佐原小学校日誌

2023年9月の記事一覧

ひさご

 ひさごとは「ひょうたん(瓢箪)」のことです。いま学級園では緑のひょうたんが実っています。ひさごのほかに「ふくべ」とも呼ばれます。中を空洞にして水筒にしたり、実を二つに割って杓子にしたりできます。豊臣秀吉の千成瓢箪の旗指物も有名です。更科日記には『「・・さし渡したるひたえのひさごの、南風吹けば北になびき、北風吹けば南になびき、西吹けば東になびき、東吹けば西になびくをみで、かくあるよ」と、ひとりごちつぶやけるを・・』とあり、風位計としても軽いひさごを使い、季節の変化を知ったそうです。かわいらしい形と便利な用途で、昔から愛すべき植物ですね。

さて、今日から9月1日。朝の全校朝会では、2、4、6年代表児童が2学期の目標を発表しました。

・・・わたしが2学期がんばりたいことは、マラソン大会です。今年も1位になるようにがんばります。そして、かけ算九九をすらすらとできるようにします・・・

・・・学習は、国語で新しい漢字をたくさん練習します。生活ではそうじをすみずみまですることです。運動では涼しくなったらたくさん走りたいです・・

・・・中学校に向けて勉強が得意と言えるようにがんばります。特に英検もあるのでいろんな単語を覚えたいです。体力ももっとつけるために走ったり、なわとびをしたりします。2学期は、たくさんがんばりたことがあるので、これからも目標に向かってあきらめません・・・

自分の決意をしっかりと言葉にして発表できた三名の姿は、堂々としていてとてもうれしくなりました。

 

ひさごは神話(古事記)にも出てきます。

分水嶺にいる神様が汲みひさごをもっていて、天つ水を汲んでは川に流し、つねに川の水は絶えないこと・・・

古代の女傑がひさごを船のまわりに浮かべて不沈のまじないをしたとか・・・

絶えず沈まず・・・子供たちを励ます先生たちの声掛けは、ひさごのごとくかな・・・と思いが廻った9月の始まりです<(_ _)>