佐原小学校日誌

2023年9月の記事一覧

秋風落莫

秋風落莫(しゅうふうらくばく)
「落莫」は誰もいない様子を意味します。にぎやかな夏の世界がおだやかになって秋の風が吹くころ、少しもの寂しさを感じると表したい言葉のようですね。

今日9月8日は二十四節気の「白露(はくろ)」その言葉のとおり、今朝は大気に漂う水分が蒸気となり、露に変わり水滴が草花に落ちていました。

さて、今日は週末の金曜日、曇り空で学校の周りが静かな時間が流れているなか、さぱらっ子の学習の様子を少し紹介すると・・・(^0_0^)

6年生は、この前も紹介した物語について考えていました。

ストーリーの終末の場面を思索する表情・・・とても印象的でした。

みんな真剣・・・"(-""-)"

そして、子供たちなりの言葉で、クライマックスに主人公が見い出した新たな価値や生きる意味に迫れたら、すばらしいと思いながら見ていました。物語全体の文中には「村番」「人前」「匹」「もう度」の言葉もちりばめられていて、主人公の名前も「太」、「」がつなぐ面白さまで気付けば大したものと思います。そして、作品の原典「人の海」も読んでみようと思えたら深い学びとなりますね。(*^^)v

一方、3.4年生は体育館で、元気に走り回っていました。投げられたボールをよけながら走る鬼ごっこ的なゲーム要素もあって、とても楽しそうでした。ようやく思い切って運動できる季節になってきたことをうれしく思いました。

台風13号が近づいています。大きな被害が出ませんように_(_^_)_

週明けには、さらに秋が進むでしょうか・・・

熊野古道

キャラクター化されたクマはとてもほのぼのとしています。でも、本当のクマに出遭い被害をうけるニュースをよく見聞きします。本校は位置的にクマが出没する可能性のある環境です。
昨日6日(水)は、福島大学の望月先生を講師に招き、リアルな熊について学ぶ防災教室が開かれました。

 

「正しくおそれることが大事です。」の言葉が大切と思いました。

さて「熊についておそれる」にあてる漢字は「恐れる」「怖れる」「畏れる」「懼れる」のどれか?
キーボードでこの言葉を入力すると、すぐに変換されるのは「恐れる」
でも「畏れる」もいいのでは・・・
熊の語源には、「隈」があり、クマはカミの古語・・・とのこと。

熊と子・・・

熊の子ども・・・

熊の子どう・・・

熊野古道(くまのこどう)・・・(>_<)(>_<)(>_<)

新涼灯火

朝の読書時間がずっと続いています。子供にとって本が身近になることを期待しています。
朝の読書時間のいちばんの成果は、もっと本を読みたくなること
と思いながらカメラ越しに子供たちの様子を眺めています。

いつも机の中に本が入っていて、ちょっとした時間があれば手に取り読み始める・・・
そんな姿が身体にしみ込むと、学校生活に朝の読書時間をわざわざ設けなくてもいいと思います。

でも、もの静かに本にしずむひととき・・・(._.)(._.)(._.)
短くとも学校の中にあるのは「いい!!」と感じます。

新涼灯火(しんりょうとうか)
秋の初めの涼しくなり始めたころは、明かりの下で読書をするのにふさわしい時期である意味の四字熟語。

秋黴雨

今朝は、プール脇のヤマモミジ赤くなっていました。

秋黴雨(あきついり)
こんな美しい日本語もあった・・・最近知った言葉です。「黴」という漢字が難しくて調べたら「秋黴雨(あきついり)」という言葉を見つけました。

あきついりは「秋入梅」とも表すようです。意味は、梅雨のように降り続く秋の雨のこと。残暑を拭い去るように降る長雨で季節を塗り替える雨とありました。昨日の月曜日から続く雨空は、今年の猛暑を本当に塗り替える秋黴雨(あきついり)になってほしいと願うばかりです( *´艸`)

さて、1校時に5.6年教室を見て回ると、国語科の学習、どちらも物語文を読み取っていました。

6年生は立松和平さんの「海のいのち」を読んでいます。先生は注目すべき叙述、言葉や語句を取り上げさせて話し合い考えさせています。幾度となくこの授業を見てきたので、どんな感じに解釈するのかなぁ・・・と漫然と見ていました。

ふと、教科書をみると美しい挿絵が載っています。それも丸々1ページ。なんで、今まで気づかなかったのだろう・・・と思いつつ、主人公の表情、青い水の中の光や泡のきらめきに深く心がひきこまれました。

低学年の国語科の授業では、挿絵を拡大し黒板に張るなど、可視化することによって学習を進めることがよくあります。でも学年が上がれば、挿絵を取り上げることは少なくなってきます。国語科の学習ですから、言葉による見方や考え方にシフトを置くのは当然です。
しかし、この「海のいのち」は元々「絵本」の作品でした。

この教材、もっと挿絵を使ってもいいのでは・・・文章を読解するようにもっと挿絵も読解することで、さらに想像力は膨らみ子供の解釈が豊かになるのでは・・・と、ふと思いました。国語科専門の先生には、注意を受けそうですが(*'▽')・・・

秋黴雨(あきついり)・・・写真と一緒に声にして、なんとなく言葉の世界も膨らむとうれしいです。

 

禾乃登

昨日の9月3日から7日は、七十二候の一つ『禾乃登(こくものすなわちみのる)』です。

禾乃登とは、田に稲が実り、稲穂が色づいてくる頃とのこと。禾(のぎ)は米や麦など穀物の穂先のことだそうです。今朝、学校周辺の水田の稲穂は、水滴をまとい重そうに垂れていました。

人間も徳が深まるほど謙虚な姿勢になるという諺が「実るほど頭を垂れる稲穂かな」実った稲穂を人生に見た訓示ですね。

でも、小学生は・・・学習に集中したり読書にのめり込むと、つい頭を垂れるかな・・・( ..)φ

明後日、9月6日(水)は授業参観日です。日ごろかみ重ねる子供たちの学びの姿を見ていただきたいと思います。