◆◇福島市立笹谷小学校◇◆
◆◇福島市立笹谷小学校◇◆
「担当している楽器は何ですか。」
「トロンボーンです。」
演奏の前に,司会が代表の児童にインタビューする時間がありました。その中で,
「吹奏楽の何が魅力ですか。」との問いかけに,
「一つ一つの楽器の音が重なって,曲になっていくところがいい・・・」
と答えた児童の言葉に,思わず涙が出そうになりました。素朴な答えですが,吹奏楽が面白いと芯から感じている言葉です。いろいろな楽器が違う音を出し違う動きをしてハーモニーをつくる。それがあって初めて自分のトロンボーンの音も映える。一人より二人、三人より・・・46人で吹いたほうが面白い。それが吹奏楽の魅力であると学んでいるからこそ出る言葉です。
今年は全国大会にも出場でき,たくさんの賞をいただくことができました。しかし,児童は褒められるために練習をしていたわけではなく,いい音楽をつくるために練習してきたことをとてもうれしく思いました。
「いい音楽」っていうのはですね、「人の心に触れる」音楽。
時には包み込んだり、時には刺激する音楽でもいいし。それを聞くことでその人が何かを感じてくれればいい・・・YOSHIKIさんの言葉です。
木枯らしの吹くコンディションの中でも今日の笹谷小合奏部は「人の心に触れる」音楽ができました。
「赤とんぼ 筑波に雲も なかりけり」
かの正岡子規の俳句です。
空は秋晴れで,遠くに見える筑波山の上には一片の雲もない。そんな青空を赤とんぼが悠々と飛んでいる。美しい自然の中で生きる命の素晴らしさを詠んだものと思われます。
今日の校庭では,気持ちの良い秋空の下で児童が元気いっぱいにからだを動かす姿が見られました。その風景に,たくましく育つ命の素晴らしさを感じました。
正岡子規が,この風景を目にしたら,どんな句を詠んでいたのだろうと想像がふくらみました。
合奏部の全国大会での金賞受賞,第2位相当の県教育長賞の受賞は創立以来の快挙です。児童,指導者,保護者会のみんなの努力と周囲の応援があったからこその結果です。10数年前は,県北大会を抜けることすら難しかった合奏部です。しかし,徐々に力を付けてきました。平成20年頃になると県北大会を抜け県大会にも出場できるようになりました。合奏部児童が全校生の誰よりもあいさつが上手になったのは,その頃からです。上位の大会に行くと分かりますが,優秀な成績を残す常連校の児童生徒は「こんにちは」の声が大きく,会場に響き渡ります。その眼はきらきらとして自信に溢れています。当時の指導者は,まず練習前や練習後のあいさつを大切にしていました。同時に感謝の気持ちも指導していました。
「人の心に響く音づくりは,まず楽器をもつ児童の心づくりから。」といった指導方針であったと思います。この指導方針は引き継がれ,その基盤の上に音を磨き合う児童が育っているからこそ,今日までの成果に結びついたと確信しています。
「本当に大切にすべきことをじっくりと指導する。そこから成し遂げられるものがある。」ということを,本校の合奏部から改めて気付かされました。学校全体で,この成果を共有して,学習面も運動面も伸ばしていきたいと考えています。
テレビ、パソコン、携帯電話やスマートフォンなどの情報メディアは、現代社会において欠かすことのできないものとなっていますが、一方で、過度の使用による生活習慣の乱れやネット上のトラブルなどの問題がとりざたされています。このような中で小中学生時代に「自分で選んでスイッチをON・OFFする力」を身に付けることは,依存症を防ぎ,子どもたちの心身の健やかな発達につながると考えます。
また、電子メディアへの長時間接触等の悪影響から、全国でメディアへの接触を控えるノーメディアの取組が広がっています。福島市の幼・保・小・中連接委員会でも,下記のような提言がなされています。
提言1 心身ともにバランスのとれた子どもの成長を図るため,幼児期からインターネットや情報通信機器への関わらせ方に高く関心をもち,親子のコミュニケーションを大切にしましょう。 提言2 子どもにインターネットや情報通信機器を使用させる際には,子どもが自分で適切に判断し,自制,責任をもって使用できる力を,発達段階をふまえ継続的にしっかり育てましょう。
<家庭での会話> ゲームやパソコン,SNS等の時間を少なくし,家族のふれあいの時間を増やすなど家庭で話し合う場や時間をもち,コミュニケーション能力を高めましょう。 <ノーメディアデー> 一週間に一日だけでもゲームやパソコン,SNS等をしない日を決めて実行してみましょう。 <子どもとの約束> 子どもの発達段階をふまえて,与え方や持たせ方,使わせ方等の約束をもう一度確認し,実行しましょう。 福島市幼・保・小・中連接推進委員会 |
我が信陵中学校区でも,幼・保・小・中の連携のもと来週3日から7日の間は,「ノーメディアデー」に取り組みます。趣旨を御理解の上,各家庭で取り組まれることを期待しています。特に,「学校からさせられているからする」のではなく「子どものためにやってみよう」さらに「子どもとの対話を楽しもう」といった気持ちで取り組んでほしいと考えています。
笹谷小学校の体育館脇に3本の金木犀があります。小さい黄色の花を咲かせ,見るだけでも美しいのですが、なんといっても素晴らしい香りが特長です。今,校地内はこの金木犀の香りが満ち溢れています。秋の訪れとともに、どことなく懐かしい気持ちにさせてくれる金木犀は,笹谷小の宝物の一つです。
金木犀の花言葉の『謙虚、謙遜』は,その香りの素晴らしさに比べて、花が控えめであるところからきているそうです。この宝物を題材に,花言葉を知ったり季節を感じたりと,豊かな心を育むことにつなげたいと考えています。
キッザニアでは,とても充実した活動をしているようです。
笹谷小の児童が時計台で14時をお知らせするダンスを踊り,盛り上がってる写真が送られてきました。
疲れも吹き飛ばして,みんなすこぶる元気とのことです。
そして,予定どおり福島への帰路につきました。
〒960-0241 福島県福島市笹谷字上町18番地 TEL 024-557-1462 / FAX 024-558-5943
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