めることはできませんでした。大自然の驚異を前に,我々人類はこれからも「想定外」や「前例のない」災害に見舞われることは,残念ながら避けて通るわけにはいかないのです。
  本日,皆さんは火災を想定した避難訓練を実施しました。避難するときの約束事などを確認するためにたいへん重要な訓練です。しかし,訓練することだけがこの行事の目的ではありません。この訓練をきっかけに,いつ,どこで,誰と,どんな災害に巻き込まれる危険があるのか,そして,その際はどのように対処すべきなのかを考えるきっかけにしてほしいと思います。
   去る9月9日,台風15号接近による大雨が予想され,福島市内の小・中学校が休校となりました。当日は,市内を流れる河川が氾濫する危険性が高まったことから,避難勧告が出さた地域があり,午前10時30分,本校の体育館に避難所が開設されました。幸い大事には至らず,午後7時には閉鎖されましたが,学区の北側を流れる松川が氾濫することが「想定外」ではないのではと想像させる激しい雨に見舞われました。実際,先日公表された福島市の洪水ハザードマップでは,清水小学校や御山小学校周辺の松川沿いには,浸水の危険性がある地域に指定されている場所があります。
  今回の出来事を教訓に,洪水や地震などにより避難を余儀なくされた場合を想定し,日頃からどのような備えをしておくべきかなど,準備しシミュレーションしておくことが大切となります。また,中学生として,弱者である高齢者や自分たちよりも幼い子どもたちのためにしてあげられることは何かということについても想定しておけば,いざという場合にすぐに行動に移せるはずです。

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