学校日誌
公正・公平について考える~1年道徳
皆さん、こんにちは。西根中学校1年担任の島貫広二です。
6月に入り、蒸し暑い日が続いていますが、生徒たちは暑さに負けず、元気に学校生活を送っています。
さて、今日は、1年生の道徳の時間の様子についてお伝えします。
本日の授業では、「公正・公平・社会正義」という内容項目について学習しました。
教科書教材「魚の涙」を取り扱いました。
メジナは狭い水槽に入れると、必ず1匹を仲間外れにして攻撃してしまいます。
広い海ではこんなことは起こりません。
これは、学級や学校といった狭い人間関係の中で起きてしまういじめや差別の本質を表しているのです。
狭さは、空間的なものだけでなく、価値観や個性の自由さえも見えなくしてしまうようです。
狭い人間関係や自分の間違った価値観にとらわれず、もっと広い世界や考え方に目を向けてみよう。
という資料です。
まず、教材文「魚の涙」を読んで、メジナの行動と人間のいじめの問題に共通する点を考えさせました。
生徒たちからは次のような意見が発表されました。
「被害者がいなくならない点が同じ。」
「いじめられている人は一人。」
「いじめを止める人がいないところが共通している。」
次に、私たちの社会に目を向けさせ、メジナと人間の違う点は何かについて考えさせました。
生徒たちからは次のような考えが出されました。
「人は傍観者も、味方もいる。」
「なぐさめる人もいる。」
「一人にはなっていない。」
授業の終わりには、多くの生徒たちが、公正・公平・社会正義を実現するために、自分たちができることを考えることの大切さを実感したようです。
今回の道徳の授業を通して、生徒たちは、他人への思いやりや共感力、そして正義感の大切さを学ぶことができました。
たいへん難しい内容でしたが、子供たちは終始笑顔で活発に、主体的に考えを伝え合っていました。
今後も、道徳の時間を通して、生徒たちがより良い人間性を育んでいけるよう、教職員一同努力してまいります。
<ご家庭での協力のお願い>
ご家庭でも、今回学習した内容について、お子様と話し合っていただけると幸いです。
また、お子様が困っていることがあれば、学校に遠慮なくご相談ください。
以上、1年生の道徳の授業の様子でした。