令和6年度 第1学期終業式(R6.7.19)
勉強をしなさい! 終わり!
と71日前の1学期の始業式で2年生から6年生に言いました。
また,1年前の1学期終業式では
夏休みにしかできないこと,夏休みだからこそできることをやってみましょう!
と言いました。
じゃあ,今年の1学期終業式では,校長先生はこの後何と言おうとしているか想像つきますか?
それは,2つを足し算した言葉で
夏休みにしかできない勉強をしなさい!夏休みだからこそできる勉強をしなさい!
明日から始まる夏休みを前にして,校長先生はみんなにこう言いたいです。
もう,「夏休みの友」はみんなには渡されたでしょうか,それともこれからでしょうか?
どちらにしろ,中身を見ればこれまでと大きく変わったことに気づくはずです。
算数の計算問題や国語の漢字,読み取り問題などは全然なくなったのです。
夏休みの友に書いてある難しい言葉でいうと「探究的・体験的」と書いてあります。
これをみんなにもわかりやすい言葉に言い換えると「調べる」「さがす」「気づく」「つづける」「考える」「やってみる」といった感じです。
このような勉強をするための内容が今年の夏休みの友には詰まっています。ぜひ,それらをヒントにして「調べる」「さがす」「気づく」「やってみる」などをキーワードとした夏休みだからこそできる勉強を進めてほしいと思います。
夏休みの友のほかにも,こういう勉強をするのにぴったりな多くのコンクールの紹介プリントが渡されるはずですが,その中には「発明工夫コンクール」の紹介もあります。小学生や中学生などが考えるアイディアや想像力は大人には思いもつかない面白いもの,ものすごいものがあり,ここから多くの大ヒット商品が生まれたりもしています。
たとえば,そんな小学生の発明から生まれた大ヒット商品の一つに,小学4年生が改良した絆創膏があります。これはマツキヨで実際に売られているものですが,どんな絆創膏かというと,傷にあてるガーゼ部分が普通のみたいに真ん中にあるのではなく,端っこにある絆創膏です。これまでの絆創膏だと傷にまくときに左右のテープ同士がくっついて貼りにくかったので,「はじっこにガーゼが寄せた絆創膏があればいいのに」という「気づき」からうまれた,その名も「指にまきやすい絆創膏」です。
このあと3つ紹介しますが,それらは全部小学生が発明したものですからね。
「ラクラクゴミステー」
■チリトリにゴミ袋を引っかけることができるように取っ手をつけて,チリトリには大きな穴をあけてごみがゴミ袋に直接入るようにしたもの
■夏休みにお母さんから庭に落ちた花,葉っぱを掃除するように頼まれ「楽にできる方法はないか」と考えたもの。
■「続ける」「手伝い」をする中で生まれた発明
■普段の勉強でいうと,図工,工作の勉強が生きている
「エコ容器」
■マヨネーズの入れ物の内側にビニール袋を入れ込んだもの
■中身が少なくなった時,中のビニールを引き出すことで,マヨネーズやケチャップが最後まできれいに無駄なく取り出せる。
■夏休みに料理の手伝いをしているうちに思い付いた
■これは家庭科の勉強を学校での授業だけに終わらせていない
「ハルカのペーパースコップ」
■犬のフン(ウンチ)を拾う紙製のスコップ
■夏休みに初めて犬を飼って,散歩に出かけた
■散歩中に道路でフンをしてしまった
■誰かに見られたら困ると思って・・・逃げた・・・じゃなくて,あわてて素手で拾って帰った
■(発明云々の前に「そのままにして逃げてきた」ではなく「素手で拾って帰った」というところが道徳的にまず素晴らしいと思いますが)
■その経験から,夏休みの宿題として,牛乳パックで「犬のウンチ拾いスコップ」を作って提出
■これも教科でいえば図工,紙工作での勉強が生きている
■あれよあれよという間に商品化され大ヒット,自分が会社の社長・・・年商1200万円
■校長先生は100万円なんて大金,見たことも食べたこともないけど・・・
