佐原小学校日誌

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ひさご

 ひさごとは「ひょうたん(瓢箪)」のことです。いま学級園では緑のひょうたんが実っています。ひさごのほかに「ふくべ」とも呼ばれます。中を空洞にして水筒にしたり、実を二つに割って杓子にしたりできます。豊臣秀吉の千成瓢箪の旗指物も有名です。更科日記には『「・・さし渡したるひたえのひさごの、南風吹けば北になびき、北風吹けば南になびき、西吹けば東になびき、東吹けば西になびくをみで、かくあるよ」と、ひとりごちつぶやけるを・・』とあり、風位計としても軽いひさごを使い、季節の変化を知ったそうです。かわいらしい形と便利な用途で、昔から愛すべき植物ですね。

さて、今日から9月1日。朝の全校朝会では、2、4、6年代表児童が2学期の目標を発表しました。

・・・わたしが2学期がんばりたいことは、マラソン大会です。今年も1位になるようにがんばります。そして、かけ算九九をすらすらとできるようにします・・・

・・・学習は、国語で新しい漢字をたくさん練習します。生活ではそうじをすみずみまですることです。運動では涼しくなったらたくさん走りたいです・・

・・・中学校に向けて勉強が得意と言えるようにがんばります。特に英検もあるのでいろんな単語を覚えたいです。体力ももっとつけるために走ったり、なわとびをしたりします。2学期は、たくさんがんばりたことがあるので、これからも目標に向かってあきらめません・・・

自分の決意をしっかりと言葉にして発表できた三名の姿は、堂々としていてとてもうれしくなりました。

 

ひさごは神話(古事記)にも出てきます。

分水嶺にいる神様が汲みひさごをもっていて、天つ水を汲んでは川に流し、つねに川の水は絶えないこと・・・

古代の女傑がひさごを船のまわりに浮かべて不沈のまじないをしたとか・・・

絶えず沈まず・・・子供たちを励ます先生たちの声掛けは、ひさごのごとくかな・・・と思いが廻った9月の始まりです<(_ _)>

行合いの空

今朝、本校の上には高層の雲と低層の雲が同時にかかっていました。季節のが移り変わるころに見られる空で、これを「行合いの空(ゆきあいのそら)」というのかな・・・と思っていましたが、日中はまた夏日。ちょっと違っていたようです・・・"(-""-)" 

さて、今日は1.2年生の見学学習がありました。行先は、福島駅こむこむ館です。福島駅では、新幹線の連結や新型の車両を見ることができました。やはり実物を目前にすることの魅力は大きく、子供たちはとても興味をもって見学しました。係りの方から、新幹線ホームの長さや一日の利用者数などもクイズ形式で楽しく教えていただきました。

そして、こむこむ館では、ストローひこうきづくりのワークショップ体験。講師の説明を聞いて取り組みました。みんな教えられたとおりにできて、飛ばしたときは大喜びでした。

また、ここで昼食をとり、午後はこどもライブラリーを見学です。

帰り道は、福島駅から市内循環バスに乗って学校に戻りました。バスの中では、ちょっと疲れて寝てしまう子もいました。とても充実した見学学習だったと思います。探検バックの中には、メモやお土産シールが・・・

明日以降、今日の思い出をどうまとめるのか楽しみです( ^ω^)・・・

 

案山子

田畑を荒らす鳥などを脅して追い払うために田畑に立てる人形が案山子(かかし)、でも最近はあまり見なくなりました。その代わり目玉模様のビニール風船や鳥追いカイトなどをよく見かけます・・・(・・? 案山子は作る手間や設置に手間がかかるからなのでしょうか・・・

でも、今日は3.4年生が案山子づくりに挑戦していましたどんなかんじに作るか、あれこれと意見を出したり相談したりして熱心に取り組んでいました。用意した材料の生かし方や取り付け方も考えていました。

休み時間になると、他の学年も手助けに入りました。上学年は経験から、助言も伝えているようです。下学年は興味深げに見ています・・・( ^)o(^ )

ほぼ形になってきたところで、立ててみて・・・また、ああしようこうしようと動いています。

調べてみると、案山子の語源は、「嗅がし(かがし)」ではないかとのこと。 田畑の作物を狙う有害鳥獣を追い払うため、髪の毛や魚の頭などを焼いて串に刺して立て、 悪臭で追い払っていたことから、嗅がしと呼び、次第に案山子に変化したとありました。そして、漢字の「案山子」は、中国の僧侶が用いた言葉で「案山」は山の中でも平らなところを意味し「子」は人や人形のこととありました。

また、案山子は秋の季語。

人立つて鳥追舟の案山子かな   正岡子規

たくさんの俳句に「案山子」の言葉が使われています。

さて、学びは体験から始まります。子供たちがこの後、どんな興味をもって、どんな思いをもって動き出していくのか楽しみです( ^ω^)・・・

牽牛子

手の中にある黒い小さなものは、アサガオの種です。
今朝は、1年生が花が咲き終わり、丸く茶色になった実をもみつぶして、種を取っていました。

ビニール袋にたくさん集めようと夢中になっています。

集めた種をカメラに向けて「見て、これ!!」と瞳が輝いていました( ^ω^)・・・

袋のなかには、ちよっと違う種もあり、それは何と聞くと・・・

「フウセンカズラの種も取りました。こっちは丸くてちょっと白い模様かあるの。」と教えてくれました。

教わらなくても 学びの本質は 夢中になること・・・でしようか!(^^)!

 

牽牛子(けにごし / けんごし)とは、アサガオの種のこと。漢方の生薬として用いられるそうです。

 

これは、雑学として教えようかな・・・(#^^#)

 

天地始粛

今日8月28日から9月1日にかけては、七十二候の天地始粛(てんちはじめてさむし)天地始めて粛す(てんちはじめてしゅくす)とも表されます。粛には、「しずまる」「つつしむ」といった意味があるそうです。まだ暑さが続く時期ですが、少しずつ秋の気配がやってくるという意味のようです・・・

今朝は、風が吹き稲の香りを感じました。トンボもたくさん飛んでいました。

でも、午前10時を過ぎると暑さ指数は厳重警戒状態・・・今日も建物の中で過ごしました。

学習以外、どんなことをして過ごしているか・・・休み時間の様子は以下の写真のとおりです。

卓球、おはじき、タブレットでお絵描き、風船バレーとそれなりに楽しんでいる様子。

おやおや・・・( ^)o(^ ) 1.2年生と5.6年生がチームをつくって、ボッチャも始まりましたよ・・・(#^^#)

しかし、天地始粛の言葉どおりに、この夏の暑さは早くしずまってほしいものですね・・・(;´・ω・)(;´・ω・)(;´・ω・)