学校日誌

2022年7月の記事一覧

授業研究(4年 国語)

 昨日は、本校職員の授業力向上のための授業研究が行われました。4年生の国語「ことわざと故事成語」の授業でした。はじめにこれまでに自分たちが調べたことわざ・故事成語を確認しました。その後、単元のゴール「ことわざ・故事成語日めくりカレンダー」を作るためには、最低あと18こ調べなければならないことが明らかになり、完成に近づけるためもっと調べようと本時で学習することがはっきりしました。

 一人ひとりが教室にある辞書や辞典を活用し、ことわざや故事成語を調べ始めました。学習カードに従って調べたことをまとめていきます。ことわざの意味については、辞典などを活用しスムーズにまとめていくことができました。ですが、使い方についてはまとめるのに抵抗を感じている子もいます。使い方をまとめるには、意味を自分の中で活用できるまで咀嚼しなければなりません。

 

 ある程度調べた後、先生から「調べたことを見せ合いっこしよう。こう書いたよとか、ここでこまっているとか話し合ってみよう。」と指示があり、子どもたちは調べたことを確かめありました。しばらくすると、先生が「今、困っているので助けてね。みんなで考えてね。」と全員に投げかけました。「案ずるより産むがやすし」の使い方をまとめるのが難しいのです。はじめ、「案ずる」や「産む」に着目し、「あれこれ悩んだけれど、やってみたら簡単だった。」とことわざの意味を確かめました。次に先生が「そういう経験はないかな?」と問いかけると「体育の高跳び、最初はこわかった。」「漢字の50問テスト。心配だったけれど、1問しか間違えなかった。」など、自分の経験と結びつけてことわざをとらえなおしました。最後に先生が「私は高跳びの100㎝のゴムが飛べるか不安だったが、の後に文をつなげてみよう。」と投げかけました。さっきまでは使い方をどうまとめるか悩んでいた子も、まとめ方が分かったようです。 その後、まとめた文で主語と述語にずれがある文についても、みんなで考えました。そして、文にまとめる時には、主語と述語の関係がとても大事なことにも気づきました。

 今日の授業で、子どもたちはことわざや故事成語の知識を広げただけではなく、活用の仕方やまとめ方の方法もしることができました。

縄文に思いを馳せて(宮畑遺跡見学 6年)

 昨日は6年生が宮畑遺跡見学に出かけました。はじめに福島市が縄文時代どうだったのか、お話を聞きました。2万年前から人が暮らしていたことや市内に1200か所以上の遺跡があることをプレゼン資料を見ながら学びました。

 次に屋外の展示を見学しました。竪穴式住居に実際に入り、煮炊きしていたところなどを見ました。また、発掘調査の現場では、本物の土器を見ることもできました。

 最後に屋内展示を見学し、縄文の四季や『命の循環』について学びました。土偶に託された縄文の人々の願いも現代の私たちと共通のものがあるのだと思います。

 子どもたちは次の感想をもちました。子どもたちは見学を通して、縄文に思いを馳せることができたようです。

〇今と比べると縄文時代の人は生活が大変。〇大人も子どもも毎日働いていた。〇忍耐力がある。

〇狩りにいって、とても勇気がある。〇今も昔も子供を大切にしている。

本校のうれしい話を4つ

 本校の最近のうれしい話をお伝えします。

 一つ目、地域の社会福祉施設『生愛会』様より、子どもたちに手作りのうちわやお手玉をいただきました。生愛会様とはこれまでも様々な交流活動をさせていただいております。入所者様が手作りで送っていただいたプレゼントは6年生と4年生が大切に使わせていただきます。

 二つ目、昇降口で子どもたちが観察していたカブトムシの幼虫・さなぎですが、5匹のうち、2匹が成虫になりました。あと3匹は土の中ですが、この後、成虫になるのが楽しみです。

 三つ目、放送委員会が企画運営した『がんばりの花』の活動に取り組んでします。学校の中で頑張っている人を見つけたら、それを花びらのカードに書きます。花びらのカードを見ると、友だちのがんばりだけでなく先生方のがんばりも書いてありました。みんなのたくさんのがんばりで木が花いっぱいになってきたこと、とてもうれしく思います。