このように,夏休みは「探究」「体験(または経験)」する最高のチャンスであり,そして,その中から大きな学びや成長を得られるチャンスでもあるのだと,みんなと同じ小学生が教えてくれているのではないでしょうか。また,どれも,言われたことをやっているだけではこのすごい発明にはたどり着かなかったでしょう。困ったことにぶち当たったとき,いやなことにぶち当たったとき,そこで立ち止まらずに「どうしてこうなるのかな?」「じゃあ,どうすれば解決できるかな?」と考え,自分から一歩前に踏み出す大切さも教えてくれているのではないでしょうか。これが「探究的」ということです。みんなが勉強しているLIM第1の習慣「自分で考えて行動する」と同じことです。
次に,別な観点から夏休みにしかできないことの話を一つ。
「夏休みも早寝早起き朝ごはんを続けましょう」夏休み前の指導でよく言われるんじゃないかな。
このきまりをきちんと守ることは,それはそれで素晴らしいことですが,クソ真面目に守るだけでは「夏休みだからこそできること」は体験できない。いくら真面目でも,何でも「クソ」がつくのはよくない。
「ゲームをするため,ユーチューブ動画を見るために遅くまで起きている」なんてことはもってのほか,まったく褒められることではないが,夏休みにしかできないことをやるためだったら,1日や2日ぐらい,早寝の約束を破って遅寝だっていいじゃないか。校長先生はそう思うんです。
みんなは流れ星を見たことがありますか?
今年の夏も「ペルセウス座流星群」が見られます。
流れ星がいつもよりたくさん見られるときです。
今年の夏,これが見られる期間は7月17日から8月24日ごろまで。偶然にも夏休み期間中とだいたいぴったり!
その中でも8月11日,12日,13日が最高のチャンスだそうです。
見られる時間は夜の10時,11時,12時・・・ですから「早寝早起き朝ごはん」をクソ真面目に守っているだけでは,この体験はできません。
流れ星を見たことがないという人が初めて見たら「あっ,お父さん! 今,流れ星見えた!」なんて大騒ぎして,きっと感動するんじゃないかな。
でも,その「あっ,今見えた!」いったその星,光は,実はもう今から何千年も何万年も前に光ったものなんです。何のことを言っているかわからないでしょう。だから,どうぞ調べてみてください。
こんな星空の不思議,自然の大きさの体験はどれほど素晴らしいか。こういう経験をしたら,心が豊かになって「わかってあげてからわかってもらう」の反対の考え方で行動して,自分の都合ばっかり人に押し付けたり,友達へのいやな言い方やきつい言い方で友達の心の元気をなくさせたり・・・なんてことはなくなるんじゃないかと思うのです。
だから,夏休みは,
夏休みにしかできない,夏休みだからこそできる勉強をしなさい
これが校長先生からみんなへのお話です。
終わり!
71登校日の一学期学習終了しました。
71日前の始業式開始時には話し声が聞こえ、ざわざわした雰囲気がありましたが、今日の終業式は何の注意も必要のない、素晴らしい態度でみんな式に臨んでいました。71日間の成長の跡が伺えました。
福島県の夏休みの宿題の定番「夏休みの友」の内容が大きく変化しました。
そこで、今年の夏休みは「夏休みだからこそできる勉強を!」という話をしました。
その内容は次のブログで。
福島ユナイテッドFCの選手が下校時に来校し、児童の見送りボランティアを行ってくれました。
子どもたちは選手とハイタッチをして、にこやかに帰っていきました!
4年生がふるさと学習として吾妻山鎌沼散策に行ってきました。
当初予定の17日は予報があやしいので、講師の助言により、順延しての実施でした。
天気の心配なく、好天の下、実施できました。
涼しかったそうです!
沼がきれいだったそうです!
山野草がきれいだったそうです!
一学期がんばったごほうびだね!
夏休みを前に、田んぼの整理(看板、かかし立て)をしてきました。