 最後です。今日の昼の放送で藤田教頭先生が『いのちをいただく』の読み聞かせを行いました。大人がそれぞれのもっているものを子どもたちに見せることで、子どもたちの興味関心が広がり、いろいろなチャレンジが引き出されるのだと思います。

 

授業の様子(2年 道徳)

 担当者が出張のため、1日の2年生の道徳の授業の様子をお知らせします。

 今日のめあては「つらいこと、くるしいこと、むずかしいことがあっても大切なのは。」でした。事前のアンケートから「あきらめる。」「にげだす。」などと答えていたこと、鉄棒、鍵盤ハーモニカ、難しかった長さの勉強の写真をみて、つらく苦しかった時のことを思い出し、子どもたちは問題意識を持つことができました。考えるための資料「がんばれ ポポ」のお話の概略を先生が説明した後、ポポの気持ちになてお話の範読を聴き、話し合いを行いました。

 まずはお母さんから飛びだして行った時の気持ちです。「やだなあ。」「かなしい。」・・・・・・・・後ろ向きの気持ちが様々でてきました。次に岩の上にいるときの気持ちです。「暑い、助けて。」「つらい、水が欲しい。」絶望できな気持ちがいろいろでてきました。でも、「つらくても、がまんして、きれいな花をさかせるのよ。」という言葉を降り返させると「お母さんとの約束を守る。」「辛くても我慢してきれいな花を咲かせる。」などに考えが変わってきました。そして、きれいな花を咲かせたときのポポの気持ちを考えました。「頑張ってよかった。」「お母さん、咲かせたよ。」・・・・・頑張った成果が出た喜び、感謝、お母さんに見てもらいたい思いなどが話されました。

 最後にもう一度、アンケートやつらかった時の写真を見てから、「つらいこと、くるしいこと、むずかしいことがあっても大切なのは。」について考えました。「あきらめないで、最後までがんばる。」「つらいことでもチャレンジする。」・・・・・などの子どもたちの考えが出されました。最後に、「きっと、つらい、にげだしたくなることもあります。でもそんな時、今日のポポのお話を思い出しましょう。」で授業は終わりました。

 

授業の様子(4年 国語)

 担当者が出張のため、30日の4年生の国語の時間の様子をお知らせします。「ことわざと故事成語」の学習の1時間目でした。はじめにことわざについて知っていることを先生が尋ねると「花より団子」「豚に真珠」「七転び八起き」・・

などの意見がだされました。故事成語について尋ねると、子どもたちの経験の中にはなかったようです。そこで、教科書のイラストを使い、ことわざ「猿も木から落ちる」故事成語「五十歩百歩」の意味をかんがました。これまでの活動を通して、子どもたちにはことわざや故事成語のイメージがうかんできましたので、「ことわざ・故事成語とは?」をめあてとし、それらがどのようなものかさらに詳しく調べていくことになりました。

 その後、ことわざや故事成語の例から自分の興味のあるものを選んで、その意味や使い方を調べる活動を行いました。教室の中には調べるための辞典や図書が準備され、子どもたちは自分の選んだことわざをさがし、まとめました。

 その後、お互いが調べたことを交流しました。その中で、「転ばぬ先の杖」を調べた子が複数いたのですが、それぞれ調べた資料が違うので、一見書かれている意味が違うように見えます。それについて、同じ意味なのか違う意味なのかみんなで考え始めました。「用心って言葉があるよ。」「これは前もって気を付けることだよね。」「そうならば、同じ意味なのかな。」という結果に落ち着きました。資料を調べる場合、ただ書き写すだけでは自分の知識にはなりません。言葉にこだわり、自分の中に取り入れることで知識になるのだと感じました。ほかにも「ちりも積もれば山となる。」のちりという言葉にこだわって子どもたちは考えていました。

 調べ交流する活動を通して、子どもたちはことわざや故事成語のイメージを「生活に役立つ知恵を教えてくれるもの。」と一段高めることができたようです。その後、「もっともっと調べて、本を作ったり、カレンダーにしたり、カルタを作ったりしよう。」と単元全体のゴールを持つことができました。これからの学習が楽しみです。